こんにちは、フォトグラファーのあき(@akira1027_photo)です。「最高の瞬間を形に!」をテーマに、各地の水族館で生きものと空間が作り出す幻想的な瞬間を撮影しています。また、数年前にはダイビングのライセンスを取得し、野生のミナミハンドウイルカやザトウクジラといった大型海洋生物の撮影にも挑戦しています。
前回の記事では、水族館撮影のポイントを詳しく解説しました。今回は、僕がこれまでに訪れた全国の水族館の中から特にオススメしたい8か所をピックアップし、見どころと撮り方のポイントを紹介します。
全国のオススメ水族館8選
今から5年ほど前に水族館撮影をはじめて以来、日本各地の水族館を訪れました。今回紹介する8か所はもちろん、どの水族館も個性的で魅力的なところばかりです。
水族館撮影の機材
- カメラ:館内は暗い場所が多いため、Z 6IIのようなフルサイズ機のほうがノイズ耐性も強くてオススメです。
- レンズ:大きな生きものをダイナミックに撮りたいときには広角レンズ、小さい生きものをより大きく鮮明に写したいときには望遠レンズやマイクロレンズがあると◎。もちろん24-70mmの標準ズームでも十分楽しめます。なお、開放F値が2.8以下であれば、暗い場所でも撮りやすくなります。
【北海道・北の大地の水族館】季節ごとに新しい出会いがある
「北の大地の水族館」は北海道の自然を模した展示が独特で、季節ごとに異なる生きものの姿を見ることができます。私は2021年10月に訪れましたが、冬にも行ってみたい場所です。
見どころ①出迎えてくれる「滝つぼの水槽」
上の写真は、入ってすぐのところにある「滝つぼの水槽」です。日本初の滝つぼを再現した半トンネルの水槽で、元気に泳ぐオショロコマ(サケ科の魚)の姿が見られます。晴れた日には光が差しこむため、「ここを訪れた」という思い出を残すのにぴったり。顔に光が当たる位置に立ってもらい、広角レンズを使って下から撮影してみてください!
見どころ②北海道の川を再現した「四季の水槽」
季節ごとに魚の種類が変わる「四季の水槽」は、川を再現した世界初の冬に凍る水槽です。厳冬期には上層部が凍り、その下でたくましく生きる魚たちの様子を間近で見ることも。訪れた10月はサケの繁殖シーズンで、普段なかなか見ることができない瞬間に立ち会えました。魚たちの生き生きした姿を表現するため、ガラスに近づき、広角レンズで生育環境も一緒に写しています。
見どころ③幻の魚「イトウの大水槽」
1mを超える大きなイトウが20匹もいる、日本最多の飼育数なんだとか。悠々と泳ぐ幻の魚に心を奪われます。
見どころ④エゾサンショウウオの愛くるしい表情にキュン!
だらんと垂れた手が何とも言えぬかわいさで、推しです! この水槽の前には「数取機カウンター」というものが置いてあり、キュンとした数だけボタンを連打できるおもしろい展示でした。エゾサンショウウオはあまり動かないので、シャッタースピードは手ブレしない程度まで落としても大丈夫です。
北の大地の水族館
北海道北見市留辺蘂町松山1-4
https://onneyu-aq.com
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
この水族館には「館長が出てくるボタン」という仕掛けも。押すとイケメン館長が「だいたい3分以内」に出てきて、お話を楽しむことができます。行ったら絶対に押してみてほしいです!
