ポートレートの構図。まずこの4つを頭に入れよう!

こんにちは。フォトグラファーの酒井貴弘(@sakaitakahiro_)です。

シリーズで撮り下ろしたポートレート写真を参考に、撮影方法やノウハウを紹介する連載『キミと彩るポートレート』。

前回はカメラの基礎である、シャッタースピード・F値・ISOについてお話ししました。
「上達への第一歩!カメラを買ったら知りたい、3つの要素」はこちら

今回は、「構図」の基本について紹介していこうと思います。

そもそも、構図って一体?

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

写真や絵などの画面の、全体の構成のことを指す構図

構図を意識すると、写真を魅力的に見せながら、表現にバリエーションを作り出すことができます。その効果を覚えておくと、表現の幅が広がって写真がより楽しくなりますよ。

今回は数ある構図の中から、「日の丸」、「三分割」、「余白」、「アングル」について説明していきます。

僕も撮影でよく使う、便利な4つの構図。意識すると画がキマりやすくなるので、まずはこれらをしっかりマスターしましょう。

 

被写体の印象を強める日の丸構図

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

まずは、超基本の日の丸構図。

その名の通り、被写体を画面の中央に持ってくる表現法のことです。被写体を中央に配置することで、その存在感を強く印象付けることができます。

シンプルで分かりやすい構図なのでつい頻用しがちですが、単調な構図になりやすいので注意。

  

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

被写体の動きを出したり、余白のバランスに気を付けたりして工夫を加えることが、この構図を上手く使いこなすコツです。

 

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

例えば、写真のように布を使って弧を描いたり、色で注意を引いたりするなど。

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

特に一対一の比率だと中央に目がいくので、日の丸構図は効果的。Instagramは載せると正方形になるので、この構図はとてもおすすめです。

 

 三分割構図で作る、安定したバランス感 

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

次に、写真を縦に三分割、横に三分割して、その交差点に被写体を配置する三分割構図。

構図の王道とも言われていて、この構図を覚えると一気に写真が上達した気分になります。

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

不思議と見ていて気持ちいい、安定感とバランスの良さがありますよね。

画に適度なスペースが生まれ、日の丸構図よりもこなれた印象に。

 

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

カメラにはグリッド機能が付いている場合が多いので、グリッドを表示させると目安になって撮影しやすいですよ。

  

表現の幅を広げる、余白の使い方 

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 ここからは、表現のバリエーションを生むアイデアを紹介します。

 同じ構図が多すぎると単調になってしまうので、大胆に余白を取ってみましょう。

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

この写真では、モデルさんは小さく配置し、空を大きな余白にしてみました。空の配分を多くして青空の爽やかさを、モデルさんを小さくすることで壮大さを表現しています。

余白を多く取ると背景情報が多く映るので、よりストーリー性が伝わりやすくなります。背景の自然を多く見せたいときなども、余白を大きく取ると印象を強められておすすめです。

 

構図同士の組み合わせで、新たな化学反応も 

また、構図同士を組み合わせることもできます。例えば、三分割構図と、余白の2つを合わせて使ってみましょう。

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

この写真では、画を縦に三分割し、その内の3分の1に被写体を、残りの3分の2に空を配置しました。

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

被写体をメインにするか、余白の割合を多くするかで、写真の印象は全く違ってきますよね。

 

思い切り寄ったり目線を下げたり、大胆なアングル変更も効果的 

構図を変えて写真に変化を生む方法として、自分が動いてアングルを変えてみるのも有効な手段です。

思い切り下から見上げるように撮ってみたり、上から覗き込むように撮ってみたり。

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

被写体に寄るか寄らないかだけでも、写真の印象はすごく違います。

引きで撮ると、被写体や背景などの情報が多い、バランスの取れた写真が撮れやすいです。

はたまた被写体にグッと寄ると、メリハリがついて新鮮な印象になります。

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

初心者の方は引きで撮影しがちですが、思い切って寄ってみるのも表現の幅を広げる一つの手です。

 

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

例えばこちらの日の丸構図の写真に、寄って変化を付けてみます。 

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

いかがですか?

グッと寄ることで写真の構成要素がシンプルになって、流し目の印象がより強くなりましたよね。

また、寄り引きだけでなく、目線の上げ下げでもかなり絵面が変わります。

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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

この写真では、チルト式の背面液晶を使って地面スレスレから撮ることで、地面を写し込んで画に奥行きをつけてみました。

普段、地面に這いつくばって上を見上げることはないので、下からのアングルは非日常感のある風景を演出することができます。

 

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

ポートレートで女性を美しく撮りたいなら、上からのアングルがおすすめです。彼氏目線のような写真になるので、可愛い表情を引き出しやすいですよ。

同じモデルで同じロケーションでも、いくらでもパターンを生み出すことは可能なんです。

 

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

 

  構図を学ぶのは、写真を上手く撮る第一歩

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NIKKOR Z 50mm f/1.8 S

ここまでオーソドックスな構図を主に説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

構図を勉強すると写真が上達するだけでなく、それまでと違う視点が生まれてさらに新しい発見ができる場合もあります。みなさんも構図を使いこなして、自分なりの黄金配置を見つけてみてくださいね。

 

まずはこれだけ押さえよう!基本構図のポイント 

1.日の丸構図:被写体を中央に置いて印象的に

2. 三分割構図:三分割の交差点に被写体を置いて、バランスの良い配置を

3.余白を生かす:余白を大きく取ることで、ストーリー性のある写真に

4.アングル:寄り引き、目線の上げ下げを効果的に使って 

 

次回は、「光のバリエーション」を使って画の魅力を引き出す方法をご紹介します。表現の幅が広がるヒントの詰まったトピックなので、ぜひお楽しみに。

それでは、また次回。

Model:MiYaBi(@myb__611
Edit:Anco Oshita
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酒井貴弘

関東を拠点にしながら活動するフォトグラファー。ポートレートを中心に作品を発表し、Instagramのフォロワー数は約2年間で5万人(2019年6月現在)を超える。写真教室やオリジナルプリセットも手掛けるなど幅広く活動中。