絵本のような風景に溶けこむ子供写真の撮り方 – 画づくりのプロセスと春にオススメな色鮮やかなスポット5選

絵本のような風景に溶けこむ子供写真の撮り方 – 画づくりのプロセスと春にオススメな色鮮やかなスポット5選

はじめまして、岡山県在住のフォトグラファー・NoriyukiKajiwara(@kaji_nori06)です。普段は子供や風景の写真を撮っています。

僕が写真をはじめたのは、9年前に子供の成長記録のためにD3100を購入したのがきっかけです。同時に風景写真を撮りはじめ、風景と子供をマッチングさせたら…という想いから、今の作風になりました。

 

D750、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G
Z 6、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
(左上)D750、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G、(右上)Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、(左下)Z 6、AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G、(右下)Z 6、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

 

実際に撮ってみると、子供が風景に溶けこむことで風景の美しさやスケール感が際立ち、風景と子供の両方がそれぞれ引き立て合っていると感じています。四季折々の風景の中で、子供を撮ることがすっかりライフワークになりました。

今回は、僕が実践している風景と子供を撮る際のプロセスと、春にオススメな色鮮やかな撮影スポットを紹介したいと思います。

 

色彩豊かな春にオススメのスポット5選

風景の中で子供を撮る上で、主役は「風景」です。今回は、僕がこれまでに撮ってきた中で、春にオススメの色彩豊かなスポットをご紹介したいと思います。各スポットごとに撮影や編集で意識しているポイントもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!

※なお、新型コロナウイルスの感染症対策に十分にご留意いただくとともに、政府、自治体など公的機関の指示に従った行動をお願いいたします。

①桜に包まれるレトロな駅舎「苦木駅跡」

D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

 

1か所目は地元・岡山県から。駅跡地で現在は休憩所として利用されている場所ですが、桜がきれいに咲き誇る穴場スポットです。小さな駅舎のレトロな風合いも気に入っています。オススメ時期は、桜が見頃になる4月初旬。山に囲まれているため、光を入れるなら午後がベストです。

 

撮影ポイント

  • 設定:開放F2.8にし、桜を前ボケにして子供を囲むようにしています。
  • 立ち方:電車が来るのを待つイメージで立ってもらいました。服は、桜が引き立つように白にして、ワンポイントで赤を入れています。
  • 構図:山側の桜の美しさを引き立てるため、上半分を桜に。廃線で駅舎前は道になっているので、駅の雰囲気を出すためなるべく道を写さないようにしています。
  • 編集:明るさの調整に加え、色温度を少し上げると桜のピンクを強調できます。

 

旧片上鉄道苦木駅
岡山県和気郡和気町苦木

②足元が鮮やかに染まる「フラワーパーク浦島」

D750、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

D750、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

 

香川県三豊市にある、瀬戸内海を見渡せる春限定の花畑です。4月から5月にかけて、さまざまな花で色づきます。上の写真は4月頃に見頃になるキンセンカです。

 

撮影ポイント

  • 設定:望遠で開放F2.8にし、手前の花を前ボケにして奥行き感を出しています。
  • 立ち方:山を中央にしたかったので、立ち位置もそこに合わせました。
  • 構図:花と奥の風景で二分割に。海を入れたかったのですが、キャンプ場があってアイレベルで撮ると写りこむので、避けるためにローアングルで撮っています。
  • 編集:色温度を下げて空や海の色を引き出し、彩度を上げて色合いを調整。露光量・シャドウ・かすみ除去で明るさを調整しています。

 

なお、近くで咲くマーガレットの花は昼間に開くので、マーガレットとセットで見たい方は、昼頃がオススメです。

 

フラワーパーク浦島
香川県三豊市詫間町積528-1
https://www.mitoyo-kanko.com/facility/flowerparkurashima/
※開園状況などは、HPをご確認ください。

③黄と青のコントラスト「あわじ花さじき」

D750、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

D750、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

 

兵庫県淡路市にある海を望む花畑「あわじ花さじき」では、季節ごとに鮮やかな花畑を楽しむことができ、3月上旬~4月中旬は園全体に菜の花畑が広がります。菜の花と空の写真なら午前中、菜の花と海なら午後が、順光になり青が際立ちます。

 

撮影ポイント

  • 設定:望遠で開放F2.8にし、手前の花を前ボケにして奥行き感を出しています。花畑など、一面同じ色で染まる場合は、前ボケで変化をつけるのがコツです。
  • 立ち方:花と空の境界線になる位置で、空を見てもらいました。服は桜のときと同じく黄色が引き立つ白にしています。
  • 構図:花畑と空で二分割の構図にし、主役の花のほうを多く配分。左下の花の前ボケ、子供の視線、空にうっすら浮かぶ雲と流れを意識しています。
  • 編集:黄色と青の対比を強調するため、コントラストと彩度を上げています。