【山形県・鶴岡市立加茂水族館】クラゲの神秘的な世界
「クラゲドリーム館」という愛称の「鶴岡市立加茂水族館」は、常時60種以上ものクラゲが展示されていて、世界最大級の規模を誇ります。暗い中でクラゲの水槽が美しく浮かび上がる館内は、プラネタリウムならぬ「クラネタリウム」と呼ばれています。
見どころ①巨大水槽「クラゲドリームシアター」
特にオススメは、直径5mの大水槽「クラゲドリームシアター」(上の写真)です。約1万匹のミズクラゲが飼育されていて、見た瞬間に心を奪われました。水槽前で一緒に行った人を撮ったり、引きで撮るのもいいですが、上の写真のように広角レンズで水槽内だけを撮影するのがいちばんのお気に入りです。写りこみを防ぎながらガラスに近づいて撮ると、宇宙のような世界が写し出されます。
見どころ②円柱形の水槽が並ぶ「クラゲチューブ」
ずらりと並んだ円柱型の水槽にさまざまな種類のクラゲが展示されている「クラゲチューブ」。その数と見せ方に感動しました。角度によっても見える世界が変わります。上の写真では、F値を絞り、奥行きを意識して撮影しました。
見どころ③世界最大級のエチゼンクラゲ
クラゲドリームシアターまでの通路には円窓の水槽が並び、その中の一つに世界最大級のクラゲ「エチゼンクラゲ」がいます。ガラス付近を泳ぐ瞬間を広角レンズでダイナミックに写し、光源付近まで画角に入れることで、天に昇っていくような幻想的な1枚になりました。
鶴岡市立加茂水族館
山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
https://kamo-kurage.jp
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
「クラゲ解説コーナー」と呼ばれるクラゲの分類や一生について学ぶことができるエリアもあり、大人でも楽しめます。
【千葉県・鴨川シーワールド】圧巻のシャチパフォーマンス
この水族館の見どころは何と言ってもシャチ。現在、日本でシャチが見られる水族館は2館のみで、「鴨川シーワールド」はその一つです。
見どころ①シャチたちが海をバックに繰り広げるパフォーマンス
「オーシャンスタジアム」では、太平洋をバックに、迫力満点なシャチのジャンプなどを間近で楽しめます。上の写真は「Kamogawa SEA WORLD」のロゴが入るようにカメラを構え、そこにタイミングよくシャチが飛んでくれる瞬間を待ち続けて撮影しました。ここのパフォーマンスは、大量の海水を浴びることでも有名です。いちばん上に座っていても濡れることがあるので、カメラだけは濡らさないように注意しましょう。
見どころ②シャチが泳ぐレストラン
館内レストラン「オーシャン」では、日本で唯一シャチが泳ぐ姿を見ながら食事ができるんです。晴れた日には、水中に光が差しこむ幻想的な世界を見られることも。普段写真を撮らないという方でも、行ってみたくなりませんか?
見どころ③マイクに向かって歌うベルーガ
「マリンシアター」には、ベルーガという全身真っ白なイルカたちがいます。ベルーガは「海のカナリア」とも呼ばれており、高く澄んだ声を会場に響かせてくれます。この写真では、呼吸孔から音(声)を出しているときに一緒に漏れ出す息をとらえました。
見どころ④水量約530tの大型水槽「無限の海」
南国の魚が展示されている「トロピカルアイランド」には、水深7.5mとここで最も深い大型水槽「無限の海」があります。一緒に行った人に水槽前に立ってもらい広角レンズで撮ると、そのスケールが伝わると思います。
このエリアでは、サンゴ環礁の沖合に住む生きものたちを見ることができます。写真は、エサの時間に固まって泳ぎ出すカクレクマノミ。F2で、明るい雰囲気で写しました。離れたところから中望遠で撮るのも、圧縮効果でよりギュッと固まった感じが出てオススメです。
鴨川シーワールド
千葉県鴨川市東町1464-18
https://www.kamogawa-seaworld.jp
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
【東京都・サンシャイン水族館】ペンギンが空を飛ぶ!
東京・池袋にある「サンシャイン水族館」は、「天空のオアシス」がコンセプト。高層ビルの屋上・地上約40mの高さに位置する都市型高層水族館で、東京近郊に住んでいる人にとって気軽に行けるのも魅力です。
見どころ①非日常の世界を楽しめる「天空のペンギン」
サンシャイン水族館と言えば「天空のペンギン」。水槽の奥には都会の景色が見え、まるでペンギンが空を泳いでいるかのような非日常の光景が広がっています。この発想の転換がとても好きなポイントです。この水槽は湾曲しているのでピントが甘くなりがちですが、ペンギンがアクリル面付近を泳いでいるときはピントが合いやすいです。撮影するときは、あらかじめ設定を合わせておき、いいところに泳いで来てくれるまで待ちましょう!
