こんにちは。新潟在住の写真愛好家、yuki(@sty830)です。
Z シリーズと47都道府県を旅する『Z と写真家と47都道府県の旅』。前回の長野編はいかがでしたか?
【長野】Z と480㎞の大移動!霧ヶ峰・雲上ハイキングと大迫力の花火を堪能はこちら
長野に行かれる際は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
さて、今回僕は山形県へ行ってきました。
隣の県に住んでいながら山形での撮影は初めてで、どこに行こうか、どう撮ろうか、テーマはどうしようか……と、いろいろと考えを巡らせました。
しかし初心に戻って、とにかく「行きたい!」「撮りたい!」「見てほしい!」という、写真愛好家らしい感情に従った旅にすることに決めました。写真やカメラは、本当にいろんなところへ連れて行ってくれます。
ギネス認定の「クラゲドリーム館」で幻想世界に浸る
まず最初に訪れたのは、神秘的な水の世界が広がる「鶴岡市立加茂水族館」、愛称「クラゲドリーム館」です。
今回は特別に許可を頂き、開館前に撮影させていただきました。
日本海に面した岬に立つ、山形県内唯一の水族館。50種類以上のクラゲを展示していて、ギネス世界記録にも認定されているそうです。
5年前にリニューアルされたこともあり、館内はとても綺麗。薄暗い空間を無数のクラゲが漂う、プラネタリウムのような神秘的な世界が広がります。
今回はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの広角レンズを使いました。
スペースが限られているため、広く撮りたくてもあまり後ろに下がれず、館内での撮影に広角が向いていると思ったからです。また、館内が演出によりやや暗いので、絞りが2.8と明るい点がとても役立ちました。
広角レンズは主に風景写真で使われることが多いですが、こちらのレンズは歪みも少なく、屋内の人物や背景を綺麗に写してくれます。
円柱状や丸い窓風など、さまざまな水槽の中をクラゲたちが浮遊しています。
青く光る水槽の中で泳ぐクラゲたちをみていると、時間が経つのをつい忘れてしまいます。
神秘的な空間に見とれつつ奥に進むと、当館一番の見所でもある直径5メートルの大水槽「クラゲドリームシアター」に到着しました。
青色に輝きながら優雅にクラゲが泳ぐ様は、まるで星空のよう。
大水槽の迫力に感動し、魅了されます。
お客さんの入場状況によっては撮影が制限される場合もあるようですが、老若男女問わず感動と癒しを感じられるスポットです。
幻想的な写真の撮れるクラゲドリーム館、是非行ってみてくださいね。
【鶴岡市立加茂水族館】
山形県鶴岡市にある、同県唯一かつ市立の水族館。愛称は「クラゲドリーム館」。住所:山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
開館時間:9:00〜17:00(最終入館は30分前まで)
ホームページ:https://kamo-kurage.jp/
電話番号:0235-33-3036
歴史情緒を感じる「山居倉庫」をお散歩
お次は、水族館のある鶴岡市の隣にある酒田市へ。
市のシンボル的存在でもある、「山居(さんきょ)倉庫」を訪れました。
かつて北前船による貿易で栄えた酒田市。その繁栄を支えた、庄内地方のお米の保存倉庫として使われていたのがこちらの「山居倉庫」です。
明治26年に建造された、土蔵造りの黒塗りの建物がなんとも味わいがあります。倉庫に並列して並ぶ、樹齢150年を超えるケヤキ並木が美しい。
僕は、肉眼で実際に眺めて、自分が「撮りたい!」と思う構図やバランス、光を見つけてからファインダーを覗くようにしています。
ファインダーを覗いてから考えると、狭く限られた視野でしか見れなくなってしまうからです。
広角レンズでギリギリまで近づいたり、望遠レンズでサイドから撮ったり。同じ場所でもカメラやレンズでかなり印象が変わるので、自分自身の引出しの量を試すように楽しみながら撮影しました。
