みなさん、カメラライフ楽しんでますか?
はじめまして。
CURBONという写真の学びサイトを運営している会社で働きながら、フォトグラファーをしています澤村洋兵(@yohei_sawamura)です。美容師や和食料理人など、いろんな職業を経て今に至ります。
写真家がZ シリーズと47都道府県を旅する連載「Z と写真家と47都道府県の旅」。
京都生まれ京都育ちの僕が、第一回に選んだ場所はズバリ奈良県です。
「ん?」
と思う人もいるかもしれませんが、奈良は僕のいつか住みたい都道府県TOP3に入るんです。
歴史を感じ、とてもゆっくりとした時間を感じる町。そんな奈良を、Z 7と旅してきました。
AM10:00、近鉄奈良駅に到着。この日は天気も良く、お散歩日和で撮影日和。
駅から5分ほど歩いた頃……現れました。
そう。
奈良と言えばこの方。
鹿さんです。
かわいい鹿さんたちにみんな夢中。
僕も気がついたらシャッターを切りまくってました。
撮ろうと構えるのではなくて、鹿さんが寄ってきてくれた瞬間の方が自然な表情が撮れるんですよね。
さらに少し歩くと、早打ちで有名なお餅屋さん「中谷堂」があります。
すごい人だかりだったので、がんばって前に出て手を伸ばして撮りました。
近距離の高速餅つきは、ものすごい迫力。
打ちたてで、まだほんのり温かいお餅。とってもやわらかくて、噛み切るのが難しいほどびよーんと伸びます。もちもちしていて、とっても美味しい。
きな粉が舞い散るので、服とカメラには注意してください。
そのあと、有名なパン屋さんで友達と待ち合わせ。
元デザイナーのオーナーさんが営む「MIA'S BREAD 椿井店」は、店構えもとてもおしゃれ。
アンティーク調でステキです。
無添加のパンと、旬の野菜たっぷりのサンドイッチが大人気。12:00オープンのお店ながら、お昼すぎにはほとんどのパンが売り切れていました。
明日の朝ごはん用にパンをいくつか買って帰りました。
朝が楽しみ。
この辺一帯は「ならまち」と呼ばれ、昔ながらの風情のある建物や老舗のお店、新しくておしゃれなお店などが軒を連ねています。
素敵なお店がたくさんあって、歩いてるだけでもワクワク。
そろそろお腹が空いたなあと思っていると、どこからともなくいい匂い。
横を見ると、ナチュラルで雰囲気のいいお店を見つけました。
「珈琲と定食 minamo」。
中を覗くと、シンプルな内装に自然光が入っていい感じです。ご飯を食べているお客さんたちも幸せそう。
ここに入ることにしよう。
中に入ると、居心地の良さそうな優しい空気が漂っていました。
初めて来たのに、「ただいま」って言いたくなる。
席について、店名にもなっている“minamoの定食”を注文しました。
旬の野菜がゴロゴロ入ったお味噌汁と、卵とベイリーフをあえたサラダ。
めちゃくちゃ美味しそう。お腹が鳴ります。
二人ともお腹が減ってたのと、すごく美味しかったので口数少なめにおいしく頂きました。
メニューを見ていた時から気になっていたチーズケーキもオーダー。
濃厚なのにしつこくなく、ペロリと平らげました。ほっこりした雰囲気で、食べ物も美味しくて優しい味。
お気に入りのお店になりました。
お腹一杯で天気もよく、お昼寝をしたいところですが、行ってみたかった「浮見堂」へ向かいます。
到着するまでの道のりも素敵で、どこを撮っても絵になります。
鳥居をくぐると、「江戸三」という明治40年創業の老舗旅館が出てきました。
数奇屋風の離れには、時々鹿さんが遊びに来ることもあるみたい。当時のままの様子が残った建物に、趣を感じます。
さらに奥へと進んで、「浮見堂」に到着しました。
浮見堂は、奈良公園の鷺池に浮かぶ八角堂形式(六角形)のお堂で、木々とともに水面に映る姿がきれいで有名なんです。
季節によっていろんな表情を見せてくれます。
女子高生も夢中で写真を撮っていました。
風がなければ、もっときれいなリフレクションになりそう。
春は桜、秋は紅葉がうつくしい浮見堂。早朝は朝もやがかかって幻想的になるそうなので、次は朝早くに訪れてみたいです。
浮見堂に別れを告げ、メインとも言える「春日大社」に向かいました。
ここでも、たくさんの鹿さんたちと遭遇。
春日大社に入ると、約3000基もの灯篭たちが迎えてくれます。ズラリと灯籠が並ぶ様子は、迫り来る迫力があります。
1250年の歴史があるという春日大社。本殿の朱色を夕日が照らして、美しいです。
本殿を抜けて少し歩くと、趣のある「水谷茶屋」があります。
閉店時間の16:00を過ぎていたので中には入れませんでしたが、とっても絵になるので記念にパシャリ。
だんだん日も落ちて来たので、最後に行きたかった「奈良公園・飛火野」に向かいます。
飛火野とは、春日大社のすぐ隣にある芝生の広場のこと。
飛火野に着くと、鹿さんたちがたくさんくつろいでました。
夕暮れ時にここへ来ると、お休みモードの鹿さんたちと出会えます。木の葉っぱをむしゃむしゃ食べたり、お昼寝したり、思い思いの時間を過ごしているみたい。
鹿さんたちのお休みの時間を邪魔しないように、僕たちもそろそろ帰ることにします。
最後に夕焼け空と。
とっても楽しい1日をありがとう、奈良。
けっこうたくさん歩きましたが、Z 7は軽くてグリップ感も良く、全然負担になりませんでした。シャッター音も気持ちよくて、どんどん撮りたくなる。
旅することをより一層楽しませてくれるカメラです。
そこら中に紅葉や桜の木があったので、春や秋に来ても素敵だろうな。
でも、次こそは我がホームタウン、京都に行こうかなと思います。
これからもゆるーくその土地の魅力を発信していこうと思うので、乞うご期待。
では、また次回。
お気に入りの1枚
すぐそばが観光地にもかかわらず、樹海の奥にまで来たかのような自然のままの鹿と大地が映し出されていて、奈良にある人と自然と鹿との共存の素晴らしさを感じ取れたのでこの1枚を選びました。
Edit:Anco Oshita
Supported by CURBON
※Z シリーズカメラでNIKKOR Fレンズをご使用するにはマウントアダプターFTZを装着する必要があります。
澤村洋兵
美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士など様々な職業を経験してきた異色のフォトグラファー。
それぞれの職業で培った感性と器用さを武器に、ポートレートから風景、カフェ写真など幅広く活躍している。