【秋田】男鹿半島の天の川を探して。ーファンタジックな星空撮影のススメー

みなさん、はじめまして!
秋田県在住のmichiko(@michiko___o)です。

東北の風景や、地元の方々の日常写真を撮っています。絵本の中などの世界観に影響を受けていて、ファンタジーなテイストが大好きです!写真でもファンタジー感が出る夕方、夜、朝方、雨、靄などの中で撮ることが多いです。

Z シリーズと47都道府県を旅する『Z と写真家と47都道府県の旅』。

このシリーズではいつもZ シリーズで撮った旅写真をお届けしています。今回は秋田県・男鹿半島の星空と共にたっぷりお届けします!はじめての方でも簡単に撮影できる方法もご紹介しているので、参考にしていただけると嬉しいです。

 

星空を撮るための持ち物

まずは、出発前に準備する持ち物について。私は基本的に、下の写真にあるグッズを持っていきます。

 

【必須】
①リュック
②カメラ、レンズ
③三脚
④ライトやヘッドライト

【あると便利】
⑤レリーズ
⑥ブロアー
⑦レンズ拭き


星空を撮るときは、空が広く写るように広角、かつf値の明るいレンズを使います。今回はf値4のズームレンズを使いましたが、ボディが高感度に強いZ 7だったので、ISOを上げてもノイズが少なく撮影できました。
ISOやF値に関しての記事はこちら

そのほか、カメラや三脚はもちろん、暗がりで役立つライトも必須。また、暗い画面に目立つ傷やホコリを取り除くレンズ拭きや、リモートコントロールで遠くから撮影できるレリーズもあると便利です。

特にこれからの寒い季節、テントの中からでもリモートで星空が撮れると良いですよね。

 

星空の名撮影スポット・男鹿半島へ

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

ではいよいよ、今回星空を撮影する男鹿半島へ出発しましょう。

美しい日本海の景色を堪能できることで人気の男鹿半島。「なまはげ」の文化を学べる資料館や、人気のシロクマ豪太のいる水族館GAOなど、楽しいスポットがいっぱい。

そんな男鹿半島の鵜ノ崎海岸が、今日の撮影スポットです。

私はいつも星空を撮るとき、街明かりや街灯をさけた場所を選びます。この鵜ノ崎海岸は辺りに明るいものもなく、いろんな面白い形状の岩がたくさんある上に、海に立つように空に伸びる天の川が綺麗なんです。

そしてこの日は、新月が近くとてもいい天気。こういう日は星がすごくよく見えるんです。

夕日の中で撮影するため、日が落ちる前を狙って到着。

 

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

 

鵜ノ崎海岸は、「日本の渚百選」に選ばれている美しい海岸。満潮時と干潮時でかなり表情が変わり、干潮時には200m先の沖合まで歩いて行けます。

夕日も撮影したかったため、日が落ちる前を狙って到着しました。

海岸沿いを歩きながら、なるべく風で水面が揺れていない場所、そして歩きやすそうな岩の場所を選び、リフレクションがきれいに見えるように撮影しました。

 

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

感動的な美しさ。あっとゆうまのひと時でした。

星空撮影をする際は、早めに行ってロケーションを探しつつ 夕日の写真を撮るのもオススメです。

 

撮影の準備とカメラの設定

辺りが暗くなってきたので、そろそろ星空の撮影の準備に取り掛かります。はじめての方でも簡単に撮影できる方法をご紹介するので、よければ参考にしてみてくださいね。

では、まずは三脚にカメラを固定します。

 

次にカメラをM(マニュアルモード)にして、ピントを合わせます。ピントは星を見つけたら拡大して、1番小さな点に合ったらオッケーです。見つけられない場合は、フォーカスリングを∞にして、調節していきます。

主な設定は以下の3つです!

