おうち時間はベランダでキャンプ気分を味わおう!ベランピングのオススメアイテムと魅力を伝える撮り方

おうち時間はベランダでキャンプ気分を味わおう!ベランピングのオススメアイテムと魅力を伝える撮り方

2021年5月27日 画像や文章に誤りや誤解を招く表現があったため、一部修正いたしました。

 

はじめまして、HIROYA KIZAWA(@hiroya_kizawa)です。「コーヒーとキャンプのある暮らし」の魅力を、SNSを通じて写真や動画で発信しています。

 

キャンプに興味を持ったのは、アウトドア雑誌で見たキャンプギアを取り入れた生活に憧れたのがきっかけです。それからギア集めをはじめましたが、当時は一緒にキャンプへ行く仲間がいなかったので、活用の場はもっぱら家の中。日常でもアウトドア気分を味わいたいと思い「ベランピング」をするようになりました。

 

ベランピングとは…?

ベランダでキャンプを楽しむこと。キャンプというと遠出したりアイテムをそろえたりとハードルが高いですが、ベランピングなら少ない装備で気軽にはじめられます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、(右)NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

ベランピングの様子を愛用のD500で撮影してSNSに投稿すると、予想以上に多くの反響が。それがモチベーションになり、いろんな過ごし方を試すうちに、よりいっそうベランピングにハマっていきました。

 

Nikonのカメラは、ボディのデザインや写真の色味、操作性が自分にマッチしていて、はじめてのカメラでD5200を購入してからずっとお気に入りです。

今回はミラーレスカメラZ 6IIを使って、おうちにいながらアウトドア気分を味わえるベランピングのはじめ方と、快適に楽しむためのオススメアイテム、写真で魅力を伝える方法を紹介します。

 

ベランピングの魅力とはじめ方

ベランピングの魅力は、暮らしの中にアクセントをつけられるところです。いつもの食事やコーヒーも、風や日差しを感じながら味わうと格段においしく感じます。日光浴をしたり、家族でストレッチをしたりする場としてもオススメです。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、(右)NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

ベランピングは、家にあるイスやテーブルをベランダに持ち出すだけですぐに楽しめますが、より快適に過ごすポイントは以下の2つです。

  • ベランダのベースを作る
  • アウトドアアイテムで気分を盛り上げる

【ベース】ウッドデッキ化でベランダを生活空間に

ベースを作ることで、ベランダがより快適な空間になります。私の場合は、DIYでコンクリートの床をウッドデッキにしたことで、自然とベランダに出る回数が増えて、もう一つのリビングのように活用するようになりました。

 

ウッドデッキ化する際の注意

マンションの場合は避難用ハッチや避難経路を塞いではいけないなどの決まりあるので、事前に確認してから作業しましょう。下の写真に写っている壁は避難用の扉がついていますが、すぐに移動できる折り畳み式のイスや棚を使い、ベランピングをするとき以外はしまうことで管理会社に了承いただきました。写っていないほうは蹴破り戸になっているので、ウッドデッキが接しないようにしています。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

ウッドデッキは初心者でも簡単に作ることができます。まずはベランダのサイズを測って、ホームセンターで材料を調達しましょう。木材は寸法を伝えれば、その場で切ってもらえることが多いです。

 

ウッドデッキの材料

  • 2×4パイン材(土台)
  • 1×4パイン材(フロア板)
  • ステンレス製ビス
  • 木材保護塗料(仕上げ)

※数字は木材の規格です。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

基本的な構造は「すのこ」をイメージしてもらえば分かりやすいと思います。材料調達からすべて一人で行い、制作日数は3日間ほど。連休に家族と一緒に作るのも楽しそうですね。

私は節約のために鉄製のビスにしたのですが、雨で錆びて折れてしまいました。多少高くてもステンレス製のビスにすることをオススメします。

【アイテム】ベランピングを快適にするキーアイテム

まずは「基本の2アイテム」を紹介します。家にあるものでもちろんOKですが、アウトドアギアをそろえるとよりキャンプ気分が盛り上がります。

避難経路確保のためベランピングをするとき以外は部屋の中にしまうので、インテリアになじむデザインで、収納しやすい折り畳み式が便利です。

 

1.ローテーブル…愛用品「Byer of Maine」

無垢材のテーブルは、使用するほどに味が出てくる経年美化を楽しめます。また、屋外で使用する上では、風の影響を受けないことも重要なポイント。適度な重さと安定感があるので、安心して使えます。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

