人気フォトグラファー7名が「Z fc」で撮り下ろした写真展「伝えたい、わたしの世界」を2021年9月14日~11月10日、ニコンプラザ東京・大阪で開催しました。この記事ではjyota tomonoriさん(@jt.333)とmisuzuさん(@pettit0524)の展示をWEBギャラリーとしてお届けします。展示に込めた想いや、Z fcというカメラの存在についてもお聞きしました。
jyota tomonori
「私の思い出の世界」僕がカメラをはじめたのは、彼女がきっかけです。そして、今年7月の7年記念日に彼女と入籍をしました。
たくさんデートをした場所、たくさん写真を撮った場所。今回は、そんな思い出いっぱいの彼女の地元、香川県で撮影をしました。
misuzu
「私の思い出の世界」瀬戸内海に面した香川県は、とても自然豊かな場所です。
高校生まで当たり前のように生活し、見慣れた風景がこんなにも美しく、鮮やかな世界だということに気づいたのは、カメラをはじめてからでした。水面に反射した夕焼け、空気が澄んできれいな青空、一面に広がる田園風景、彼とカメラを持って帰るたびに新たな世界を知りました。
今回は、一つのアルバムを作るようなイメージで展示をしています。
Photographer's Note
テーマや展示構成に込めた想い
撮影場所を一緒に決めるとき、二人とも一番最初に頭に浮かんだのが香川県でした。misuzuの地元であり、二人でいっぱい撮影し、たくさんデートした場所でもあります。瀬戸内海に面し自然豊かな香川県が最も自分たちらしいのではないかと考えました。
学生時代からさまざま場所に行き日常風景を撮影してきましたが、「私たちの思い出の瞬間を切り取る」というテーマに、理想や希望を少しプラスアルファした作品を意識しています。
撮影では、海や山など景色を生かすために、広角16mmを多用しました。瞳や花など被写体を強調したい場合は、ボケ感を出しやすい28mm単焦点を。特にセルフポートレートの撮影では三脚を立て、細かく画角を調整しながら撮影しています。
展示構成はアルバムを作るように、二人で配置や配色を考えました。
写真は何千枚と撮影しましたが、その中でもより自分たちらしい色、光の使い方、表情の写真を選び展示しています。また、展示作品はセルフポートレートをメインにし、その周辺でお互いの作品が対になるように配置しています。
写真展を通して感じたこと
二人で写っている写真に関して、「セルフで撮影しているとは思えない」と言ってもらえることが多く、「二人一緒に写ってはいないけど撮影している顔が浮かぶ」という言葉がすごく印象的でした。メイクや衣装など細かい点も注目してくださっていて、すごくうれしかったです。また、「私たちのような写真を撮りたい」と言ってくださり励みになりました。
今は、プライベートの撮影よりお仕事で撮影することの方が多いですが、時には初心に返り、常に撮影を「楽しむこと」が大切だなと改めて感じました。これからも大切な瞬間を一つ一つカメラで記録していこうと思います。
「わたしの世界」を記録する Z fc
はじめて Z fcを目にしたとき、フィルムカメラのようで一目惚れしました。実際に使ってみるとダイヤル操作で撮る楽しさをより実感でき、しっかりと重厚感のあるシャッター音にテンションが上がりました。瞳AFが正確にピントを合わせてくれるのもポイントです。また想像以上に描写がよく特に光の写り込みがきれいで、香川の美しい光景を見たままに表現してくれます。
私たちの場合、28mmと16-50mmのそれぞれのレンズを持っているので、お互いレンズを交換して撮影できる点もすごく便利でした。友人、カップル、ご夫婦などで違うレンズを交換し合うのも、写真の幅が広がり楽しいと思います。
トークライブのアーカイブを公開!
写真展に連動して、jyotaさん・misuzuさん・鎌田さんによるオンライントークライブを開催しました。撮影の裏話や、「光のとらえ方」「思い出をきれいに残す方法」といった撮影テクニックについてお話をうかがいました。
>アーカイブはこちら[前編][後編]
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Supported by L&MARK
jyota tomonori
関西在住の写真家。彼女の写真をメインにしたSNSが人気で、Instagramのフォロワーは4.7万人を超える(2019年4月現在)。彼女のmisuzuさんと一緒に開催している動画講座も人気。
misuzu
1995年 香川県出身。大学一年生の時にカメラを始め、自身の作品集としてinstagramを開設。柔らかな空気を感じさせる写真からスタートし、現在は独特のセンスで捉えたフィルムポートレートやナチュラルな日常写真が人気を集めている。学生時代には日本最大級の水族館でワークショップを実施し、近年ではカメラメーカ等でトークショーや写真展を開催。現在は、フリーフォトグラファーとしても活躍している。