 

この園は、見頃時期は多くの人出が予想されるため、朝一がオススメです。なお、年ごとに開花状況が変わっているので、事前に園のHPを確認しましょう。

 

あわじ花さじき
兵庫県淡路市楠本2805-7
https://www.hyogo-park.or.jp/hanasajiki/
※開園状況などは、HPをご確認ください。

 

④大空が作品になる「幸せの階段」

Z 6、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

Z 6、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

 

4か所目は花ではなく、空を生かすスポット。兵庫県淡路市の「幸せのパンケーキ 淡路島リゾート」内に、海にせり出した空へとかかる「幸せの階段」があります。空に額縁をつけるように切り取ることができ、行くたびに違う景色を撮れるのも魅力です。

シンプルに青を強調するなら、順光になる午前中がオススメ。午後からは逆光になりますが、雲が多い日などは光芒が出て、神秘的な写真が撮れるかもしれません(まだトライできていませんが…)。

 

撮影ポイント

  • 設定:雲の広がりを生かすため広角端14mmに。
  • 立ち方:動きが出るように、階段の一番上で歩くまねをしてもらいました。
  • 構図:空を広めに入れて雲の動きをダイナミックにとらえられるように。階段の下部分は写さず、非現実的に切り取っています。
  • 編集:色温度を少し下げ、彩度を上げて爽やかな青を引き出します。

 

ここは施設自体が人気で、僕が訪れたときは並んで撮りました。撮れる時間は限られるので、撮りたいイメージをある程度考えてから行くといいと思います。満潮時には入れないので、事前にチェックして行くと安心です。

 

幸せのパンケーキ 淡路島リゾート
兵庫県淡路市尾崎42-1
https://magia.tokyo/awaji/
※営業状況などは、HPをご確認ください。

⑤砂一面の景色でアートに「鳥取砂丘」

D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

 

最後のスポットは鳥取砂丘です。夏は暑さが厳しく、冬は強風の日が多いため、実は春頃がオススメ。一面の砂の淡いオレンジ色と青空を生かすと、鮮やかなアート作品のような写真を撮ることができます。

撮るポイントは、起伏量の大きい「馬の背」から少し西側に行ったところ。人が立ち入っていない場所が多く、足跡が少ないので風紋を撮りやすいです(ただし、風紋の有無は風などの影響で変わります)。なお、砂丘ではレンズ交換を避けるため、信頼できる1本に絞っています。

 

撮影ポイント

  • 設定:広角端24mmでスケール感を出し、F8で風景全体にピントを合わせています。
  • 立ち方:砂丘と空の境目になる位置に。足跡も写しこむ前提で、少しくねくねしながら登ってもらいました。服については、砂のみなので、赤でポイントになるように。
  • 構図:雲の少ない空だったので、砂丘と二分割で色の対比を強調。奥にさらに砂丘が続くイメージで、視線の先の右側にスペースをあけました。
  • 編集:空とのコントラストを生かすため、色温度を下げて青空の色を引き出しながら、全体の彩度を上げます。

 

砂丘内を移動する上で、サンダルでは砂に足をとられ、夏はやけどしてしまうので靴は必須です。長靴をレンタルしているところもあります。十分注意した上で、撮影を楽しんでください。

 

鳥取砂丘
鳥取県鳥取市福部町湯山
https://www.torican.jp/sandhill
※砂丘内での移動手段、レンタル状況、施設情報など詳細は、HPをご確認ください。

風景の中に溶けこむ子供写真の撮り方

主役はあくまで「風景」なので、事前に行く場所をしっかりリサーチした上でその風景に合う服装を考え、撮影に臨みます。

【事前準備】場所選びと服装選び

場所は景勝地だけでなく周辺や道中もリサーチ

以下の順番で場所と時間を決めていきます。

  • まずは行きたい場所をリストアップして、目的地周辺や道中で撮影できそうなスポットをGoogle Mapsを駆使してリサーチします。あまり知られていない場所などは、市町村のHPをチェックすることもあります。
  • 行く場所が絞れたら、天気予報、太陽の方角を調べます。家族で出かけるときに撮影を組みこむので、撮影地を含めてまわる順番を考えます。
  • 「他人の写りこみがないようにすること」がこだわりなので、人が多くなる場所は朝早くに行きます。

 

Z 6、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II/撮影地:北木島(岡山県)

Z 6、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II/撮影地:北木島(岡山県)

 

