みなさん、こんにちは! 大分在住のフォトグラファーyasuka(@ya.24)です。
Zシリーズと47都道府県を旅する『Zと写真家と47都道府県の旅』。前回は、異国情緒漂う長崎に出かけました。チェックしていただけましたか?
今回の目的地は、宮崎県の高千穂町。Z 50を持って、写真仲間sayaka・maiとの3人旅です。
パワースポットとして有名な高千穂ですが、今まで観光バスで高千穂峡に行ったくらいで、ゆっくりと巡ったことがありませんでした。高千穂峡ではボートに乗れたり、廃線を利用したアトラクションが近くにあったりと、アクティビティも楽しめるみたいです!
※本記事は、緊急事態宣言前に撮影したものです。
どんな出会いが待っているんだろう?…と、ドキドキしながら車を走らせます。
心が洗われるような神聖な空気に包まれた「天岩戸神社」
写真の話をしたり歌を口ずさんでいると、あっという間に最初の目的地「天岩戸神社」に到着です。天照大神が隠れた天岩戸(洞窟)を御神体として祀っている西本宮にやってきました。
鳥居前で記念撮影! 写真旅のはじまり…と、気分が盛り上がりますね。
鳥居をくぐると、なんだか空気が変わった気がします。まわりの木立から光が溢れ、境内のいたるところに光が差していました。
参拝中はあれもこれもと欲が出ちゃいますが、2人は何をお願いしたんだろう…?
Shutter Point
拝殿の入口に差しこむ光が神秘的でした。私自身が光の当たる場所に立ち、光線が入るような構図にしています。
撮影メモ
一歩前に出ると日陰になり、そこで撮ると上の写真のように友達だけが浮かび上がります。ちなみに私は、上から光線が入っている最初の写真のほうが好きです!
この神社のもう一つのお参りスポットが、歩いて約10分の「天安河原宮」です。
木々におおわれた道を歩いていくと、きれいな清流に行きつき、マイナスイオンをたっぷり浴びました。
撮影メモ
水面をきれいに撮りたいときに、まわりの風景との明暗差が大きい場合はピクチャーコントロールを「ニュートラル」に切り替えるのがポイント。なめらかな階調で撮影できます。
さらに歩き進めると、洞窟の中にある鳥居が見えてきました。ここが天安河原宮です。
印象的だったのが、積まれた無数の石…。願いをこめながら石を積むと、願いが叶うと言われているそうです。
Shutter Point
洞窟の中という場所を生かすために、洞窟のカーブが入るように広角で撮影しました。友達に光が当たるように意識して、立ち位置にも気を配っています。
素敵な旅になるよう、みんなでお祈り。さあ、車に戻ってランチに向かいましょう!
【天岩戸神社】
宮崎県西臼杵郡高千穂町岩戸1073番地1
http://amanoiwato-jinja.jp/
道すがら出会った原風景「栃又棚田」
予約しているカフェに向かう途中、景色がきれいな場所を発見。少し立ち寄ってみることにしました。
目の前に広がる美しい棚田…、偶然出会えた景色に幸せな気持ちになりますね! 調べてみると、「栃又棚田」という日本の棚田百選にも選ばれている場所でした。
Shutter Point
友達と風景の両方を入れたくて道路の反対側に渡ったのですが、真正面からでは棚田が写らず…。坂があったので、少し登ってみると背景に棚田を写し入れることができました。
【栃又棚田】
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井
※道路沿いの駐車スペースは交通量が多いので、出入りの際はご注意ください。
ふるさとに帰ってきたようなカフェ「月と木馬」
棚田を後にして数分、「月と木馬」というカフェに到着です。
家具やインテリア、水差しや小物などがどこか懐かしくて、田舎のおばあちゃん家に来たような感覚。はじめてのお店なのにとっても落ち着きます。お店の方に聞くと、古民家を改装したカフェで「懐かしいモノが帰る場所」がコンセプトだそうです。
私たちはランチプレートとソーダを注文しました。食事を待つ間は決まって、撮った写真の見せ合いっこです!
棚田での写真
上の写真は私から見た友達。下の写真は友達から見た私たち。「こんなふうに見えてるんだ」と、場所が一緒でもみんな撮り方が違っておもしろいですね!
写真を見返しているうちに、お料理が運ばれてきました。
「いただきます」の前に、3人で記念に。液晶モニターが180度回転するので自撮りも楽々です。
野菜たっぷりのランチプレートは見た目にも楽しくて、少しずついろんなおかずを味わえるのがうれしいですね。一見お肉に見えるものは、車麩を竜田揚げにしたものだと聞いてびっくり! 美味しくて体にもうれしい料理を堪能して、身も心もほっこりしました。
ソーダは自家製シロップが入っているそうで、たくさんの種類の中からそれぞれ柑橘ミックス・酢みかん・キウイを注文。すっきり優しい味…とても気に入って、みんなあっという間に飲んでしまいました!
Shutter Point
同じものが並んでいるのがすごくかわいくて、3人分のソーダを撮影。ストローの向きをそろえたのもポイントです。なかなか全員一緒の写真は撮れませんが、小物で3人旅の雰囲気を切り取ってみました。
【月と木馬】
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井6060-10
営業時間:11:30~15:00
https://www.facebook.com/tsukimoku/
「あまてらす鉄道」で、高さ105mの非日常体験!
