みなさん、はじめまして! ゆう(@ernie_pooh_)です。トイプードルのアーニーと一緒に暮らしていて、日々Instagramに写真をアップしています。プロではないのですが、アーニーの専属フォトグラファーとして、いい表情を撮る自信はあります!
アーニー
トイプードルの女の子で、13歳。性格は昔からおっとりマイペース、私にべったりな甘えん坊です。チャームポイントは短い足! オモチャとオヤツが大好きで、見せると瞬時にテンションが上がります。
今回は、アーニーと普段どんなふうに写真を撮っているのか、どんなところに気をつけているかなどを紹介していきたいと思います。今一緒に暮らしているワンちゃんの写真を撮るときに、少しでも参考になればうれしいです!
「写真を撮ること」を好きになってもらう
いろんな方の話を聞くと、ワンちゃんの中には、カメラを向けると目をそらしたり、カメラ嫌いの子もいるようです。その点、私はアーニーが小さい頃からずっと写真を撮り続けているので、抵抗はなかったように感じます。ただ、カシャカシャというシャッター音にはじめは不思議そうに耳を傾けていました。
アーニーとの出会い
この写真は、生まれてすぐにガラケーで撮った写真です。アーニーは、私がトリマーをしていた頃に、トリマー仲間のお家で生まれました。お母さんワンコとはその前から遊んでいたこともあって、生まれたアーニーをわが家に迎え入れたんです。
家で写真を撮るときは、私がずっとアーニーに向かって話しかけています。「あら? かわいい!」「そーそーそー、いい感じ~!」というふうに(笑) その声のテンションで、アーニーのテンションも変わります。
そして、写真を撮る時間をもっと好きになってもらうためにしてきたことが
- 撮るときにオヤツをあげる
- 遊びながら撮る
…の2つ。とてもシンプルなことです。
「なんであんなにいい表情を撮れるんですか?」というコメントをたまにもらうのですが、お座りさせて写真を撮るときは、基本的にオヤツを手に持っています。写真を撮ってからオヤツをあげるのではなく、オヤツをあげてすぐにシャッターを切るんです!
左がオヤツをあげる前、右があげた後です。あげた後は顔が生き生きして、口を開けたり、舌を出したり、いろんな表情が撮れます。
それに、一緒に遊びながら撮ることで、思いがけない仕草や動きもとらえることができます。
そんなふうに「写真を撮ること」が習慣化しているので、カメラを持つとアーニーはオヤツがもらえる、遊んでもらえると思っているみたい。なので、私との撮影時間はアーニーもきっと「楽しくて好きな時間」だと感じてくれているんじゃないかな…? と勝手ながら思っています(笑)
一眼レフで撮る理由
ブログをはじめたとき、他の方のブログの一眼レフで撮影した写真がすごくきれいで、私も欲しくなって購入しました。「わぁ! 今かわいい!!」と急いで撮ると、まわりに入れたくないものが写っていたり、構図が変だったり。なので、アップにしたり、余計なものをトリミングすることが多いんですが、それでも画質がいいのが一眼レフで撮った写真の魅力です。
一眼レフを買ってうれしくて、ブログに投稿した写真です。アーニーも今みたいにモフモフではなく、スッキリカットです!
実際に撮ってみると、背景がぼけるのがうれしくて、ひたすらぼかして撮っていました(笑) それに、一眼レフだと温かみのあるいい雰囲気の写真が撮れる気がします!
ワンちゃんの「好き」を最大限に生かす
ワンちゃんの撮影では、その子が「何が好きなのか」を把握して、それを生かすことでストレスなく、いい表情や仕草を引き出せると思います。
モフモフなぬいぐるみたちと一緒に
クマのぬいぐるみとの3ショット。左がふくちゃん、右がまぁくん。クマの名前を呼ぶとアーニーがそこに行ったりするので、名前をちゃんと覚えているみたいです。
以前にクマの口にオヤツ を置いて写真を撮ったことがあって、たまにクマの顔にオヤツがないか探しています。
アーニーの場合はもともとぬいぐるみが好きで、自分からぬいぐるみにくっついたり、ぬいぐるみをピッタリくっつけると喜びます。クマのぬいぐるみはアーニーが赤ちゃんの頃からずっと一緒なので、その温もりやにおいが落ち着くんでしょうね。
1枚目のぬいぐるみとの3ショットを撮るときは、先にぬいぐるみを並べてから真ん中でアーニーにお座りしてもらいます。それからオヤツをあげて、食べているところを撮影。口を開けたり、舌を出したり、笑顔になったり、いろんな表情を収められます。
それに、オモチャをくわえると、ぬいぐるみの上に乗る謎のクセがあります。そして、そのまま寝てしまうことも。ぬいぐるみの上で寝ている姿は本当に愛おしいので、ついシャッターを切ってしまいます。ぬいぐるみの上で遊んでいる姿もたまらなく癒やされますよ!
