人気フォトグラファー７名が「Z fc」で撮り下ろした写真展「伝えたい、わたしの世界」を2021年9月14日～11月10日、ニコンプラザ東京・大阪で開催しました。この記事ではsachiさん（@sachi_427_）の展示をWEBギャラリーとしてお届けします。展示に込めた想いや、Z fcというカメラの存在についてもお聞きしました。
sachi
「わたしの自然の中で過ごす世界」いわゆる“田舎”と呼ばれるような北海道の地域で過ごしていた幼き私は、キラキラとした“都会”にずっと憧れを抱いていたように思います。
しかしその気持ちは、写真を撮ることが好きになってから一変。ほんの少し街から離れるだけで、どこまでも広がる青い空や大地、連なる山脈、雪が積もれば真っ白な世界を全身で感じることができる…。北海道の雄大な自然と人の写真を写すようになってから、もっともっと近くで自然を感じたいという気持ちが大きくなり、休日はキャンプや登山など、アウトドアも趣味に。今では自然が近くにあることをとてもうれしく思っています。
自然の豊かな営み、美しい空気を思いきり感じることで、以前より心に余裕が生まれ、生まれ育った北海道が大好きになりました。私が北海道で暮らす空気を、少しでも感じていただけたら幸いです。
Photographer's Note
テーマや展示構成に込めた想い
私は写真を撮っているうちに、北海道のことがどんどん大好きになっていきました。自然の豊かな営みや、美しい空気を思いきり感じることのできる「わたしの世界」。北海道での暮らしが今の表現につながっていったので、「わたしの自然の中で過ごす世界」というテーマを選びました。
意識したのは、“いつも通りの、飾らない風景”をそのまま切り取ること。普段私が過ごしている特にお気に入りの場所と、同じ時間をともに過ごすことの多い気の許せる友人や家族を写しました。
自然の雄大さを伝えるために「引き」で人との対比を際立て、展示でも大きく扱っています。一方で「寄り」の写真は、自然の中で“どのような時間を過ごしたか”が伝わるように撮影し、複数組み合わせて時間の流れを感じられるようにしています。
「引き」と「寄り」を上手く組み合わせることで、「自然の中で過ごす世界」をより強く伝えることができるのではないかと考えました。
写真展を通して感じたこと
「色と空気感が好き」という感想が多く、「自然の中で過ごす世界」を伝えるためには大切なポイントだったので、見た人にも感じてもらえていたことが何よりうれしいです。
私が普段撮っている写真のことをきちんと言語化したのは、今回の展示がはじめてです。特別に意識してきたわけではないと思っていましたが、心のどこかに「伝えたい世界」があったのではないかと、気づくことができました。自分の写真のテーマや方向性が明確になり、そして「北海道が好き」という気持ちも以前より強くなりました。
実際に足を運べなかったのは残念ですが、SNSで流れてくる展示の様子を見ると、みなさん“それぞれの色”が表現されていて、自分にはない視点で映された写真に刺激を受けました。
「わたしの世界」を記録する Z fc
Z fc、NIKKOR Z 28mm f/2.8（Special Edition）
今回はキャンプや登山にZ fcを持っていきましたが、軽量・コンパクトなので登山時にずっと首から下げていても疲れを感じにくく、撮りたい瞬間にさっと取り出すことができました。露出をダイヤルでさっと変えることができ、シャッターを切るまでのタイムラグが少ないのも魅力を感じたポイントです。
フィルムカメラのような見た目がかわいく、ファッション性も高いので、道具にこだわっているキャンプシーンにも相性がよくときめきました！
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Photographer / Designer
sachi
北海道在住。エディトリアルデザイナー。北海道のライフスタイル雑誌のデザインを行う傍ら、“北海道の自然と人”をテーマにフィルム写真をメインに撮影。日々写真とデザインの組み合わせの表現を模索している。