2.折り畳みチェア…愛用品「Helinox」

軽くてコンパクト、さらに座り心地もいいイチオシのチェアです。いろんなものを使ってきましたが、この3要素がそろっているのは今のところこれだけです。

 

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

さらに「+α」のアイテムがあれば、ベランピングの楽しみが広がり雰囲気もアップしますよ。

 

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Z 6II、(左)NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、(右)NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

左:大容量ポータブルバッテリー…愛用品「Jackery ポータブル電源」

ポータブルバッテリーがあるとキャンプ感が一気にアップ。実際のキャンプでもあると便利です。選ぶポイントは品質とバッテリー容量。400Wh程度の容量があれば、スマホ・タブレットの充電や小型の照明も使えます。

右:ランタン…愛用品「BALMUDA The Lantern」

LEDランタンですが、ろうそくのように揺らぐ暖色の光がアウトドア気分を盛り上げてくれます。

 

アイテムを選ぶ際のこだわり

デザイン性も大切ですが、品質が確かなものを選ぶようにしています。Webマガジン「CAMP HACK」で情報収集して、最近は品ぞろえが豊富なオンラインショップ「SUNDAY MOUNTAIN」を利用することも多いです。

日常に溶けこむベランピング

ベランピングは、大変な準備や移動が必要ないため、気軽にいろんな過ごし方を試せるところも魅力だと思います。ここでは、私が日々どのようにベランピングを楽しんでいるか紹介しますので、みなさんも自分に合った楽しみ方を見つけてみてください。

 

 

外で淹れて飲むコーヒーは格別!

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

ベランダでコーヒータイムを過ごすのが一番のマイブームです。こだわりのアイテムを使って、ハンドドリップでゆっくりコーヒーを抽出する時間は特に心が満たされます。コーヒータイムで私が愛用しているアイテムは主に以下の3つです。

  • ミル…愛用品「PORLEX MINI COFFEE GRINDER・Ⅱ」
  • ミルとは焙煎されたコーヒー豆を砕く道具のこと。コンパクトで持ち運びしやすく、粒が均一に挽けます。
  • ドリッパー…愛用品「BONMAC」
  • コーヒーの粉を入れたフィルターをセットして固定する道具です。とても使いやすく丈夫で、私は6年間毎日このドリッパーを使っています。
  • ケトル…愛用品「Beasty coffee by amadana」
  • デザイン性が高い上に注ぎやすく、温度計もついているので適切な温度でコーヒーを抽出できます。

 

家でのコーヒー時間に加えてキャンプでも使うため、アイテム選びの一番のポイントは携帯性です。続いて、抽出精度の高さや淹れやすさなどが選ぶ基準になっています。

 

 

晴れた休日の朝食はベランダで

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

晴れた日の休日は、ベランダで朝食をとることもあります。キッチンで作ってベランダで食べるだけでもキャンプ気分を味わえますが、卓上ガスコンロとスキレットを使ってその場で調理すると、よりアウトドア感を満喫できるのでオススメです。

なお、マンションの場合はベランダでの火の使用を禁止している場合もあるので、ルールを確認した上で行いましょう。

 

 

キャンプギアをおしゃれに収納

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

ベランピングやキャンプで使うアイテムは、見せるものと隠すものにわけて収納しています。すっきり整頓しつつ、秘密基地のようなワクワクする空間になるように意識しました。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

  • 見せる収納:壁に有孔ボード(ペグボード)を取りつけ、普段使いするものやお気に入りを飾っています。有孔ボードは好きなところに物をかけられるので、数が増えても調整しやすく便利です。また、キャンプギアは防災アイテムにもなるので、特にランタンなどは停電したときにすぐ持ち出せるようにしています。
  • 隠す収納:日常で使わないものはコンテナボックスなどに収納しています。アースカラー(ブラウン、ベージュ、カーキ)で色味を統一することで、インテリアともなじんで落ち着いた雰囲気になります。

ベランピングの魅力を伝える撮り方

アイテムや雰囲気にこだわったベランピングなので、カメラでしっかり写して発信することも楽しさの一つです。焦点距離やF値の設定によって、空間や過ごす時間の魅力をより伝えることができます。

 

