ロケ地ってどう決める?ポートレートの撮影場所の選び方

みなさん、こんにちは!とど(@jump_todo)です!

Z シリーズで撮り下ろしたポートレート写真を参考に、撮影方法やノウハウを紹介する連載『キミと彩るポートレート』。前回の「曇りの日のポートレート」記事はいかがでしたか?あいにくの悪天候になった撮影日など、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

ところで、皆さんは撮影する際のロケーションはどのように決めていますか?

緑いっぱいの大自然の中や、人で溢れる街中。写真は撮る場所によって印象が大きく変わりますよね。

「オススメの撮影スポットはありますか?」
「どうやって撮影場所を決めていますか?」

僕もよく、そういった質問を頂きます。

そこで今回は、僕が実際に行っている”撮影場所の決め方”についてお話していきます。よければ最後まで読んで、参考にしてもらえると嬉しいです。




ポートレートを構成する要素について

Z 6 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

基本的にポートレートを構成するのは、
・メイン:モデルさん
・メイン以外の要素:背景など
となります。

メインとなるモデルさんの表情やポーズを考えることは重要です。ただ、メイン以外の要素である撮影場所の背景によっても、その写真のテーマや雰囲気、ストーリー性は大きく変わってきます。




モデルさんか背景か、どちらを先行するのか決める

それでは具体的に場所選びのポイントについて解説していきます!

ポートレートにはモデルさんと背景の両方の要素が入ります。そのどちらを優先して撮影するかを決めることが、場所選びの第一歩となります。

 

Z 6 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S



モデル先行編 〜 モデルのイメージに合わせて背景を選ぶ 〜

ではまず、モデルさんを先行した場合について考えてみましょう。

僕の場合、SNSなどで撮りたいモデルさんを見つけたらすぐにコンタクトを取ります。モデルさんが決定すると、その人にあったヘアやメイク、そして服装がイメージできますよね。僕は特に服装と背景のバランスを重視しているので、その後に”服装に合った撮影場所を選ぶ”という流れになります。

今回の街ロケのモデルさんは なんかうみ さん。

 

Z 6 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

彼女はショートカットでクールな印象なので、シンプルかつカッコイイ服装で撮影したいと思いました。

基本的にモデルさんの私服で撮影するため、イメージを本人に伝えます。今回は、最初にイメージしていた「シンプルでカッコいい服装で」と伝えました。その結果、この日は白のトップスに黒のスカート、デニムの羽織りに決定しました。

全体的に暗めな色味かつ黒と白を基調としたモノトーンで、彼女のクールなイメージにぴったりです。メイクは、モノトーンの服装に合うアンニュイメイク。

 

Z 6 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

こうしてモデルさん、服装、メイクが決まったら、次に撮影場所を決めます。服装に合わせて、同じくモノトーンカラーで構成されているコンクリートの道路や黒のフェンスなどがある街が似合いそうだと思い、撮影場所は街に決めました。

 




背景先行編 〜 景色のメインカラーを事前に把握 〜

今度は逆に、背景から先に考えてみましょう。

例えばあなたが、「夏の晴れた日に、自然豊かな場所でポートレートを撮りたい!」と考えたとします。そうすると、写真の中に青空と緑豊かな木々や草原が入ることがわかります。

このようにイメージを固めたら、まず背景、そしてそれに合ったモデルさんと着てもらう服装を決めます。

 

Z 6 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

僕は岡山に住んでいて周りに緑豊かな風景が広がっているので、自然の中で撮りたいときはドライブがてらロケハンをすることが多いです。

そうやってまず風景が決まると、背景に入る色がだいたい予測できますよね。

背景とモデルさんの服装のバランスを考える時は、「色」で考えるとイメージがつかみやすいです。例えば、上の写真でいうと空の青と山々の緑には白いワンピースが映えると思い選びました。

 

Z 6 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

ほかの例も考えてみましょう。

 

【桜 → 薄ピンク(花)・グレー(路面、木の幹)・青(空)】

「ソメイヨシノを撮ろう!」と思って撮ったこちらの写真。ソメイヨシノは薄いピンク色であまり主張が激しくないので、その色味を損なわないようにトップスは白、スカートは同じ薄ピンクを選びました。スカートと桜の色味を合わせることで、写真全体に統一感が生まれているかと思います。