これはアイスのオモチャを抱えて遊んでいる写真ですが、この後そのまま寝てしまいました(笑)
オモチャを使ったり、散歩したり、遊びながら撮る
アーニーは、基本的にオモチャは何でも好きなんですが、特に好きなのは音が出るオモチャです。それを出すと、本当に“犬”が変わったようにテンションが上がります。
吠えた瞬間の恐ろしい顔(笑)が写真に収められていることがあります。
「投げて!」と吠えた瞬間や、オモチャを探している様子など、いろんな姿を見ることができます。普段はおっとりした性格ですが、オモチャを見ると途端にパワフルな性格になるのがおもしろいです! そんなところを楽しみながら、写真に残しています。
外に出ると家の中とは違う開放感で、元気な姿を見せてくれます。アーニーは散歩が大好き! 基本的に歩くのは私の足元ですが、立ち止まると私の顔を見上げてきます。その顔がとても愛おしいです。
レアな走るアーニー。こんな姿が見られるのは、やっぱり外でのびのびしているときです。
さらに、外でもオモチャがあればテンションアップ! 表情がさえないときは、音の出るオモチャの登場です。音に反応して、わんぱくな姿をとらえることができます。アーニーはオモチャが欲しくてじっとしていられないので、撮影は友達にお願いすることも多々あります(笑)
遊びながら撮るときのポイント
本能的に動くので、とにかく連写します。枚数はかなり多くなりますが、座っているときよりもおもしろい写真が撮れたりします! 私は焦点距離35mmのレンズをよく使うのですが、動き回る姿を収めるためにも少し広めに撮れる35mmが便利です。
風景とワンちゃんを写す
お出かけしたときは風景と一緒に写真を残したいですが、動き回ってなかなか撮れない…というお悩みもあると思います。ここでは、私が実践している撮り方をご紹介します。
抱っこして一緒に写真に残す
夕日が本当にきれいで、「すごく雰囲気がいいこの景色を収めておきたい」と思って引きで撮ってもらいました。はじめは立った状態で撮っていたんですが、夕日が隠れてしまって。しゃがんでみたらいい感じに撮れました!
外出先で風景と一緒に撮りたいときは、抱っこするとうまく風景とワンちゃんの写真を撮れると思います。
アーニーの場合は、私が抱っこすると必ずと言っていいくらい寝ます! しかも、全体重をかけて(笑) リラックスしすぎて首もダラーンと垂れてしまって、支える私の腕は翌日筋肉痛…。一緒に写真を撮りに行く友達は、そういう自然な姿をおもしろがって撮ってくれます。その写真を後で見返すのがとっても楽しいです!
