みなさん、こんにちは!michiko(@michiko___o)です。
Z シリーズと47都道府県を旅する『Z と写真家と47都道府県の旅』。今回向かったのは青森県にある蔦沼。
秋には紅葉で一面真っ赤に染まる景色が有名なこの場所ですが、あえて雪の積もる1月にチャレンジしてきました。実はこの時期の早朝にしか見れない、特別な景色があるのです…!どんな表情が見れるのか。秋とはまた一味違う蔦沼の魅力を、たっぷりとお届けします。
雪の中で撮影する時の持ち物
さて、まずは出発前の荷物からご紹介していきましょう。私は今回、下のようなアイテムをもっていきます。
・Z 7
・NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
・NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
・三脚
・防寒着(ダウンコート、ダウンパンツ、防寒ブーツ、帽子、手袋など)
・クリーニングクロス
今回もっていくレンズは2本ともズームレンズ。現地でどこからどのように撮影できるかは行ってみないとわからないので、画角に融通がきくような組み合わせでもっていきます。
冬での撮影はとにかく寒さとの勝負。いい景色が撮れるまでじっと耐え抜けるように、防寒具は十分以上にもっていきましょう!
また、この時期の撮影は雪が降っている場合もあるので、クリーニングクロスなども忘れずに。
車に乗って、いざ蔦沼へ!
ではいよいよ、青森の秘境蔦沼へと出発しましょう!
早朝の蔦沼を狙いたかったので、まだ暗いうちから車で向かうことに。ちなみに今回は蔦沼の綺麗なリフレクションを撮影するために、風が吹いていないことをチェックしてから向かいました。
ちなみに私は普段、風速2m以下の日にいくようにしています。蔦沼には八甲田山の風が入ってくるらしく、経験上八甲田の風速を目安に行くと成功率が上がります。
また、曇ったり雨が降ったりしていては良い景色が撮影できないので、天気予報もチェックしておきましょう。
山道でカーブも多いので、雪道の運転に慣れていない方は充分注意して運転してくださいね!
そういえば、以前も一度この時期の蔦沼にチャレンジしようと向かったことがあるのですが、その時は道路が凍結してして坂道が登れず、結局蔦沼にたどり着けなかったという苦い思い出があります。。
雪道でもしっかりと走れるよう、タイヤチェーンをつけた車で行くことをおすすめします。
途中の奥入瀬渓流で寄り道
そのまま直接蔦沼に向かっても良いのですが、途中良いスポットがあるので寄り道しちゃいましょう。
向かったのは、道中にある奥入瀬渓流。奥入瀬川の全長は約14キロ!
雪の間を縫って流れる川を滑らかに表現したいと思い、スローシャッターで切り取ってみました。
実はもっと長秒露光したかったのですが、この時は雪が降っていたのでこれが限界。雪の時はあまり長くシャッターを開いていると写真に水滴が映り込んでしまうんです。
雪で地面が隠れているので足元は十分気をつけてください!
雪の中に浮かぶ川を撮影するのも良いのですが、ちょっと周りを見渡してみると他ではなかなか見られないようなすごい景色が。
巨大な岩にびっしりと氷柱ができていました!圧巻の景色に、つい夢中でシャッターを切ってしまいます。
この岩の下を見ると、氷柱の水が落ちて凍った氷筍(ひょうじゅん)がたくさんできていました。
雪道を抜け、蔦沼に到着!
奥入瀬渓流を過ぎ、蔦沼の駐車場に到着です。駐車場から撮影スポットまでは徒歩で10分ほど。
タイミングによっては数十センチ雪が積もってることもあるので、ブーツカバーなどで雪が入らないようにして向かいましょう!
蔦沼までの道のりも素敵な景色が広がっています。まさに一面銀世界。
ほんの少しシャッターを切っても絵になるので撮っている側としてもとても気持ちが良いです。
そしてついに撮影スポットに到着です!紅葉のシーズンは撮影のためにたくさんの人で溢れかえっているのですが、冬の蔦沼はしんとしています。
場所取りなどに躍起にならず、じっくりと考えながら撮影できるのが良いですね。
蔦沼まで歩く際に雪が降ってきたので、レンズを拭くためのクリーニングクロスがベチャベチャになってしまいました。予想外の雪に見舞われることもあるので、予備のクリーニングクロスなども持っていくと安心ですね。
三脚をたてていざ、撮影へ。
日の出の時間帯を調べておいて、朝日が差し込むタイミングで撮影できるように準備してきました。私自身、何度か蔦沼の撮影にはチャレンジしたことがあるのですが、朝日が差し込んだ瞬間に蔦沼の色が一気に変わるのです。その瞬間を撮影したい。
この時間帯のシャッターチャンスは一瞬!レンズ交換をする時間がもったいないので、広角も望遠も使えるNIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sで撮影しました。
太陽の位置で木々の色が変化する、この時間帯だけの特別な蔦沼です。
朝日が差し込んだ蔦沼は真っ赤に。風もあまり吹いておらず、湖面のリフレクションも含めて綺麗に撮影することができました。
天気予報を確認して行っても朝日が届かず光が入らないこともあり、この景色に出会えた時はいつでも感動させられます。まるでモノクロの世界が色付くような。
撮影していたらものの30分ほどでみるみる曇っていき、元の銀世界に。
一瞬で真っ白な世界となった蔦沼は、どこか怖さも感じるくらいひっそりとしています。
徐々に雪が降ってきて、みるみる湖面に氷が張ってきてしまいました。そろそろ帰ろうかな、と思ったら奥の方に白鳥の家族が!
蔦沼の湖面をスイスイとその泳ぐ姿は、私も初めて見ました!ちょっとだけ怖く感じた蔦沼の景色も、どこか可愛らしく見えてきちゃいますね。
まとめ
冬の蔦沼、いかがでしたか?
冬の蔦沼はすぐに表面に氷が張ってしまいなかなか撮影するのが難しいのですが、今回は風もなく、湖面が凍る前に写真が撮れました。
雪の降る季節の撮影はレンズに水滴がつきやすいので、何度も確認しながら撮影する必要があります。普段は気にしない部分まで気をつけながら撮影するのは非常に疲れますが、撮れた景色をみると疲れも吹き飛ぶくらいの感動があります。
奥入瀬渓流なども含めて、冬の時期には魅力的な景色が広がる青森。事前の準備もしっかりとして、自分だけの真っ白な景色を切り取ってみてください。
それでは、また!
お気に入りショット
お気に入りの一枚は、白鳥の家族の一枚です。
蔦沼の美しいリフレクションを撮りたかったので無風になるタイミングを待ちました。
静かな朝の蔦沼に浮かぶ白鳥の家族。物語の中のようでした。
Edit:高澤けーすけ(@saradaregend)
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