こんにちは。yasuka(@ya.24)です! 前回の「【佐賀】電車でゆったり酒造の街へ、肥前浜駅周辺ほろ酔い女子旅」に続いて、今回も佐賀県を訪れました。
お目当ては、今年で第40回を迎えた「2019佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」です。毎年、SNSなどで空に浮かぶ色とりどりのバルーン写真を見るたびに「いつか私もこの目で見てみたい!」と思うようになりました。…ですが、 雨では飛ばないですし、晴れていても上空の風の影響で飛ばないこともあるバルーン。これまで2回チャレンジしましたがすべて中止で、まだ一度もバルーンが飛ぶ姿を見たことがないんです。
今回こそは、空に舞い上がるバルーンが見られることを祈りながら、会場へ向かいました。
佐賀インターナショナルバルーンフェスタとは?
毎年10月下旬から11月上旬(2019年は10月31日~11月4日)にかけて、佐賀市嘉瀬川河川敷で開催されるアジア最大級の国際熱気球大会。100機を超えるカラフルなバルーンが浮かび上がる光景は圧巻です。
- 競技は、会場から一斉に飛び立つ「一斉離陸」と、会場外から会場を目指す「フライイン」があり、当日決まります。
(撮影では、「一斉離陸」なら離陸を、「フライイン」なら着陸を狙います)- 18:30~19:15には、「夜間係留」というバルーンのライトアップが2日間実施されます(2019年は11月3日、4日)。最後に花火が上がる、バルーンフェスタの見どころのひとつです。
- ドキドキの当日、奇跡のような瞬間に立ち会える!?
- ブレイクタイムもバルーンや佐賀を満喫!
- 夜のバルーンが見せる魅惑的な表情
- 自分らしい視点でバルーンを何倍も楽しむために
- 撮影前が大事! 撮影チャンスが大きく変わる事前チェック
- まとめ
ドキドキの当日、奇跡のような瞬間に立ち会える!?
早朝、会場へ集まる多くの人たち
撮影仲間と佐賀駅を出発して、また今年もバルーンフェスタへやってきました。
朝6時頃は、まだ日の出前。グラデーションがきれいな空をバックに、たくさんの人が会場へと向かいます。
一斉離陸の水面反射を狙って、私たちも川の対岸にやってきました。対岸には多くのフォトグラファーたちがすでにスタンバイしています。「今回こそ飛ぶのか?」とドキドキ…。
念願のその瞬間!
開始数十分前、「一斉離陸」に決定とアナウンス! その瞬間に立ち会えることに、期待が高まります。
時間になると、いよいよバルーンが膨らみはじめました。
…そして、膨らんだバルーンが1機、また1機と飛び立っていきます。ついに、ついに念願の瞬間! 感動のその光景を、一瞬一瞬大事に写し取りました。
この日は、幸運にも晴天に恵まれました。青空にバルーンが映えますね。望遠側でいくつかのバルーンだけを切り取るのもかわいいです!
10~20分くらいで、あっという間にバルーンの姿が小さくなっていきます。撮れる時間は限られていて、「もっと撮っていたい!」という気持ちでたくさんシャッターを切りました。
くもりの日は、やわらかい表情を見せてくれる
実は今回3日間チャレンジして、2回一斉離陸に遭遇できました。晴れの日はさわやかな写真が撮れますが、くもりの日は淡くやさしい空気感がとても魅力的です!
ブレイクタイムもバルーンや佐賀を満喫!
バルーン競技は7時と15時と時間が空きますが、この間に行きたいのが「憩いの広場」です。食べ物屋さんやかわいい雑貨屋さんが出店していて、ブレイクタイムを楽しめます!