こちらは、岡山県の北木島で撮影した写真です。岡山県の離島を調べていたらGoogle Mapsのストリートビューでたまたま赤い灯台を発見して、この構図を思いつきました。

 

 

服装の色は風景になじむように

服装で特に気をつけるのは、背景とかぶる色は避けることです。背景に埋没してしまうことを避けながら、風景になじむ服装に。実は妻も写真が趣味で、行く場所の背景となる色を説明して、2 人で相談しています。

なお、現地でイメージと違うことはよくあるので、当日はいくつか予備も持っていき、妻と相談しながら服装や髪型を決めています。

 

Z 6、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S/撮影地:花の駅せら(広島県)

Z 6、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S/撮影地:花の駅せら(広島県)

 

上の写真では、全面をコスモスにしようと考えていました。淡い色合いが引き立つように、服装は白に。ただし、白だけでは花に紛れて存在感が薄くなってしまうので、ワンポイントに赤い帽子を入れました。

ちなみに「赤」は子供が一番好きな色なので、なるべく入れるようにして、子供のテンションも上がるようにしています。

【機材・設定】風景撮影のポイント

レンズは標準ズームを軸に

基本は標準ズーム24-70mmを使っています。広角側では雲を生かした写真が撮れ、望遠側では人物を中心とした写真が撮りやすいです。

以前、単焦点で撮影したときに「やっぱり広角で撮ればよかった」と後悔することがあり、ズームレンズでいろんなパターンで何枚か撮っておき、後で自分のイメージに合ったベストショットを選ぶようにしています。

 

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

焦点距離:31mm

 

そこからさらに、雲の躍動感や奥行きを生かしたいときは超広角ズーム(14-24mm)。背景や手前をぼかしたい、圧縮効果でインパクトを出したいときには望遠ズーム(70-200mm)と使いわけていて、標準ズームと合わせてこの3本をいつも持っていきます。

標準ズームからもう1本買い足しする際、風景を主体に撮りたい場合は、14mm~の超広角がオススメです。パースを生かしたときのスケール感が全然違います。

 

Z 6、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S/撮影地:今井荘(兵庫県)
D780、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
(左)Z 6、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S/撮影地:今井荘(兵庫県)、(右)D780、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

左:16mm、右:200mm

 

 

設定で極力イメージに近づける

  • F値:風景が主題のため、スケール感を出したいときはF8を基本に全体にピントを合わせます。望遠で、奥行きを出すために前ボケを入れたい場合などは、開放F2.8で撮ることも。
  • 露出:適正露出で撮影。白とびが心配なときだけ、暗めに撮影します。
  • ピクチャーコントロール:やわらかく繊細に表現できる「ポートレート」に設定するのがポイントです。
  • アクティブD-ライティング:明暗差が強い場合でも目で見たコントラストに近づける補正機能。最も効果が強い「より強め」にすることで、自然の豊かな色を再現しています。

 

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

左:ピクチャーコントロール「オート」・アクティブD-ライティング「OFF」
右:ピクチャーコントロール「ポートレート」・アクティブD-ライティング「より強め」

 

右の写真が、ピクチャーコントロール「ポートレート」、アクティブD-ライティング「より強め」で撮影したものです。明暗差が和らぎ、やわらかく繊細に表現できていることがわかります。撮って出しで極力イメージに近づけ、最終的に編集で仕上げています。

【撮影】風景の魅力を生かす構図の検証

いよいよ、実際の撮影です。今回は、岡山県倉敷市にある「王子が岳」という瀬戸内海を一望できるスポットで撮影してきました。ここは家から近く、よく撮影に行く場所です。

 

1.風景の全体像をつかむ

まずは風景だけで、その景観のよさ・奥行きをどのように出し、どこに人が立ち、風景とどういった対比にするとよいかを観察します。このとき、日の丸や三分割構図などの定番に当てはめたり、そこからずらしてみて、バランスを検討します。

 

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

今回は、空と海と岩場を三分割にしました。雲があれば広角で空のダイナミックさを強調したのですが、雲ひとつない晴天だったので「海」をメインにし、淡い空と海の爽やかさを生かすように。少し高い位置から撮ることで海の割合を多めにし、引いてどんな場所かわかるようにしています。そして、この岩場の中心付近に立ってもらうことをイメージしました。

 

 

2.子供に入ってもらい撮影

風景の構図が決まったら、イメージした位置に立ってもらいます。風景だけで構図を検討しましたが、子供を入れてからも再確認の意味で構図違いを撮るようにしています。

 

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

左:30.5mm、右:70mm

 

赤い上着を着てもらいましたが、風景が主役と考えると目立ちすぎです。右の写真は望遠70mmで撮ってみました。人が際立ちますが、全体をとらえきれておらず、どのような場所なのかわかりづらい印象です。

