メンズポートレート撮影テクニック – 男性をより魅力的に写す表現方法

メンズポートレート撮影テクニック – 男性をより魅力的に写す表現方法

こんにちは、フォトグラファーの酒井貴弘(sakaitakahiro_)です。
これまで女性をモデルにしたポートレート撮影について紹介してきましたが、今回は「メンズポートレート」についてお話ししたいと思います。

男性をモデルにする場合も、基本的に男女の区別はなく「“その人”と向き合って撮影したい」という考え方が前提にあります。ただ、僕の場合は同性になるため、“男友達”と接するような感覚で撮影できるのも魅力の一つです。身体性については、女性より陰影がつきやすい骨格なので、かたい光やモノクロでの表現が生きやすく、さらにダイナミックな動きや切り取り方にもチャレンジできます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6II、(左・下)NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、(右)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

そこで、この記事では男性をモデルに撮影するおもしろさや、どのような表現ができるのかについて紹介します。

 

 

ポートレート撮影の事前準備

どのような写真を撮りたいかで、どのモデルさんに声がけするか、服装、撮影場所などを考えます。

【テイスト】撮りたいイメージをかためる

自分なりにコンセプトを考え、具体的なイメージを練っていくと、どのような場所・スタイリングが合うかが決まっていきます。例えば、「ストリート感やワイルドさを出したい」「ナチュラルな日常の雰囲気で撮りたい」など。僕は映画や小説から着想を得ることもありますし、撮りたいモデルさんからテイストを考える場合もあります。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

今回のモデルさんは「クールさ」と「中性的」な雰囲気をあわせ持つ方にお願いし、それぞれの魅力やギャップを引き出すことをテーマにしました。

なお、モデルさんが決まったら参考イメージを共有して、お互いにイメージを膨らませたり、はじめて会う場合は事前にオンラインや撮影前に会って打ち合わせをすることもあります。今回は服装の方向性を決めて、当日その場で自由に撮っていきました。

【服装】シンプルに世界観を伝える

世界観を伝える上で、「撮りたいテイストとモデルさんに合わせて服を選ぶこと」が重要です。ストリート感を出すなら古着やレトロな雰囲気の白Tシャツ×ジーンズなど、ナチュラルな日常の雰囲気を出すならやわらかい色味のニットなど。

ただし、つくりこみが目立つ服装はセンスが出てしまい、スタイリストではない人がやるとアラが出てしまうこともあります。なるべくシンプルなほうが形になりやすいです。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

今回は、モデルさんのスタイルのよさや中性的な雰囲気を生かすため、体のラインが際立つような黒のタートルネックニットとデニムを。他には、ワイルドさを出すレザージャケットや、テイストを変えられるようにシルバーアクセサリーやネックレスなどを用意してもらいました。

【場所】光を調整しやすい室内がオススメ 

男性の骨格を生かすために、カーテンや窓との位置で陰影調整がしやすい「室内」がはじめての方にもいいと思います。室内では、音楽をかけながら撮影したり、寝転がって撮ったり、周囲を気にせず集中して撮ることができます。また、窓際でレースカーテン越しの光でやわらかい雰囲気を出したり、ソファや床に座るなどバリエーションを出せるのも魅力です。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

今回はレンタルスペースサービスで、ベランダや屋上もついた部屋を利用しました。「ストリートやサブカルチャーの雰囲気を生かせる路地裏」や「中性的な雰囲気を出せる無機質な空間」などもオススメです。撮りたいテイスト・モデルさん・スタイリングにしっかりマッチしているかを重視して選びましょう。

メンズポートレートの表現のポイント

男女ともに区別せずに撮影していると最初にお話ししましたが、女性を撮る場合は「かわいさ」「美しさ」を引き出すことからスタートして、「かっこよさ」「クールさ」などのギャップを引き出すことを意識しています。その点、男性を撮る場合は「かっこよさ」「クールさ」からスタートして、「やわらかさ」「かわいさ(中性的)」のギャップを引き出すことを意識すると、表現の幅が広がります。これは、モデルさんをより魅力的に見せることにもつながります。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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撮影で意識するポイントは男女によって変わることはありませんが、メンズポートレートでは以下を特に意識してみましょう。

