みなさん、こんにちは! 松浦稀(@marematsuura)です。撮影のモデルをさせていただくことが多いのですが、はじめてのフィルムカメラをきっかけに写真意欲が日々高まっています。
「はじめてのフィルムカメラ」第4回は、現像編です。今まではお店におまかせでしか現像やプリントをしたことがなかったんですが、仕上がりをオーダーすることで自分らしい写真にする…という楽しみ方があることを撮影でご一緒したフォトグラファーさんに教えてもらいました。そこで、写真店でのオーダーにチャレンジしてきました!
どこに現像をお願いすればいいんだろう?
現像&データ化といってもいろんな写真店があって、1時間もかからないところから数週間かかるお店もあるそう。スピード優先の場合は基本お店のおまかせになるところが多いみたいです。今回はいろいろと相談できる写真店ということで、学芸大学駅近くにある「monogram」さんに行ってきました!
monogramさんは、1階が現像・プリントと雑貨コーナー、2階がギャラリーになっています。お店に入ると作業中でした。かっこいい!
どんなふうにオーダーするの?
仕上がりのオーダーははじめてなので、「どう注文したらいいんでしょうか…」と相談してみると、お店の方がやさしくサポートしてくれました。
「今回はどんなものを撮ったんですか?」「どういう雰囲気の写真が好きですか?」 お店の方が撮影した写真サンプルも見せていただいて、それを見ながら好きな写真の雰囲気を伝えていきます。そうやって、具体的なイメージがわからない場合でも、うまく聞き出してくれるんですね。すごいです!
monogramさんでは、抽象的な雰囲気でもオーダーできて、イメージに近い写真や雑誌の切り抜きを持っていってもいいみたいです。最近はSNSの写真を見せる人も多いそう。
オーダーするときには以下の項目を覚えておくといいそうです。
- 雰囲気
- 明るさ
- 鮮やかさ
- 色味
雰囲気でオーダー
まずは「雰囲気」でどう変わるのか、「さわやか」「やわらかい」「力強く」の3パターンをお店の方が見せてくれました。
「さわやか」はすっきりとした印象で白が際立っています。「やわらかい」はやさしい色合いですね。「力強く」は影や暗い部分が強い印象です。同じ写真でもこんなに変わるんですね!驚きです。
明るさをオーダー
次に明るさの違いを見せてもらいました。明るさだけでもイメージがだいぶ変わりますね。
鮮やかさをオーダー
鮮やかさは、「高彩度」や「低彩度」でオーダーするそう。「高彩度」は色が濃く鮮やかで、「低彩度」はシックでかっこいい印象ですね!
色味をオーダー
色味のオーダーは、グリーンやブルー、レッドの他、シアンやマゼンタなど、かなり細かく指定することができるそうです。どの色を指定したらいいかわからない場合は「暖色」「寒色」という伝え方でもOKとのこと。それなら私でもオーダーできそうです!
データ化する?プリントする?
フィルム現像後は、データをCDにしてもらうことと、プリントしてもらうことができます。monogramさんではデータ化する人とプリントする人で半々くらいだそうです。
プリントは種類がたくさんで迷ってしまいますね。
35mmフィルムの場合、サイズはL判から6PW(B5より少し大きいサイズ)までプリントできて、アルバムにまとめるならL判、作品展示するなら大きいサイズがオススメだそうです。
紙質は「光沢紙」と「マット紙」の2種類ありました。「光沢紙」は色鮮やかにプリントされるので、ウェディングフォトなどにいいそう。「マット紙」は落ち着きのあるやさしい雰囲気で、フィルム写真に合いそうだなと思いました。
白フチありなしも選べて、私は白フチありの方がかわいくて好みでした。
実際にオーダーしてみよう!
お店の方とお話をしていく中で、イメージがかたまってきました。夏の公園で撮影した写真なので、「明るめ」「さわやか」、そして「夏っぽく」とオーダーしてみました。「こんな感じの頼み方で大丈夫ですか?」と聞くと、「はい、おまかせください!」と笑顔で受けてくれました。現像と一緒に、データCDとL判プリントも注文。できあがりが楽しみです!