見どころ②南国の海が広がる「サンシャインラグーン」
青い海と白い砂とサンゴ礁、南国の浅瀬の海をイメージして作られた「サンシャインラグーン」では、大小さまざまな生きものが暮らしています。上の写真は、偶然近くまで来てくれたナポレオンフィッシュ。広角レンズで存在感を生かしながら撮影しました。
日中に行くとエサやりを見られることも。このときはちょうど、トラフザメにエサをあげている瞬間に立ち会えました。この水槽は比較的明るいので少し絞り、飼育スタッフさんと生きものの両方にピントが合うように撮影するのがポイントです。
見どころ③無数のクラゲに包まれる「海月空感」
2020年7月にオープンした「海月空感」は、暗い海の中のような大きく弧を描いた水槽に、白く照らされたミズクラゲが漂う幻想的な空間です。水槽の下部分は鏡面になっているので、下の写真のようにリフレクション撮影をするのもオススメ。鏡に極力近づくほど反射面がしっかり写るのですが、カメラをぶつけないように注意しましょう。
サンシャイン水族館
東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上
https://sunshinecity.jp/aquarium/
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
【静岡県・下田海中水族館】入り江に浮かぶ自然と一体の水族館
伊豆半島の最南端・下田にある「下田海中水族館」は、全国でも珍しい自然の入り江に浮かぶ水族館。豊かな自然環境を生かした展示で、さまざまな生きものとふれあうことができます。
見どころ①ダイナミックなイルカショー
特に人気なのがイルカのショーです。入り江を使ったイルカショー「ワンダーオーシャン」では、イルカのジャンプを至近距離から楽しめます。上の写真は、「マリンスタジアム」で行われたカマイルカのショーのひとコマですが、横向きのトルネードジャンプを披露してくれて大興奮でした!
見どころ②大水槽で多様な生きものが織り成す光景
この水族館の僕のオススメは、「アクアドームペリー号」内にある大水槽です。晴れた日には光が差しこみ、美しい光景を見せてくれます。底でじっとしているイメージのウツボですが、このときはアクティブに泳ぎ回っていて、アオウミガメとの珍しいコラボ撮影ができました。
こちらは本当に偶然撮れた1枚。エサやりの時間に飼育員さんの体がエイで隠れてしまい、まるでエイに足が生えたみたいに! こういう写真が撮れるのも、水族館フォトのおもしろいところですよね。
見どころ③きれいな光が入る「ペンギンパノラマプール」
このプールは、360度全方位から見られるようになっています。自然光が差しこむと、上の写真のように、光の揺らめきとその中を悠々と泳ぐペンギンをとらえられます。刻々と変わる光の揺らめきはその瞬間にしか撮れないものであり、僕の目指す写真には欠かせないものです。この写真を撮れたときは、最高の気分でした!
下田海中水族館
静岡県下田市3-22-31
https://shimoda-aquarium.com
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
【三重県・鳥羽水族館】飼育種類数日本一! 希少なラッコやジュゴンも
「鳥羽水族館」は小学校の遠足ではじめて訪れて以来、今でもいちばん好きです。生きものの種類が約1,200種と日本で最も多い水族館。館内には順路がなく、好きな生きもののエリアにすぐ行けて、思う存分楽しめるのがオススメのポイントです。
見どころ①日本で唯一のジュゴンがいる「人魚の海」
「人魚の海」エリアには、人魚伝説のモデルともいわれるジュゴンが。日本で飼育・展示されているのはここだけです。上の写真は、セレナちゃん。いつもはエサの海草を食べているか寝ているかなのですが、この日はぐるぐると泳いでいました。ガラスにほっぺたを引っつけた瞬間をとらえることで、やわらかそうな質感を表現できました。
見どころ②2頭のラッコがかわいい「極地の海」
厳しい極寒の世界を再現した「極地の海」には、希少なラッコがいます。食事タイムでは、キラちゃんとメイちゃんがそろって目の前に遊びに来てくれることも。右の写真は、普段は水中を泳ぎ回るメイちゃんが、ヘッドスライディングのように滑りながら移動する姿。何とも言えないかわいさでした。寄りで撮影するには200mm以上の望遠が必要ですが、近くに来てくれたときは標準ズームでも撮ることができます。
日本の水族館でラッコは2館3頭しか展示されておらず(2022年9月現在)、近い将来には水族館では見られなくなる可能性がある…。そうと思うと寂しくなりますが、また必ず来たいと思います!