ベランピング撮影のポイント

  • レンズ:24-70mm標準ズームと35mm単焦点の2本。標準ズームの24mmでベランダ全体、35mm前後でテーブルフォトを撮ります。さらに単焦点を使うと、ボケと精細な描写で料理やコーヒーのシズル感を出せます。
  • 設定:絞り優先オートで、空間全体や作業風景を引きで写すときはF8、テーブルフォトや手元を撮影する場合は開放F値にします。
  • 光:ベランダに光が差す時間帯に撮影します。
  • 三脚:作業している様子を撮るときは、カメラを三脚にセットしてアプリ「SnapBridge」で写りを確認。動作の途中を写すため、数秒後にシャッターが切れるセルフタイマーを活用します。

【空間】画角と角度で広く明るく見せる

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

ベランダ全体を見せたいときは、明るく広く写すのがポイントです。焦点距離はなるべく広角に。ベランダの外側の角に立ち、対角にカメラを向けることで空間に奥行きが出ます。そうすると、窓ガラスの写る面積が大きくなるため、光が反射して全体が明るくなります。

SNSでベランピングを発信するときの注意点は、外の景色をあまり写さないようにすることです。住所が特定されそうな目立つ建物や看板が写っていないか、窓への映りこみも含めて投稿前に確認しましょう。

【テーブルフォト】特徴によってアングルを変える

自然光を生かして、お気に入りのアイテムをカッコよく撮影するのも好きな過ごし方です。ベランダはフェンスが高く被写体に直接光が当たりません。立体感を出すには、アングルを調整したり質感をとらえることが重要です。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

アイテムのレイアウトを決めるときは、まずメインを中央付近に置いて、あいた部分を埋めるように配置していくとバランスがよくなります。このとき、液晶モニターに格子線を表示して水平垂直を整えるとすっきりした写りになるのでオススメです。

上の写真は、焙煎したコーヒー豆をメインにしました。豆の立体感を出すために斜め上からとらえ、テーブルのラインも斜めにすることで画面に動きを出しています。

 

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

調理アイテムは、形の個性とメタリックな質感を表現したかったので、水平垂直を整えてシンプルに真俯瞰で撮影しました。

【コーヒー】単焦点でシズル感を表現する

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

コーヒータイムを撮る際は、単焦点レンズでシズル感を表現するのがポイントです。

上の写真は片手にコーヒー、もう片方にカメラを持ち撮影しました。撮影距離が近いので背景が大きくボケて、コーヒーの存在感が際立っています。

 

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6II、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

コーヒーを淹れる様子を寄りで撮る場合は、ドリッパーの中身が見えるように斜め上の角度で三脚にカメラをセットします。コーヒー表面の泡にピントを合わせることで、シズル感が出て香りまで感じられる写真になります。

【臨場感】視野に近い画角で臨場感を出す

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

Z 6II、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

 

ベランピングしながら仕事をしたりコーヒーを淹れている様子を引きで撮影するときは、一緒にテーブルについているような臨場感を大切にしています。

三脚にカメラをセットして、焦点距離を視野に近い35mmに。画角の下をテーブルの幅に合わせ、テーブルと人で画面が2分割になるようにアングルを調整します。そうするとちょうど顔が写らないため、写真を見た人が自分の生活に置き換えてシーンを想像しやすくなります。アプリ「SnapBridge」を使うと、スマホ画面でカメラの写りを確認しながら物の配置やポーズの見え方を調整できて便利です。

Photographer's Note

日々の暮らしの中でアウトドア気分を楽しめる「ベランピング」。

キャンプでは荷物を減らすために撮影機材をたくさん持っていくことはできないですが、ベランピングなら機材の制限はありません。いろんなレンズや三脚を使えば、ベランダという限られた空間も魅力的に表現することができます。

 

また、今回使ったZ 6IIはとても軽く、コンパクトなのに描写力が高くて驚きました。撮って出しでもきれいで編集しやすいので、より気軽に楽しくコーヒーとキャンプのある暮らしを記録できますね。

 

ベランダで過ごすという新しいライフスタイルを発信することで、外で食べるごはんのおいしさやコーヒータイムの心地よさを知ってもらい、キャンプに興味を持つきっかけになったらうれしいです。

 

 

Supported by L&MARK

 

 

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Z 6II

製品ページ ニコンダイレクト
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NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

製品ページ ニコンダイレクト
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NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

製品ページ ニコンダイレクト

※上記以外の機材で撮られた写真は、過去に撮影されたものです。

HIROYA KIZAWA

HIROYA KIZAWA

金沢に住む映像クリエイター。「コーヒーとキャンプのある暮らし」をInstagramとYouTubeで発信している。ベランダを有効活用しようとウッドデッキ化したことをきっかけにベランピングをはじめ、今ではライフスタイルの一部として楽しんでいる。