お久しぶりです。
澤村洋兵(@yohei_sawamura)です。
写真家がZ シリーズと47都道府県を旅する連載「Z と写真家と47都道府県の旅」。
前回はボクが大好きな、京都の東山へ出かけました。
もうチェックしてもらえましたか?
「【京都】京の都、東山散策。〜風情と歴史を感じる旅〜」はこちら
今回は京都編、第二弾。
ボクの生まれ育った町、伏見です。
青春時代に駆け巡った町。
人生の中でも特に思い出がたくさんある町。
そんな伏見を、Z と一緒に巡ってきました。
伏見は良質な地下水の流れる町として有名。
かつては「伏水(フシミ) 」と表記されていました。
きれいな水が流れているため、町には酒蔵がたくさん。
こちらは『月桂冠内蔵酒造場』。
産業の近代化を物語る「近代化産業遺産」に登録されています。
3兄弟のように並んだ酒造。お気に入りなんです。
一つだけ出ている煙突も、雰囲気があっていい感じ。
実際目の当たりにするとかなり大きくて迫力があります。
前の道を自転車で走るおじいちゃんとの対比を見てもよくわかりますよね。
この辺りはボクが高校時代にバイトに行くときに自転車で走っていた道で、学校終わりに制服で友達とじゃれ合いながら歩いていた道でもあります。
もちろんお酒は飲んでいません。。
さて、折角伏見に来たので、観光レジャーとして有名な伏見十石舟、三十石船も見に行ってみましょう。
桜並木の下を通っていく、伏見十石舟と三十石船。
昔はお酒の運搬につかわれていたそうですよ。
この三十石船は、坂本龍馬が妻・お龍との日本初の新婚旅行に使ったともいわれています。
今でもこの舟に乗ることができ、ガイドもしてもらえるので伏見では人気のレジャーとなっています。
ちなみにこちらに写ってる木はほとんどが桜の木です。
春には一面ピンク色のすばらしい景色が広がるので、皆さんにも一度見てもらいたいものです。
目にも涼しい、水辺と新緑の風景に癒されます。
川沿いを歩いていると、綺麗に光の入るお寺が目に止まりました。
少年時代を過ごした町にも、知らない場所はあります。
こちらは『東光山 長建寺』。
福徳・智恵・財宝をもたらす七福神の一人、「弁財天」を祀っている神社。紅一点の、あの女神さまです。
赤いのぼりと灯籠が、緑色の中で際立って美しいです。
「門を通るだけで福が来る」と看板に書いてありました。
弁財天には、芸事上達のご利益もあるみたい。
もっと写真上手くなれるかな。。
さて、初めての神社を楽しんだあとは慣れ親しんだ神社にも。
こちらは『御香宮神社』。
正式には「ごこうのみやじんじゃ」と読みますが、地元の人達はほとんど「ごこうぐうじんじゃ」と呼びます。
実際ボクもこの日まで間違えていました。。
「日本第一安産守護之大神」と呼ばれる神功皇后(じんぐうこうごう)を主祭神に祭っている、安産祈願の神社です。
境内から湧き出ていたいい香りの水を飲むと病が治ったことから、清和天皇が「御香宮」と名付けたそう。
その湧き水は「御香水」という伏見の七名水の一つでもあり、日本の名水百選にも選ばれています。
こちらがその「御香水」。
今も地元の人がこの水を汲みに毎日やってきます。
ボクも小さい頃親と一緒に汲みにきていました。
この「御香水」を使って、水占いもできるんです。
水に浮かべると文字が浮き出てくる占いって、わくわくしますよね。
ちなみにボクは中吉でした。内容は、、、、
秘密です。
御香宮神社では、毎年10月の第2日曜日を基準にその9日前の土曜日から「神幸祭」というお祭りが催されています。
地元の人が大勢集まるお祭りで、宵宮に各町内より花傘が神社に参拝することでも有名なので「花傘祭」と呼ばれることも。
ボクも小さい頃はこのお祭りが楽しみで、おこづかいを握りしめて毎年行っていました。
小学生とか中学生の頃は、初めて女の子をデートに誘う一大イベントでした。
懐かしい。。
だんだん日が暮れて来ましたね。
最後に、下町感たっぷりの「大手筋商店街」にやってきました。
ここにはたくさんの思い出があります。
おこづかいを貯めてゲームを買いに行ったおもちゃ屋さん。
小さい頃通っていたスイミングスクール。
初めてバイトしたお店、学校終わりにみんなと集まっておしゃべりしたチェーン店。
初めてできた彼女とウロウロしたりもしたな。
そんな思い出深い商店街を、大人になって初めて、しかもカメラを持って歩きました。
いつも遊んでた場所がなくなっていたり、新しいお店がいっぱいできていたり、なーんにも変わらず昔のままのお店もあったり。
昔とは違う視線で見た風景に、いろんな想いが溢れました。
あったかくてどこか切ない。
そんなエモーショナルな風景で、この旅を締めくくります。
今回は伏見の中でもかなり小さくスポットを当てて、京阪の中書島駅から伏見桃山駅あたりを散策しました。
伏見には他にも桜や紅葉で有名な「醍醐寺」、枝垂れ梅で有名な「城南宮」、幕末の舞台となった「寺田屋」、そして世界的にも有名な「伏見稲荷神社」など、たっっっくさんの見所が満載。
どうですかボクの生まれ育った町「伏見」。
めちゃいいでしょ。
まだまだ伝えたい場所があるので、伏見であと何記事か書きたいくらい。
そろそろ伏見観光大使になれないかな。。。
なんてね。
お気に入りの1枚
舟の軌跡、新緑がうつくしい木々、空。
写したかったものを全てバランスよくおさえられたので、この一枚を選びました。
撮った場所は、とある映画の舞台にもなった「伏見であい橋」。
二つの橋がひとつにまとまるY字の形をした橋からそう名付けられました。
この「伏見であい橋」で、ボクは素敵な景色に出会えました。
Model:saki(@__07230)
Edit:Anco Oshita
Supported by CURBON
澤村洋兵
美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色のフォトグラファー。
それぞれの職業で培った感性と器用さを武器に、ポートレートから風景、カフェ写真など幅広く活躍している。