写真初心者のミナちゃんが、カメラや写真について学んでいく連載企画「はじめてのミラーレスカメラ」第6回。気になっていたおしゃれなカフェに、カメラを持って訪れたミナちゃん。おいしいと評判のパンケーキをかわいく撮ることが目標です。すると、隣の席にミナちゃんと同じようにカメラを持った女の子が! おしゃべりしながら、食べ物のおいしい瞬間を切り取るコツを教えてもらいます。
ミナちゃん
休日はカフェ巡りするのが好き。 ミラーレスカメラでご飯やスイーツをおいしく撮りたい。
misuzuさん
関西を拠点に活動しているフリーランスフォトグラファー。 日常写真を始め、暮らしにまつわる動画やマタニティー、ウエディング写真を撮影。
さらに詳しく!「おいしい瞬間」を切り取るテクニック
Adviser's Note
サンドイッチの撮影では、サイドからの光が綺麗に入っていたので、大胆に近寄りベーコンのピンク色、玉子の黄色、レタスの緑色を窓際に向けて撮影しました。そうすることで綺麗な色味がはっきり撮影できます。同時に、パンの凹凸に細かな陰影ができ、サクサク具合なども伝わる写真を意識しました。
パンケーキの写真は、カフェに訪れた2人で違う種類をオーダーしたイメージでテーブルをレイアウト。奥のパンケーキを主役に、シロップを垂らしたシズル感ある瞬間をとらえるためシャッタースピード1/200にして撮影。同時に、手前のフルーツのパンケーキはF値を低くし、前ボケとして撮影しました。特に、色味が強いフルーツなどはF値を高くしてはっきりと写してしますと、主役(奥のパンケーキ)が引き立たないので注意しましょう。
主役となる食べ物を引き立てるため、こちらのサンドイッチはF値を1.8〜2.5と、低めで撮影。さらに後ろボケを意識してサンドイッチに注目を集めるように意識しています。
一方、飲み物などの湯気は、F値を低くするとボヤッとしてしまい目立ちません。コーヒーの写真ではF値を高くし6.3で撮影しました。また、湯気の背景に暗いトーンの色を置くと湯気が目立ちます。
おいしい瞬間を写すことは、何を食べたのか思い出の記録にもなります。カフェに訪れの際には、ぜひ撮影してみてください。
※店内で撮影するときは、お店の方に一声かけるようにしましょう。
※SNSなどに投稿する際にはお店の方に許可をもらいましょう。
※店内では他のお客さまのご迷惑にならないよう気をつけて撮影しましょう。
第7回は…
カメラをきっかけに仲良くなった、misuzuさんとミナちゃんは、カフェをハシゴすることに。プリンをおしゃれに撮りたいミナちゃんは、SNSでチェックした通り真上からの撮影に挑戦! けれどもなぜか、プリンのかわいさが表現できず…。食べ物の特徴にあったアングル選びと、写真におしゃれをプラスするテクニックをmisuzuさんに聞きます。
illust:冨田マリー(@tomitamary_)
Supported by 東京通信社
Adviser
misuzu
1995年 香川県出身。大学一年生の時にカメラを始め、自身の作品集としてinstagramを開設。柔らかな空気を感じさせる写真からスタートし、現在は独特のセンスで捉えたフィルムポートレートやナチュラルな日常写真が人気を集めている。学生時代には日本最大級の水族館でワークショップを実施し、近年ではカメラメーカ等でトークショーや写真展を開催。現在は、フリーフォトグラファーとしても活躍している。