木や有田焼を使った、バルーンモチーフのかわいい雑貨がいっぱい。バルーンフェスタに来た記念になりますね。
ここで、午後に備えてエネルギー補給! 佐賀の特産品を使った食べ物がたくさんあるので、河川敷で仲間とピクニックもオススメです。
夜のバルーンが見せる魅惑的な表情
日中は大空を翔るバルーンが醍醐味ですが、夜にはそのときだけのバルーンの表情があるんです。それは…「夜間係留」というライトアップイベント。「バーナーズオン!」というかけ声のたびに、灯りが点いたり消えたりと、幻想的な光景を楽しめます。最後には花火が打ち上がり、ライトアップされたバルーンとの共演がまた格別でした!
会場は多くの人で混雑しているので移動しながらの撮影は難しくなりますが、多重露出を使ったり、ガラス玉を持って撮影したり、工夫次第でいろんなバリエーションが楽しめます。
ライトアップシーンで多重露出を使うと、より幻想的な雰囲気になります。
スノードームのように、ガラス玉の中にかわいいバルーンたちを閉じこめました。
自分らしい視点でバルーンを何倍も楽しむために
撮れるだけでもラッキーなイベントですが、せっかくなら他の人とは違う自分らしい写真を撮りたいですよね。ここでは、バルーンをもっと楽しむ撮影TIPSをご紹介したいと思います。
一斉離陸だけじゃない! いろんなバルーンの姿を狙う
バルーンフェスタでは「一斉離陸」が注目されがちですが、それ以外にも競技がありますし、飛び立った後のバルーンを観察していると、思いがけない光景を見ることもできます。
こちらは、会場外から会場内を目指す「フライイン」。会場で見ていると、手が届きそうなほどバルーンが近くを通り過ぎます。広角で見上げるように撮ると、迫力のあるバルーンが撮影できますよ。
会場近くには電車が通るので、うまくタイミングが合うと電車を絡めた写真を撮ることができます。電車のカラーがアクセントになりますね。
上の写真は、競技後に近くの空き地に降り立っている様子です。密着するように降りていく姿が印象的でした。
水面反射や人物を入れて、情感のある雰囲気を演出
一斉離陸の迫力ある水面反射ももちろん素敵ですが、切り取り方次第で情感のある写真にもなるんです。
あえて水面反射だけを切り取ったり、揺れる水面を撮るのもオススメです。
後ろ姿や横顔を絡めると、さらに雰囲気が出ますね。
朝方や夕方の光を生かしてバルーンをシルエットで写し入れると、情感たっぷりな世界を切り取ることができます。
仲間との感動を写真にこめる
誰かと一緒にバルーンフェスタに行く場合、素敵な時間を共有したその人を入れて、純粋に楽しみながら撮影してみてください。撮る側の楽しさも写りこんで、大切な思い出を残すことができますよ!
Point
バルーンフェスタでの撮影は場所取りも大切な要素ですが、場所取りがうまくいかなくてもアイデア次第で素敵な写真を撮ることができるんです!
撮影前が大事! 撮影チャンスが大きく変わる事前チェック
バルーンを撮影するためには、事前の下調べや準備がとても大切です。もちろん当日の天気や風次第で飛ばない場合もあるのですが、備えているのといないのとでは撮影チャンスが大きく変わってきます。
機材のチェック
メインで使うレンズを絞っておく
風があるとバルーンはあっという間に遠くへ飛んで行くので、レンズは1本に絞るのがポイントです。
- 広角レンズで飛び立つバルーン全体を狙う。
- 標準ズームレンズでバルーンが飛び立つのを追いかけるように撮影。
私は24-70mmのズームレンズで、さまざまな表情のバルーンを切り取ることができました。
シーンに合わせたカメラ設定を押さえておく
手前に被写体、背景にバルーンを入れる場合のボケ具合にも注意が必要です。
- 絞り開放ではバルーンがぼけすぎるため、大きめなF値でバルーンの形がわかるように撮影。
- 被写体との距離が近いと背景がぼけすぎるため、被写体と少し距離を取る。
対岸の全体が見える場所で水面反射と飛び立つバルーンを狙うために、しっかり機材の準備をして行きましょう。
