こんにちは。写真愛好家のyuki(@sty830)です。
Zシリーズと47都道府県を旅する「Zと写真家と47都道府県の旅」。前回の新潟の記事はいかがでしたか?新潟の自然や食の魅力を感じてもらえていたら嬉しいです。
さて、第二回目の今回は少し足を伸ばし、福島の会津・磐梯山周辺へ行ってきました。
江戸時代の風情を感じる大内宿
まず訪れたのは、歴史情緒溢れる大内宿です。
その昔、会津坂下の宿場町として賑わった大内宿。
今もなお、茅葺屋根の民家が当時の趣を残したまま立ち並んでいます。
立派な建物がズラリと軒を連ねていて、すごい見応え。これらを維持するだけでも大変だろうなと感心してしまいます。
建物を維持、継承していくために、住民の皆さんが屋根葺きの技術を習得したり、宿場に住民憲章を作ったりされているそうですよ。
そんな努力の甲斐もあり、昭和56年には重要伝統的建造物群の指定を受けられたそう。通りにはお土産屋やお蕎麦屋さんなどが並ぶ、人気の観光地なんです。
お土産屋には、この地区にしかない手造りの品がたくさんありました。
それらを手に取りながら、お店の方とのんびりおしゃべり。ゆったりとした時間に癒されます。
ユニークな名物・ネギソバに舌鼓
そして、大内宿に来たら忘れてはいけないのが名物のネギソバです。一杯のソバにつき一本のネギが付いてきて、そのネギでソバを食べるという斬新な一品。
今回お邪魔したのは、手打ちそばと蜂蜜が有名な「松本屋」さん。
お店に入るとすぐに目に飛び込むのが、いたるところに散在する大量のネギ。こんな光景も、ネギソバの名店ならではなのでしょうね。
ネットで事前に見ていた印象より大きい実物に、やや圧倒され気味。
気を取り直して、いざ実食!
ネギにソバを絡ませて食べ、ネギをかじり、そしてまたソバを食べての繰り返し。コツを掴むまではなかなか大変ですが、何度か繰り返していくうちにうまくなってきました!中にはネギを全て完食される方もいらっしゃるようですが、僕は徐々に口の中がネギ一色になってきたので、後半はお箸でいただきました。
ネギだけでなく、お箸もちゃんとついてくるので安心してください。
「松本屋」さんはお蕎麦屋さんでありながら、お店のご家族が住んでいる住居でもあるそう。久しぶりに訪れた親戚の家のような、あたたかい雰囲気にほっこり。
お腹も心も満たされました。
お店を出ると、近くの高台にたくさんの人がいるのを見つけました。何があるのかと高台に登ってみると、大内宿全体が見渡せる見事なビュースポットを発見。
大内宿に訪れた際には、こちらの高台の展望もお忘れなく。
市街地の中にそびえ立つ圧巻の「鶴ヶ城」
風情ある町並みを写真に収め、次に向かったのは「鶴ヶ城」です。600年以上の歴史を持つ「鶴ヶ城」。会津の市街地にあるお城が街中でどんな存在感を見せているのか、以前からすごく気になっていたんです。
お城に到着すると、大きなお堀と大迫力の石垣が出迎えてくれました。
美しい緑と木漏れ日に癒されながら、先に進みます。
しばらく進むと、洗練されたデザインの美しいお城が現れました。
荘厳さに見とれつつ、早速天守閣へ向かいます。
入り口からなんとも重厚な雰囲気です。
恐る恐る奥へ進むと、お侍さんが突然現れてビックリ。
鶴ヶ城の中は、お城や会津の歴史を知れる博物館になっていました。
今回お見せできるのは撮影が許可されている場所のみの写真ですが、この他にも貴重な展示物をたくさん見ることができます。
展示を楽しみながらさらに進み、ついに最上階の展望台に到着。展望台からは、お城の庭園や会津の町が一望できます。
お城の周辺には、地元の名産品が売られている出店もありました。
城内には神社もあり、たくさんの人で大賑わい。多くの人々に愛されているお城の様子が見て取れました。
美しく、今もなお多くの人に愛されている鶴ヶ城。古き良き趣はもちろん、周辺のお洒落なカフェやお土産屋さんからは、現在の会津の魅力も感じます。
会津を訪れた際には、是非鶴ヶ城を訪れてみてくださいね。
「裏磐梯」で神秘的な大自然を楽しむ
最後に、本日のメインである裏磐梯へと向かいました。鶴ヶ城のある会津から五色沼がある裏磐梯までは、車で一時間ほど。
会津の市街地とは全く違う、壮大な自然が迎えてくれます。付近には猪苗代湖や磐梯山など、多くの魅力的なスポットがありますが、今回は多彩な美しさを持つ五色沼へ行ってきました。
まずは、五色沼自然探勝路のトレッキングについて教えてくれる裏磐梯ビジターセンターへ。水辺の楽しみ方なども聞けるので、まずはこちらへ訪れるのがおすすめですよ。
五色沼は、正確には「五色沼湖沼群」と言い、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼などの数多くの湖沼の総称のことを指します。
沼によって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドブルー、パステルブルーと色が違う不思議な場所で、「神秘の湖沼」と呼ばれているんです。
五色沼自然探勝路は全長約3.6kmで、所要時間は片道1時間半程度。
トレッキングガイドなどもありますが、今回は素人ながらガイドなしでチャレンジしてみました。
整備された道に案内板がたくさん設置されており、迷うことなく進むことができました。道中見られる、たくさんの水辺の美しさはとても感動。
新緑の季節なので、グリーンとブルーがことさら美しく、心いやされるトレッキングでした。
途中には、鯉がたくさんあらわれるスポットも。湖面に近づくと、鯉も近くに寄ってきます。
ハート模様の入った五色沼の鯉を見つけると、幸せが訪れるという伝説もあるそう。鯉を見つけた際には、是非探してみてくださいね。
体力に少し自信のない方は、片道だけ歩き、帰りは路線バスで戻ることもできます。コンディションや予定に合わせられるのが嬉しいです。
まとめ
会津では古き良き歴史情緒に触れ、裏磐梯では大自然に癒されたいい一日でした。
どの場所でも、地元の方々がとても親切で温かいんですよね。観光ガイドやマップが置いてあるお店も多く、この旅を通して知れたことがたくさんあります。普段何かとスマホ頼りの生活をしているせいか、紙のパンフレットやマップを手に持ちながら散策する旅はとても新鮮で、旅ムードを盛り上げてくれました。
今回は日帰りのため道中たくさんあった温泉には入れなかったので、次回福島を訪れた際にはのんびり温泉も楽しみたいと思います。
皆さんも是非、福島県の会津、裏磐梯を訪れてみてくださいね。
お気に入りショット
僕はいつも、撮影に行く前にその撮影地らしい写真を自分の中で数枚イメージします。そして実際現地で撮るときは、そのベースをもとに色々なパターンや構想を組み立てていきます。
今回は、”五色沼の幻想的なエメラルド色と、木々の緑色に包まれた女性”をイメージしていました。モデルの女性が自然を独占しているように撮影してみましたが、いかがでしょうか?
僕としては自分の構想に近い写真が撮れたと思うので、今回この写真をお気に入りに選びました。
Edit:Anco Oshita
Supported by CURBON
※Z シリーズカメラでNIKKOR Fレンズをご使用するにはマウントアダプターFTZを装着する必要があります。
yuki
新潟県出身、在住の写真愛好家。豊かな自然の風景写真のほか、ロケーションを活かしたポートレートも撮影する。新潟の色鮮やかな四季を追いかけながら、日々写真愛好家として活動中。