  • 表情
  • 仕草と動き

【表情】クールさや色気を引き出す

喜怒哀楽を表す表情ですが、モデルさんが「こういう表情をしてもいいんだ」と安心できるように撮影者側が先に例を示したり、いい表情だったときには「よかった」と都度伝え、自己肯定をできるように意識しています。また、表情をつくらない「無表情」というのも表現の一つです。

 

 

無表情:「かっこよさ」「クールさ」を表現できます。特に初対面のモデルさんとの撮影では、無理に笑顔や表情をつくらず、「顔の力を抜いてみて」とお願いするのがよいと思います。特に口元に力が入りやすいので、口元も力を抜いてもらいましょう。

  

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

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Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

無表情でも顔の角度を変えてもらったり、撮影者のアングルを変えることも効果的です。上の写真では、背景を空にして目線を遠くに向けてもらい、どこか哀愁漂う雰囲気に切り取りました。

 

目線のありなしでも雰囲気がガラッと変わる

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

無表情といっても、目線でニュアンスをつくることができます。目線ありはグッと引き寄せられる印象に。一方の目線なしはどこか物思いにふけっているような印象です。

また、手や指もアクセントになります。ごつごつとした手の凹凸は陰影が際立ちますし、顔の近くに添えると視線を誘導できて効果的です。

 

 

色気のある表情:目線をさらに意識すると、憂いのある表情や色気などを表現することができます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

左の写真ではやや流し目気味で目線をもらい、右は目線を外し口を少し開けることで色気を演出しています。WEBや雑誌などで写真を探しておき、それを見せてイメージを共有するのも手です。

 

 

笑顔:撮影が進みモデルさんと打ち解けてきたら、笑顔の写真も撮ってみましょう。先ほどまでのクールさとのギャップを引き出すことができます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、(右)NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

笑顔にも種類があり、左は軽く微笑んだ余裕のある雰囲気、右は思わず笑ってしまったような自然体の笑顔です。左の写真では「笑顔で!」と声がけをし、右の写真では日常会話をしながら撮影することで、異なる種類の笑顔を引き出しています。

 

撮影時のコミュニケーション

メンズポートレート撮影テクニック – 男性をより魅力的に写す表現方法

 

相手を尊重し敬意を持って接することは、どんな人が相手でも大切です。いきなり距離を詰めすぎないようにしつつ、敬意を持ちながらも少しくだけた雰囲気で、友人と話すような口調にしたり、撮影と関係ない雑談をしたり、リラックスできる空気で接するように心がけています。

 

【仕草と動き】細かなニュアンスをプラスする

モデルさんの仕草や動きは表情の効果と組み合わせることで、写真に細かなニュアンスをプラスできます。表情と同様に撮影者側で先に例を示したり、動いてもらいながらいい瞬間を見つけ、そこから違うパターン(手や顔の位置や角度などを変える)を試して発展させていきましょう。

また、女性の場合スカートなどで動きを出しやすいですが、男性はパンツスタイルが多く服では動きが出にくいため、モデルさん自身に大きく動いてもらうことで写真に“動き”を加えます。

 

 

立つ:まずはモデルさんのスタイルや服装を生かすことができる、基本の立った状態から。重心を片足に乗せたり、左右の肩の高さをずらすと動きが出てきます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

さらにポケットに手を入れたり、腕の位置などを工夫してポイントをつくるとより印象的に。他にも頭の後ろをかく仕草など、手でニュアンスを加えるとポーズが決まりやすくなります。

 

 

座る:撮影者側が高い位置になるためアングルの自由度が増し、重厚感や物憂げな雰囲気などバリエーションも広がります。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、(右)NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