距離や角度を変えて撮ってみましたが、どれも奥行きへの意識と建物とケヤキのバランスを大切にしています。
黒い倉庫とケヤキの新緑に、白いワンピースが映えます。
実はこの日、モデルさんには白い服を着てもらうようお願いしていました。下調べの段階でロケーションの色味が分かっていたら、写真写りのためにモデルさんと服装の相談をしておくと良いですよ。
山居倉庫は市街地にありとてもアクセスしやすく、12棟の倉庫の他にはお土産屋さんやレストラン、山居橋などもあります。
撮影スポットとしてはもちろん、観光スポットとしても魅力満載なので、是非訪れてみてくださいね。
【山居倉庫】
米どころ・庄内のシンボル。明治26年(1893)に建てられた米保管倉庫。樹齢150年以上のケヤキ36本の連なるケヤキ並木の色合いは、季節とともに変わり見る人を魅了します。住所:山形県酒田市山居町1-1-20
開館時間:9:00~18:00
※12~2月の閉館時間17:00
ホームページ:http://www.city.sakata.lg.jp/bunka/bunkazai/bunkazaishisetsu/sankyosouko.html
電話番号:0234-24-2233
大迫力の「玉簾の滝」でパワーチャージ
次に向かったのは、約1200年前に弘法大師(空海)が名付けたと言われる「玉簾(たますだれ)の滝」です。
山居倉庫と同じ、酒田市内にある県内で最も高い滝。真っ直ぐに流れ落ちる様子は壮大でスケール感たっぷりという噂で、写真愛好家としては素通りできません。
滝は御嶽神社の境内にあるため、滝に向かうまでの道は参道となっています。
実は、山形県は滝の数が日本一多いそうです。
その中でもこの「玉簾の滝」は、65メートルというスケール感と、生い茂る大きな杉の木の神聖さが素晴らしいスポット。モデルさんと見比べると滝の大きさが伝わりますよね。
こちらは、105mmの望遠レンズで撮影。こういった場合は、滝とモデルさんの距離が凄く大切です。滝がボケ過ぎないで、なおかつクッキリしない程度の距離感を探してみてください!
F値でも明るさは調整できますが、滝の水しぶきが玉ボケになると写真のナチュラル感がなくなってしまいます。
ちょっと面倒でも自分で動いて滝と距離をとったり、シャッタースピードを調整したりして、丁度良い描写を見つけるのが大切です。
水しぶきが飛んでくるので、カメラの扱いには要注意。
目の前の滝と神聖な森、ひんやりした空気のある非日常的な世界にとても癒されました。
これから秋になり紅葉が始まると、玉簾の滝はますます魅力的なスポットになりそうですね。僕もまた訪れてみたいと思います。
玉簾の滝で思う存分シャッターを切り、この旅は終了です!
まとめ
「撮りたい場所へ行き、見せたい写真を撮る!」
僕が写真を続けられる理由であり、原点の気持ちを大切にできた大充実の山形旅でした。撮影にご協力いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
写真を撮りに旅に出る。旅に行ったついでに写真を撮る。入りはどちらでも良いと思いますが、写真は生活を充実させてくれて、自分の視野をぐんと広げてくれます!
僕も写真を好きになってから刺激や感動が増えたし、写真に自分なりのこだわりを持って描写を研究したり色々なロケ地に行ったりして、今までよりもさらに楽しい時間を過ごせるようになりました。
これからも写真はずっと続けていくつもりです!
では、今回はここまで。みなさまも良い写真ライフを!
お気に入りショット
クラゲの大水槽の前で貸切状態で撮らせて貰えるなんて、通常なかなかありません。
貴重なシチュエーションで撮れて嬉しかったし、神秘的なインパクトのある一枚が撮れたのでこちらを選びました。
・Model:文(@buuuun_s2)
・Edit:Anco Oshita
・Supported by CURBON
yuki
新潟県出身、在住の写真愛好家。豊かな自然の風景写真のほか、ロケーションを活かしたポートレートも撮影する。新潟の色鮮やかな四季を追いかけながら、日々写真愛好家として活動中。