近所の公園を散歩中に、白い花がきれいに咲いていました。写真を撮ろうと思ったのですが、アーニーが寝てしまっていたので、そのまま友達に撮ってもらいました。外でも爆睡してしまうので困ったものです。
抱っこしながら撮影するときのポイント
一緒に行った人に撮影してもらう場合は、寝ているそのままの顔や話しかけている様子を撮ってもらっています。1枚だけではなくて、立ったりしゃがんだり、動いたりしながら何枚もシャッターを切ってもらうのがポイントです。
風景とワンちゃんだけの写真にもチャレンジ
抱っこの状態からさらに持ち上げると、風景の中にワンちゃんだけをフレームインさせることもできます。持ち上げるので、少し高さのある風景のほうが撮りやすくてオススメです。
ただ、持ち上げての撮影は意外と難しいです! 持ち上げ方が悪いと、顔が上を向いてしまったり、変な顔になっていたり(笑) こちらも腕がつらくなるので、持ち上げる前にまず風景だけを撮ってみて「このあたりかな」と位置を決めて写真を撮ると成功しやすくなります。
遊んだ後なので、舌が出ていい笑顔が撮れました。
また、地面に座っているときも風景と一緒に撮るチャンス。遊んだ後は割と撮りやすいのと、リードが長いとワンちゃんと風景だけが撮りやすくなります。ただ、写真を撮るときに離れないといけないので、誰かと一緒のときがいいと思います。私が撮影するときには友達にアーニーのそばで見守ってもらって、お座りさせたり、オヤツをあげたりしながら撮っています。
風景と一緒に撮るときのポイント
アーニーは毛色がホワイトなので、白飛びすることが多いです。どうしても白飛びする場合は、暗めに撮って、スマホアプリの「VSCO」で明るく編集することもあります。
ホワイトの毛色はピントが合わなくて苦労することも多いんですが、今回使ったZ 6はピント性能がすごかったです! パッと撮った写真でもピントがばっちりで、白飛びもしませんでした。
犬友が増えて、一緒の撮影も楽しみに!
愛犬写真をSNSに投稿していてよかったこと、その一つが犬友との交流です。犬友ができて一緒に撮影に出かけると、普段とは違う表情や仕草、写真の楽しさを知ることができます。
犬友大集合のときに撮った写真です。(リードを外していい場所で撮影しています)
私とアーニーは基本的にインドア派なんですが、Instagramで知り合った犬友ができてから毎週いろいろなところに出かけるようになりました。アーニーと友達のワンちゃんが仲良くしている写真が撮れたときはとってもうれしいですし、かわいさも増し増しです!
友達のしらす君(青いほうです)と一緒に撮った写真。青空があまりにもきれいだったので、「しらす君とアーニーと3ショット撮ってー!」と言って、撮ってもらいました(笑)
自分では撮らないようなシーンを友達が撮ってくれることもあります。何枚か撮ってもらったら写真を確認して、明るくしたり、暗くしたり。一緒に試行錯誤してワイワイ言いながらの撮影も楽しいです!
これも友達に撮ってもらったお散歩中の写真です。友達は私が気づかないうちに撮ってくれていることも多くて、そういう写真は自然な雰囲気でとても気に入っています。
Photographer's Note
ワンちゃんと写真を撮る上で大事なのは“信頼関係”
信頼関係を築く上で大切なのは、とにかく愛を示してあげることだと思います。
体をいっぱい触って「大好きだよ」と伝えてあげること、たくさん話しかけてあげること、たくさんほめてあげること、「かわいい」と言ってあげること、ダメなときは「ダメ」と教えてあげること、安心して過ごせる環境をつくってあげること。
そうすることで信頼が芽生えて、飼い主さんのことをよく見て理解してくれるようになってきます。なので、私のちょっとした態度の変化をアーニーが感じ取って、怒ってる、不安、悲しみなども伝わっているみたいです。感情が伝わるからこそ、気をつけないといけないこともたくさんあると思っています。
まだ遊び足りないみたい。13歳だけどまだまだ元気です!
アーニーが生まれてから13年間、ずっと写真を撮ってきましたが、歳を重ねるにつれて「きれいな写真を残す」というより「何気ない、いつもの風景を残していきたいな」と思うようになりました。シャッターを切る回数は日に日に増え、スマホはアーニーの写真と動画でパンパン! SNSにはアップできないような写真もたくさんあります(笑)
そんな写真は、私の最高の癒やし。これからもずっとアーニーと一緒です!
ワンちゃん撮影のポイント
- 写真を撮るときは、オヤツをあげたり、遊んであげたり、好きな時間だと感じてもらう
- オモチャや散歩などワンちゃんの「好きなこと」を生かして、いろんな表情を引き出す
- 風景と一緒に撮りたいときは、抱っこしたり持ち上げて、風景の中に入れる
- 犬友が増えると、ワンちゃん同士の触れ合いや普段とは違う表情・仕草を撮れるチャンス
- ワンちゃんとの撮影で何より大事なのは、信頼関係をしっかり築くこと
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ゆう
Instagramで大人気のトイプードル・アーニーちゃんの飼い主で専属フォトグラファー。アーニーちゃんの愛らしい表情や姿を収めた写真集『トイプーのアーニー』(パイインターナショナル)を2018年に出版。