左の写真では、ほおづえをつき、足を広げてもらうことで緊張感のある雰囲気をイメージしました。一方で右の写真では、ひざを立てて腕を組み、表情も含めて物憂げな雰囲気を出しています。

 

メンズポートレート撮影テクニック – 男性をより魅力的に写す表現方法

座り方や手足のニュアンスについては、自分でしてみせるなどして撮影者側のイメージを伝えます。

 

 

横になる:撮影場所にソファやベッドがあれば、横になってもらうのもオススメです。ラフな表情や仕草が狙いやすくなることに加え、撮影位置の自由度も増します。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、(右)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

左の写真ではラフに横になってもらい、自然な表情を引き出すことで自宅のようなリラックス感を出しました。右の写真は少し遠くを見てもらうようにお願いし、物思いにふけるストーリー性のある1枚に。

 

 

ダイナミックに動く:足を開いたり、体を大きく使った撮影は男性ならではと言えるでしょう。その際、やや広角気味でローアングルで撮ると迫力が出ます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

右の写真では撮影者が寝そべり、その上をまたいでもらいながら撮影しました。下からあおると骨格や体型が強調され、ジャケットの動きも加わって躍動感が生まれました。また、背景が空になるため、モデルさんがより際立ちます。

【光】陰影を意識して光をコントロール

光の基本の考え方は男女ともに変わりません。
※ポートレートにおける光の考え方はこちら

  • 順光:被写体を前方から照らす光の向きで、くっきり・はっきり写せる
  • サイド光:被写体を横から照らす光の向きで、立体感や質感を生み出しやすい
  • 逆光:被写体を後方から照らす光の向きで、ふんわり優しい雰囲気に写せる

その中でも、男性の場合は骨格による陰影が特徴的で、サイド光や逆光では陰影を生かした表現ができます。

 

 

サイド光:横から光がスポット的に顔や体に当たるようにすると、一部分が印象的に浮かび上がります。明暗差を生かし、背景を黒く落としているのも被写体を際立たせるポイントです。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

メンズポートレート撮影テクニック – 男性をより魅力的に写す表現方法

 

スポット光にするには、窓際に立ってもらい、必要最低限の光量が入るように遮光カーテンを少しだけ開けます。室内での撮影は陰影のコントロールがしやすいので、はじめての方でも再現しやすいですよ。

 

 

逆光:背景との明暗差で、あえて顔をはっきりとは見せないことで、ミステリアスな表現が可能です。

 

Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

「少し眠い感じ」「夢の中にいるような」などと伝えて、“つかみどころのない表情や仕草”をしてもらうことで、どんな感情なのかと想像が膨らみます。

このとき、完全に黒つぶれしないように、暗部のディテールを意識しましょう。ただし、白とび・黒つぶれにとらわれすぎないように。上の写真では暗部になっている表情がメインで、背景は白とびしてもいいと考えていて、何を見せるかで露出を決めることが大切です。

メンズポートレートの表現を広げるアイデア

ここからは、さらに表現の幅を広げるための撮影のアイデアを紹介していきます。

 

モノクロで陰影・質感を強調

光については陰影を意識してきましたが、モノクロにすることで立体感や質感がよりくっきりと写し出されます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、(右)NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

コントラストを意識しながら見せたい部分の光の状況を見極めることが大切で、そのために撮影時点でピクチャーコントロールをモノクロに設定しています。

左の写真では、あえて顔は写さずに手の凹凸や首筋のラインを強調。右の写真ではサイド光によって浮かび上がった目鼻立ち、あごのラインを、モノクロにすることで際立たせています。

 

 

筋肉の美しさを彫刻のように表現

鍛え上げられた肉体を彫刻のように見せるのも、メンズポートレートならではの表現です。ここでもサイド光を生かし、質感や立体感を強調するためにモノクロにしています。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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左はジャケットを脱ぎ着してもらい、自然な筋肉の動きを表現。右の写真では顔がわからないようにし、筋肉を強調することで、彫刻のような無機質な雰囲気を引き出しています。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