ちなみに、monogramさんではオーダーの際にカメラの種類も聞くそうです。そうすると、現像して問題があった場合に何が原因かを推測しやすいんだとか。細かい気配りに感動です!
今回は特別に、少しだけお仕事現場を見学させてもらいました。
フィルムを1本1本引き出して現像液に浸す…という作業を機械で行うそうです。データ化するときはパソコンで1枚ずつスキャンしていくとのこと。お店の方が丁寧に仕上げてくださると思うと、なおさら写真1枚1枚が愛おしく感じます。
現像以外も楽しめる写真店!
monogramさんでは、雑貨も充実していました! 木製のフォトフレームやかわいいアルバム、革のストラップやレンズキャップホルダー…どれもほしくなっちゃいます(笑)フィルムの種類も豊富で、現像するときに買い足せていいですね。
「2階に置いてあるフォトブックも自由に見れますよ」とお店の方に教えてもらって、早速拝見します!
ライブラリースペースとして、一般応募のあったフォトブックやスタッフさんがセレクトした写真集を展示しているそうです。見ているとフォトブックが作りたくなりますし、作るときの参考になりますね。
monogramさんでは現像だけじゃなくて、撮る前から撮った後まで“写真の楽しさ”をサポートしたいんだそうです。素敵です…!
写真ができました!
数日後、受け取りにやってきました。ここ数日間は写真の仕上がりのことばかり考えて、ずっとワクワクしていました。ついに仕上げていただいた写真とご対面です!
ネガとCDとインデックス、それにL判のプリント写真。「わぁぁぁ…」素敵に仕上がっている写真に思わずうっとり。きれいに撮れていてうれしいです!
ネガをお店の照明に透かして見てみました! 現像作業を見せてもらったので、ネガもとても特別感があります。
monogaramさんで仕上げていただいた写真たち
「明るめ」「さわやか」「夏っぽく」でオーダーした写真がこちらです! 「はじめてのフィルムカメラ」撮影編で撮影した写真を現像していただきました。
「はじめてのフィルムカメラ」撮影編はこちら
夏らしくさわやかな印象で、この日の空気感が鮮やかに感じられる大好きな写真になり、胸がときめいてしまいました。
今回、monogramさんのおかげで自分好みのオーダーができる楽しさを知りました!
またまた早く写真が撮りたくなってしまいました。いざ、夏旅へ出かけてきます!
稀’s Photo Note
・はじめての人は、まず好きな写真の雰囲気を伝えるところから
・スマホで参考にしたい写真を見せてもOK
・「さわやか」「やわらかい」「力強く」など、「雰囲気」でオーダーもできる
・「明るさ」「鮮やかさ」「色味」をオーダーすると、より自分好みに仕上げることができる
・「色味」でどの色についてオーダーするか困った場合、「暖色」や「寒色」と伝えるのも◎
・プリントはサイズ、紙質、白フチありなしを選べる
Photographer’s Note
店内はあまり引きでは撮れないため広角レンズを使いました。暗めの店内では明るいレンズがオススメ。フィルムはISO800を使い、自然光が明るくそそぐ窓際ではなるべく光を取り入れました。また、木を基調とした落ち着いたお店なので、それを生かすためしっとりとした雰囲気を残すように調整しました。お店の雰囲気とフィルム写真の風合いがマッチしたと思います。
— photo by もなみん
monogram
東京都目黒区鷹番2-19-13
TEL:03-3760-5852
営業時間:12:00〜20:00
定休日:水曜日
http://monogram.co.jp/
※お店での撮影はお店の方に許可を得てから、お店や他のお客様に迷惑にならないようご注意ください。また、撮影のみのご利用はご遠慮ください。
※こちらに掲載している情報は2019年8月20日現在のものです。
Model:松浦稀(@marematsuura)
Supported by L&MARK
はじめてのフィルムカメラ
もなみん
東京在住のフォトグラファー。季節をテーマに、友人と過ごす瞬間をメインにフィルムカメラで撮影している。企業PRなどの撮影、旅行系メディアでの執筆など、幅広く活動中。「たいていワンピースを着ています」