【紅葉(イチョウ) → 黄色・茶色(木、山)・白(曇り空)】

桜のような薄い色とは違って、紅葉の紅や黄色は背景でも存在感があります。白いトップスなどでももちろん合うと思いますが、この写真では紺のスウェットを選んでみました。

インパクトのある背景だからこそ、反対色(補色)に近い紺色のトップスを着てもらうことで、モデルさんがちゃんと際立っていますよね。


また、晴れの場合は青色(青空)、曇りの日はグレーなど、撮影日の天気予報をチェックして、空の色のイメージも考えておくのもポイントです。

このように背景を色で捉えると、モデルさんの服装も考えやすくなります。ポートレートのロケ地を決めるときは、ロケ地の色を考えたあとにモデルさんの服装も一緒に考えてみましょう。

Z 6 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 



場所のリサーチ

では、次に場所のリサーチ方法をご紹介します。

皆さん、撮りたいイメージは思い浮かんでも、そのイメージに合う場所を探すのに苦労されているのではないでしょうか。

 

Z 6 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

僕は主に、以下の3つの情報源をもとに場所をリサーチして決定することが多いです。

・フォトグラファー同士の情報交換
・SNSでリサーチ
・webや雑誌でリサーチ

順番に詳しく説明していきます。

 




フォトグラファー同士の情報交換

Z 6 + NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

良い写真を撮っている人は、やっぱり良い場所を知っているものです。知り合いのフォトグラファーが素敵な場所で写真を投稿している場合は、僕はDM等で尋ねるようにしています。後述するSNSでのリサーチに比べ、はやく・良質な情報を得ることができます。




SNSでリサーチ

フォトグラファー同士の情報だけで撮影場所が決まればベストですが、もちろんそれだけで決まらない場合もよくあります。そのような場合、僕はSNSで場所をリサーチします。

 

※僕のインスタのフィードです。

SNSは沢山の写真で溢れかえっています。その中でもビビッとくる写真を見かけたときは、投稿の詳細を必ずチェックするようにしています。

というのも、インスタグラムでは投稿に位置情報を添付できるので、どこで撮影したか分かる場合が多いからです。

僕はこの方法で撮影場所を探し、自分も実際にそこで撮影することが多いです。
投稿されている写真を見てから足を運ぶため、「どのような写真が撮影できるか」「その場所の光の入り方」など、写真から事前情報を得ることができて撮影のイメージがしやすいのも嬉しい点です。

例えば、岡山の紅葉の名所「奥津渓」をインスタグラムのハッシュタグで調べると、下のようにかなりの量の写真をみることができます。

 

 

投稿時間や撮影時間からより詳しい現地の状況を知ることができます。

 




WEBや雑誌でリサーチ(桜&紅葉シーズン)

桜や紅葉の時期になると必ず行うのがこのリサーチ方法です。雑誌やWEBサイトでは桜や紅葉シーズンになると必ずその特集が組まれていて、沢山の良いスポットを簡単に知ることができます。

記事とウェブの両方から情報を得ると、互いに書いてない情報などもあって面白いですよ。 

 

イメージ通りの画を撮る!撮影地選びの流れ

 

1. モデルさんか背景か、どちらから撮影イメージを膨らませるか決める
2. 撮りたいモデルさんを際立たせる服を決めて、それに合うロケ地を選ぶ
3. 背景を色で捉えて、それに合うモデルさんと服装を全体の色のバランスを見て決める
4. 他フォトグラファーの情報やSNSでのリサーチ、雑誌を駆使して情報を集める

 

Z 6 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

ロケ地の選び方編、いかがでしたでしょうか?

最後に紹介したリサーチ方法は、本当にロケ探しにオススメですし、沢山の写真を見ることで勉強にもなります。

ぜひ、もうすぐ来る紅葉シーズンに実践してみて下さいね。

次回は、自然ロケ地と街ロケ地の違いや特性をお話します!

お楽しみに〜!

 

Model:いちのせうみ(@non_umi622
      なんかうみ(@nankaumi
Edit:Anco Oshita
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Z 6

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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20190523173951

NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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とど

とど

朝夕の綺麗な光、四季折々の美しさなど日常に潜んでいる美しさを活かし光を常に追いかけながら写真を撮っている。 光を上手く利用しオールドレンズによる淡くふんわりとした雰囲気の写真を撮るのを得意としている。