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上の写真では、肩から首のラインが山脈のように見え、寄りで撮影することでアート性の高い抽象的な1枚に。

 

 

ストロボを使って夜の街の雰囲気を表現

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

日が落ちてきたらストロボ撮影をしてみましょう。

ストロボをカメラの上部に取り付け、モデルさんに直接光が当たるように。モノクロと組み合わせるとドキュメンタリー感やファッションフォト感のある写真に近づけやすいので、夜の撮影で試してみてください。
※小型軽量なスピードライト「SB-500」を、Z 6IIのアクセサリーシューに装着して使用しています。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

ストロボの光は瞬間光なので、大きな動きでもブレることなく撮れます。そのため、モデルさんや撮影者が動きながらラフに撮るのがオススメです。

左の写真では、街明かりで夜の雰囲気を生かしながら大胆なアングルで切り取っています。右の写真はローアングルで撮影し、背景を真っ暗な空にすることで、空中に浮いているような不思議な1枚になりました。

 

ストロボ撮影時の注意

街中など人の多い場所でのストロボ撮影は迷惑行為になるので、周囲の様子を十分確認して使用しましょう。

 

 

花で中性的な雰囲気を引き出す

花はポートレートの定番小物ですが、男性を撮る際に使うとアート性の高い写真を撮ることができます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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今回は花びらの大きな白い花をチョイス。モデルさんの持つ中性的な雰囲気を引き出しました。首元にはパールのネックレスを着けてもらうことで、さらに中性的なエッセンスをプラスしています。また、逆光で撮ることで、やわらかく幻想的に写し出しました。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

こちらは、花の美しさと肉体美、花のやわらかさと凹凸のある骨格とのギャップを1枚で表現しました。花の存在を強調するために、背中越しで、顔の半分を花でおおうようにしています。

 

メンズポートレート撮影テクニック – 男性をより魅力的に写す表現方法

 

遮光カーテンの隙間からのサイド光を生かし、モノクロで質感と立体感を強調しているのもポイントです。

 

 

組み写真でストーリー性を出す

事前準備のところで具体的にイメージを練るとお話ししましたが、複数枚の写真を組み合わせることでそのイメージを映像的に表現することができます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

恋人同士が横に並んで一緒にいる雰囲気で撮影し、4枚で組みました。ドラマのワンシーンをイメージすると撮影しやすいです。

このときは自然光が入るベランダで、ナチュラルな雰囲気が出るように撮影しています。くもりでしたが、光が弱い状況でも太陽の位置によって光の方向性はあり、顔に光が当たる方向を選びました。どんな条件下でも、見せたい部分の明るさを意識しましょう。

Photographer's Note

時に笑い、時にディスカッションし、撮影した写真を見ながら互いに「いいじゃん!」とほめ合う…。一緒に作品をつくり上げていく楽しさを味わえるのがポートレートの魅力だと思っています。今回のメンズポートレートの撮影を通して、その魅力を再確認できました。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

はじめての方でも、友達と遊ぶような感覚でリラックスして撮影をしてみてください。「メンズポートレートだからこう撮らないと…」と固定観念にとらわれず、その人と向き合い、どんな人なのかを理解して表現に落としこめるときっといい撮影になりますよ。

また、メンズポートレートで得た経験は、女性を撮影するときにも必ず生きてきます。自らの表現の幅を広げるべく、ぜひともチャレンジしてみてください!

 

 

Model:KYO(@i__am__kyo
Edit:重竹伸之
Supported by L&MARK

 

 

hiro

酒井貴弘

長野県生まれ。東京在住のフォトグラファー。ポートレートを得意とし、広告写真や企業案件、ポートレートなどの撮影案件から雑誌掲載、WEBメディアでの執筆、写真教室やプリセットのプロデュースなど幅広く活躍。SNSでは約2年間で総フォロワー10万人を超えるなど、SNSでの強みも持っている。