 

Z 7の液晶画面

①シャッタースピード
まわりの明るさに応じて 〜30秒
暗い時は秒数を長く、明るい時は短く。状況に合わせて調整します。

②F値
開放絞りで1番明るくしておきます。
(今回はNIKKOR Z 14-30mm f/4 Sを使用しているのでf/4にしています)

③ISO
暗い時はISOを高く、明るい時は低く。高くしすぎると、カメラにもよりますがノイズでザラザラになってしまうので、画質をよく確認しながら撮っていきます。

 

いくつか、撮影した星空をご覧ください。

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 30s ISO4000

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S , f/1.8 5s ISO6400

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 30s ISO4000

 

この時は天の川が縦に伸びていたので、写真のど真ん中にくるように撮りました。

空に立っているかのようなおもしろい構図になっているかと思います。

 

星空撮影のバリエーションを紹介

また、カメラの設定を少し変えるだけで様々な表情の星空写真を撮ることができます。

例えばホワイトバランスを変えるだけでも、イメージはガラリと変わります。以下でその差を見ていきましょう。


【ホワイトバランス オート】

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 30s ISO4000

 

【ホワイトバランス 電球】

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 30s ISO4000

 

【ホワイトバランス オート】

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 30s ISO4000

 

【ホワイトバランス 蛍光灯】

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 30s ISO4000

いかがですか?

ホワイトバランスを変えただけですが、色合いが変わると印象が全く違いますよね。

 

その他にも、Bulb(バルブ)※ にして、シャッタースピードを長くするのも面白いです。こちらも写真でそれぞれ見ていきましょう。

※バルブ撮影:シャッターボタンを押し続けている間シャッターが開いたままになり、シャッターボタンを放すとシャッターが閉じる機能のこと。

【25秒】

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 25s ISO4000

 

【約10分】

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/6.3 644s ISO200

 

シャッターボタンを押し続けると、レリーズがなくても長秒撮影ができます。

上の【10分】の写真は、私もシャッターボタンを指で10分間押しっぱなしで撮りました(笑)。雲や星を流れるように写したいときに試してみて下さいね。


それから、「人と星空を一緒に撮りたい!」という時もありますよね。そういう場合は、月明かりがある時を狙ったり、ストロボを使用したり、なければ一瞬ライトで照らすと綺麗に写ります。

 

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S , f/4 6s ISO6400

上の写真は、左から入る月明かりで人物を照らすようにして撮りました。

「いきまーす!」と声をかけて、6秒息を止めてもらいます(笑)。もちろんブレたりするので、秒数とISOを変えながら何回かチャレンジしています。

みなさんもぜひ色々な撮り方を試して、星空写真を楽しんでくださいね。

 

星空写真の撮影地(鵜ノ崎海岸駐車場付近)

所在地:秋田県男鹿市船川港女川二ツ坂010−0523

 

おまけの男鹿半島フォトギャラリー

男鹿半島には星空以外にもおすすめスポットがたくさんあります。撮影で訪れた際には、是非こちらもチェックしてみてくださいね。

 

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

 

男鹿半島の入り口には全長15mもの大きななまはげがいたり、日本の灯台50選に選ばれている入道埼灯台があったり。

 

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

 

灯台のふもとからは、日本海が一望できます。

ダイナミックすぎるパノラマの風景も、14mmでスケール感を写し込むことができました。

 

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

 

見どころたっぷりの魅力的なスポットなので、ぜひ訪れてみて下さいね。

 

まとめ

男鹿半島の星空、いかがでしたか?

山々にぐるりと囲まれた秋田だからこそ見られる絶景。天気が良く、狙い通りの星空写真が撮れて良かったです。

皆さんも天気予報をチェックして、晴れている夜にぜひ出かけてみてくださいね。ちなみに私がよく使うサイトは、スーパーコンピューターが予測する高解像度の天気予報「GPV気象予報」です。こちらもよければ活用してみてください。

それでは、また!


Edit:Anco Oshita
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Z 7

Z 7

製品ページ ニコンダイレクト
20190523173948

NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

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NIKKOR Z 85mm f/1.8 S

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michiko

michiko

秋田在住。東北の美しい風景や人々の日常、忘れたくない瞬間を写真に残している。