前日・当日の動きのチェック
開催時間を把握しておく
当日の動きを決めるためにも、バルーンが飛ぶ時間を確認しましょう。
- バルーンが飛ぶのは7時と15時の2回。開始数十分前に実際に飛ぶかどうかと競技内容が決まり、会場アナウンスと公式ホームページやSNSで確認できます。
※今回、最終日の競技開始が6時45分に変更になりました。こまめに公式ホームページやSNSを確認することをオススメします。 - 過去の状況を見ると、午前の方が飛ぶ確率が高いので午前が狙い目。
- 「一斉離陸の水面反射」を撮るには川の対岸に行く必要があり、30分ほど歩きます。時間に余裕を持って行きましょう。
宿泊や移動のプランを決めておく
午前の競技を狙う上で、宿泊や移動方法を早めに考えておく必要があります。
- 臨時駅「JRバルーンさが駅」に6時頃に着くには、佐賀駅からの電車移動が便利です。
- 当日の朝は切符購入の行列ができるので、往復切符を前日までに購入しましょう。
- 佐賀駅からの始発電車(5時34分)を利用しても、水面反射がよく撮れる場所はすでに埋まっていたので、レンタカーも手です。駐車場は混雑が予想されるので公式サイトで状況を確認しましょう。
- 佐賀駅周辺のホテルは2か月前にはすでに埋まっていたので、早めの予約が安全。
※今回は離れたエリアに宿泊予定でしたが、たまたまキャンセルによる空室を見つけ、佐賀駅近くに宿泊できました。
開催期間中は臨時駅「JRバルーンさが駅」が開設されます。
天気や持ち物のチェック
そもそも飛ぶのか、天気予報をこまめに確認
バルーンが飛ぶかどうかは、当日の天気に大きく左右されます。
- 雨ではバルーンが飛ばないので、行く日の天気予報を必ず確認。
- 晴れても上空の風次第で飛ばないときや途中中止もあります。「飛んだらラッキー!」という心構えで行くことをオススメします。
寒さや待ち時間を考慮した事前準備
実体験として以下を押さえておくといいと思います。
- この時期、早朝は冷え込むこともあるので防寒着は必須。
- 待ち時間があるので、カイロやひざかけ、レジャーシートなどがあると◎
- 対岸にある仮設トイレは並ぶため、早めにすませておきましょう。
- 対岸に行くまで、またコンビニまでは距離があるので、軽食を持参していくと安心です。
待っている間は座れるように、レジャーシートがあると便利です。
もっと詳しく知りたい方は、行く前に下記をぜひチェックしてみてください!
https://sibf.jp/visitors/overview.html
まとめ
今回は運よく、バルーンが飛ぶ姿を見ることができました。早朝、大空を翔るバルーンは想像を超える美しさでとても感動的です! また、バルーンフェスタのもうひとつの魅力として、フォトグラファー同士の交流があります。SNSのフォロワーさんに会ったり、はじめて会ったフォトグラファーさんとお話ししたり、貴重な時間を過ごすことができました。
バルーンフェスタは行けば必ず飛ぶわけではありませんが、飛んでも飛ばなくても楽しめるイベントだと思います。「残念だったね、来年またチャレンジしよう!」と、偶然性があるからこその思い出が生まれるんです。もし飛ばなかったときは、以前ご紹介した「肥前浜」に行くのもオススメ。バルーン会場から1時間半ほどで行くことができますよ。
来年はぜひ早起きして、バルーン会場へ足を運んでみてください!!
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
開催期間:毎年10月下旬~11月上旬(2019年は10月31日~11月4日)
会場:佐賀県佐賀市嘉瀬町大字荻野
アクセス:開催期間中、臨時駅「JRバルーンさが駅」が開設。鳥栖駅〜バルーンさが駅〜肥前山口駅間に臨時列車「バルーンフェスタ号」が運転されます。
https://sibf.jp/
※こちらに掲載している情報は2019年12月5日現在のものです。
協力:佐賀県フィルムコミッション
Supported by L&MARK