このエリアには、世界最小クラスのイルカの仲間であるイロワケイルカもいます。元気に泳ぎ回っているので、シャッタースピードは極力速く(写真は1/500秒)。ガラス面付近をそろって泳いでいる瞬間を撮影しました。
見どころ③仲睦まじいスナメリの親子
「伊勢志摩の海・日本の海」エリアには、ツルツルのお肌が特徴のイルカの仲間「スナメリ」がいます。2022年6月、推定20歳になるチョボに赤ちゃんが生まれました。上の写真は、寄り添い泳ぐその親子をとらえた1枚。子供を心配そうに見つめながら並んで泳ぐ姿が美しくて、ずっと見入ってしまいました。
鳥羽水族館
三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
https://aquarium.co.jp
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
【香川県・四国水族館】美しい四国の水景とともに楽しめる
四国の玄関口・香川県宇多津町の「四国水族館」は、2020年にオープンしたばかり。瀬戸内海や太平洋、四万十川などの四国の多様な水景をテーマに、数多くの生きものが展示されています。2階の屋上からは美しい瀬戸内海が臨め、生きものだけでなく景色を楽しめるのも魅力です。
見どころ①イルカと光の美しい空間「海豚ホール」
水族館でイルカというと、バンドウイルカやカマイルカが多いのですが、ここには小型で活発なマダライルカが暮らしています。
晴れた日には、光が差しこんで幻想的な空間に。広角レンズでローアングルで撮ることで、水中光芒を画角に入れながら、その美しい空間を泳ぐイルカをとらえることができます。
見どころ②頭上を泳ぐアカシュモクザメ
ここでいちばん好きなのは、薄暗い中を泳ぐアカシュモクザメを下から眺められる「神無月の景」です。光とアカシュモクザメが重なる瞬間を狙うと、シルエットが青白い光で浮かび上がり、神々しい写真が撮れます。
見どころ③鳴門のうずしおを再現した「渦潮の景」
うずしおを水中観覧船からのぞいたイメージを再現した「渦潮の景」。うずしおの中でマダイやブリなどなじみ深い魚たちがどのように泳いでいるのか観察できます。ここでは、一緒に行った人にモデルになってもらい、差しこむ自然光の当たる位置で撮影するのがオススメです。
見どころ④瀬戸内海の美しい夕暮れとイルカ
イルカが夕日によりシルエットで写し出される美しい光景。期間限定で、夕日が沈む瀬戸内海をバックにイルカのプログラムを楽しめます。
撮影では「次、どこに飛ぶのか」という“予測”が大切です。トレーナーが合図を出したら泳ぎ出す方向を確認し、大まかな位置を把握。飛び出す瞬間に構図を決め、最高到達点でピントを合わせます。そして、落下し出すぐらいのタイミングでシャッターを切るようにしています。
ここでは、複数のイルカが同時にジャンプすることも。とらえるためには、事前に設定だけを合わせておき、全頭がジャンプしたタイミングを狙います。上の写真は、高画素機の Z 7IIで広めに撮り、後からトリミングしました。
四国水族館
香川県綾歌郡宇多津町浜一番丁4
https://shikoku-aquarium.jp
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
【沖縄県・沖縄美ら海水族館】巨大ジンベエザメに感動!