さて、エネルギー満タンで次に向かったのは、「あまてらす鉄道」です。ここでは廃線を利用したオリジナルのスーパーカートに乗ることができます。
Shutter Point
カートが走らないほうの線路は、スタッフの方によると撮影し放題だそうです! 線路に乗ったり、普段は絶対できないシチュエーションにみんなはしゃいでしまいました。
線路で撮影を楽しんでいると、カートが到着。往復約5kmの線路跡をたどる旅のスタートです。出発してすぐにくぐるトンネルにはイルミネーションが映し出されて、わくわくが倍増!
トンネルを抜けると、高千穂の景観が広がります。先ほど立ち寄った棚田も見えました。360度見渡せるカートは開放感たっぷりで、風が気持ちいいです!
駅を出て10分ほどで、最高地点の高千穂橋梁に到着しました。
なんと高さは105m! 高い…、スリル満点です。
カートはここでしばらく止まるのですが、シャボン玉の粋な演出にびっくり。童心に返ったように、はしゃぎながらたくさんシャッターを切ってしまいました(笑)
撮影メモ
風景だけでなく、線路や窓などを入れて撮るのもオススメ。実際に見た景色を残すこと+臨場感が生まれます。また、不安定な場所ではストラップを首にかけて脇をしめてカメラを構えましょう。落下防止と同時に手ブレ防止にもなります。
約30分のカート旅もあっという間に終了。降りたところでスタッフの方にお願いして、車掌さんと一緒に写真を撮ってもらいました。みんな笑顔! いい思い出になりました。
Shutter Point
スタッフの方などに撮影をお願いするときは、設定をすませてカメラを渡します。撮ってもらいたい構図がある場合は、先に数枚撮ったものを見せて「こんな感じで撮ってください」と伝えると◎
【あまてらす鉄道】
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1425-1
受付時間:9:25~15:25
定休日:第3木曜日
https://amaterasu-railway.jp/
※カート走行線路での撮影はカートがホームに停車中のときのみ可能で、必ずスタッフの方に許可を得てください。
ボートで絶景を体感できる「高千穂峡」
今回のメインスポット「高千穂峡」にやってきました。ここは昔、阿蘇の大噴火によってできた渓谷で、独特な景観が広がっています。日本の滝百選「真名井の滝」が見どころで、白く細く流れ落ちるさまが美しいです。
以前来たときは上から眺めるだけでしたが、今回は友達と一緒にボートに乗りこみます!
漕ぐのは一人だけということで、友達にオールを任せて滝に向かって漕いでもらいました。滝に突っこんでしまうボートもあるそうで、漕ぐ人の責任重大…。漕いでくれた友達に感謝です。
撮影メモ
光が水面に反射しているのに気づいて、露出アンダー気味で撮影しました。オールが水をとらえている様子を連写。F値を大きくすると(このときはF6.3)クロス状に光を写せます。
Shutter Point
水面を広く入れて、下からならではの構図に。水面から見上げる滝は美しさと力強さが混在していて、上から見る滝とはまた違う表情を見せてくれました。
【高千穂峡】
宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
貸しボート営業時間:8:30~17:00(最終受付16:30)
アットホームな「喫茶メルヘン」で〆スイーツ
旅の最後はスイーツでしめくくりたい私たち。懐かしさを感じる旅にぴったりな「喫茶メルヘン」というお店を見つけました。
1982年にオープンしたそうで、昭和レトロな雰囲気とアットホームな感じがいいですね。
サイフォンで淹れるコーヒーとスイーツたち。パフェとわらび餅、フォンダショコラを頼みました。どれも美味しくて、言葉に出していたらカウンターのほうから「よかった!」と店員さんの声が。こうやって地元の方と触れ合えるのも、このお店の魅力なんだと思います。
【喫茶メルヘン】
宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1101-12
営業時間:11:00~19:00 ※不定休
美味しいものでしめくくり、もちろん帰りの車の中のおしゃべりは止まらず…。
旅の最後は必ず、「また写真送るね!」と言って解散します。家に着いてからみんなで写真を共有したり見返したり、旅を振り返るのも含めて楽しめるところが“写真旅”の好きなところです!
宮崎旅のまとめ
高千穂は、自然と人々の文化がつくり出した美しい風景に溢れていました。「古き良き日本」が残っているところが多く、はじめての場所でもどこか懐かしさを感じることができます。癒やされ旅としてとてもオススメです。
みんなの旅の思い出フォトギャラリー
photo by mai
photo by sayaka
photo by yasuka
みんなの写真を見比べると、旅の最中には気づかなかった発見があって、2倍も3倍も楽しめますね!
撮影メモ
Z 50は、コンパクトな上に、しっかりホールドできるグリップ×可動式液晶モニターで、不安定な場所でも撮影しやすかったです。ボタン操作は右手でほぼ完結できるので、設定の切り替えが楽チンでした!
さて、次はどこに旅しよう。次回もぜひお楽しみにー!!
※スーパーカートやボートなど、撮影の際は安全面にご配慮ください。
※お店での撮影はお店の方に許可を得てから、お店や他のお客様の迷惑にならないようご注意ください。また、撮影のみのご利用はご遠慮ください。
※こちらに掲載している情報は2020年6月25日現在のものです。
協力:高千穂町役場、宮崎フィルム・コミッション
Supported by L&MARK