 

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

また、全体像をとらえつつ、構図をずらしてみたのがこちらです。左の写真のように子供を中心からずらす場合、目線の先に何もないので効果的ではありません。右上に太陽が入る場合は、人と太陽で対角線配置になるため、この構図が生きてきます。

右の写真では日の丸構図にしました。子供に目がいきますが、岩場の主張が増えてしまい、「海がメイン」からずれてしまいます。

 

 

3.構図や服装の最終確認

構図や服装の検証を重ねて、最終的に決まったのがこちらです。

 

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

焦点距離:34.5mm

 

服は、爽やかな青を引き立てるため白を選びました。立ち方は、太陽のほうに体を向け、真後ろに影ができるようにして奥行き感を意識しています。

なお、風景に溶けこむためには、横顔や後ろ姿がポイントです。そうすることで、「子供がいる風景」に目がいきます。スナップ写真なら「こっちむいてー」と話しかけたり、遊んでいる瞬間をシンプルに撮るのですが、風景をメインとした写真を撮るには、どんな場所にいて、どの方向を向いているかで、見た目の印象が変わってきます。向いてほしい方向を伝えるときは、「赤い船を見て」や「青色の屋根のお家を見て」と具体的に説明するのがコツです。今回は「体は太陽の向きで、遠くの船を見てみて」と伝えました。

 

撮影は家族みんなで楽しみながら

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

 

撮影は僕1人の時間ではなく、家族みんなの時間です。旅行やお出かけの中に撮影があり、撮影自体も恒例行事として楽しんでいます。テレビなどで撮影に行った場所が紹介されたときに、「行ったことある場所だ!」と子供たちがちゃんと覚えてくれていると、とてもうれしくなります。

【編集】明暗と色味調整で撮影時の印象に

編集で大事にしているのは、「できるだけ違和感のない色合いにすること」です。撮影時に実際に見てどうだったかを思い返しながら、バランスよく仕上げることを心がけています。

今回は「穏やかな瀬戸内海」というイメージで、爽やかな青を意識して編集しました。撮って出しでは、薄暗く色彩も薄いので、そこを補うように調整していきます。

 

Lightroom編集画面

Lightroom編集画面

 

  • 露光量とシャドウを上げ、白レベルを下げて明るさと明暗差を調整
  • 色温度を少し下げ、彩度を上げて爽やかな青を強調

 

編集後
編集前

左:編集前、右:編集後

 

あくまで見たときのイメージに近づけるように、風景の魅力を引き出すのが編集の役割で、風景によってはアンダー気味に仕上げることもあります。その上で、今回のような淡い色味の風景の場合は、明暗差を抑えて、かつ、その色味が際立つように色温度や彩度を調整しています。

Photographer's Note

普段撮っている子供たちとの日常写真も大事な思い出ですが、「作品」として残すのも僕にとっては大きな意味があります。毎年同じ場所で恒例行事のように撮ることが多いのですが、子供の身長が伸びていて成長の実感が湧きますし、僕自身の撮影技術の成長も感じ取れるので、「昨年の写真よりもいい写真を撮りたい」と思いながら、日々撮影に励んでいます。

 

D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
D780、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR

 

また、今回は春にオススメなスポットを紹介しましたが、身近にも素敵な風景はたくさんあります。空がきれいに見える場所だったり、田んぼだったり。家の近くなら、いろんな時間帯、いろんな天気、いろんな時期に撮ることができます。まずは身近な場所で撮影を楽しみ、旅行に行けるときには、今回ご紹介したスポットも訪れてみてください!

 

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Kajiwara(梶原)さんのフォトライフについて、 Z マウントシステムで作品づくりを楽しむフォトグラファーをピックアップする「Zcreators」でもインタビュー記事が掲載されています。ぜひあわせてご覧ください!

 

※こちらに掲載している情報は、2021年3月11日現在のものです。
※王子が岳の作例以外は、過去に撮影された写真です。
※新型コロナウイルスの感染症対策に十分にご留意いただくとともに、政府、自治体など公的機関の指示に従った行動をお願いいたします。
※施設での撮影は、他のお客様の迷惑にならないようご注意ください。

Supported by L&MARK

 

 

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Z 6

製品ページ ニコンダイレクト
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NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

製品ページ ニコンダイレクト

 

 

 

 

Noriyuki Kajiwara

NoriyukiKajiwara

岡山県在住のフォトグラファー。子供の日常的な写真を撮る傍ら、風景写真を撮りはじめ写真の魅力に惹かれる。現在は風景写真の中に子供がいるという撮影スタイルで、Instagramを中心に活動している。東京カメラ部2019 10選。