「沖縄美ら海水族館」は沖縄の美しい海がそのまま再現され、大小さまざまな生きものが展示されています。この水族館と言えば、全長8.8mという魚類最大のジンベエザメがいちばんの見どころです。
見どころ①海の中にいるような大水槽「黒潮の海」
海の中にいるような巨大水槽「黒潮の海」で、優雅に泳ぐジンベエザメの姿に感激しました。上の写真はジンベエザメのジンタの大きさと存在感を伝えるため、お客さんを入れて撮影しています。誰もいないタイミングで撮影した水族館フォトだけでなく、「人が楽しんでいる空間」を写すのも好きです。
ここには、国内では沖縄の久米島や石垣島で稀に見られるブラックマンタも。海ではなかなか出会えない生きものを間近で観察できるのも、水族館の魅力です。
見どころ②色鮮やかな魚たちが泳ぐ「熱帯魚の海」
沖縄のサンゴ礁を再現した水槽「熱帯魚の海」では、晴れた日の夕方頃になると光が差しこみ、「これぞ美ら海!」という美しい光景が見られます。
この水槽内にいるハタの仲間のタマカイは、インパクトのある表情が印象的です。大型の魚の迫力を表現するには広角レンズを使用し、アクリルに触れない程度に近づいて撮るのがポイント。広角のパースも生かして立体的に撮ることで、飛び出してきているような動的な写真になります。
沖縄美ら海水族館
沖縄県国頭郡本部町石川424 国営沖縄記念公園(海洋博公園)内
https://churaumi.okinawa
※営業時間や休館日、料金など詳細はHPを確認ください。
Photographer's Note
オススメ水族館8選をご紹介しましたが、いかがでしたか? 水族館での撮影のポイントは前回の記事で詳しく紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
小学生低学年の遠足で訪れた水族館で、自分より大きなジンベエザメやイルカを見て感動したのをきっかけに、大きな海の生きものが好きになりました。水族館の魅力は、好きな生きものをいつでも誰でも見ることができ、生態について学んだり、写真を撮ったりできることだと思います。
僕自身、ダイビングをはじめて実感したのが、生きものに出会うことの難しさです。これは撮影以前の問題で、出没するポイントに行ったとしても出会えないことも珍しくありません。その点で水族館は、足を運べば誰にでも出会えるチャンスがあるんです。
今後も、まだ行ったことのない福岡県「マリンワールド海の中道」をはじめ、いろいろな水族館での素晴らしい出会いにワクワクしています。
水族館撮影におけるNikon機材の魅力
水族館で撮るときは Z シリーズを使用しています。特に今回 Z 6IIを使って驚いたのが、AFの速度と精度です。過去に四国水族館で上の写真と同じような逆光条件下で撮影したことがありましたが、当時使った一眼レフではAFが迷子になってしまい、納得のいく写真が数枚しか撮れませんでした。でも今回は、ほぼピンボケすることもなく、すぐに合焦し撮影できました。
また、F2.8通しの Z マウントレンズは、暗い場所はもちろん、ショーの最中など身動きができない状況下でも活躍してくれます。上の写真では、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sを使用しましたが、イルカがジャンプした瞬間にどのくらいまでズームするのかを瞬時に判断し撮影でき、表現の幅が広がったと思います。Z 6IIとこのレンズのおかげで、「夕日の光がイルカに当たり、隙間から光条が差しこむ」という、ずっと狙っていた写真を撮ることができました。
水族館撮影のマナー
- 生きものに悪影響を及ぼす可能性のあるフラッシュ・AF補助光はNG
- 他のお客さんの邪魔になる三脚はNG(水族館が禁止している場合もあります)
- 長時間同じ水槽の前を占領しない
- 水槽など展示に近づいて撮る際、カメラやレンズをぶつけないよう細心の注意を払う
※こちらに掲載している情報は、2022年9月13日現在のものです。
Supported by L&MARK
※鳥羽水族館と四国水族館以外は過去に撮られた写真です(四国水族館でも過去に撮られた写真を含んでおります)。
あき
SNSを中心に水族館の写真を投稿している。多いときは週に4回ほど通い、生きもののかわいい姿や癒やされるシーンを撮影。ダイビングのライセンスを取得し、水中撮影にも挑戦中。