アンティークな光とやさしい人柄に包まれる―純喫茶「平均律」

みなさん、こんにちは。フォトグラファーのnano(@nanono1282)です。オールドレンズやフィルムカメラを手に、ノスタルジックな世界に浸る「晴れ、ときどきレトロ気分」。

第2回はみんちゃん(@min_____minn)と喫茶店を探しに、昔ながらのレトロなお店と新しいかわいいお店がほどよく織り交ざった街、学芸大学にやってきました。喫茶店は照明が少し暗いことが多いので、F値の小さいレンズを持っていきます。

「晴れ、ときどきレトロ気分」第1回はこちら

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

西口を出てすぐの路地を曲がると、「珈琲と紅茶とバロック音楽」という、とても気になる看板。吸い寄せられるように私たちは階段を上っていました。趣のある引き戸を開けると、まさに「純喫茶」というクラシカルな空間が広がっています。

 

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Nikkor-N Auto 24mm F2.8

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Nikkor-N Auto 24mm F2.8

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Nikkor S Auto 5cm F2

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

歴史を感じさせる立派な梁や漆喰の壁、アンティークなランプやティーカップたち。そして、静けさの中に響き渡るバロック音楽。なんだか別の時代に迷い込んだみたいです。かわいくディスプレイされたカップで、おいしいコーヒーがいただけると思うと楽しみ。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

自然の光を多く取り込める、シンプルな模様のステンドグラスもかわいい。窓の質感もよくて、露出に気をつけながら丁寧に写し取りました。窓からのやさしい白い光と、アンティークランプのオレンジの光がどこか懐かしくて、心が落ち着いていきます。みんちゃんの写真欲も刺激されたみたいで、お店の方に声をかけると快くOKしてくれました。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

楽しそうにカメラを構えるみんちゃん。その笑顔とまわりの光がぴったりで、シャッターを切ってしまいました。オレンジのランプと赤い光、テーブルの反射もいい。このお店には写真好きやプロの写真家も集まるそうで、実はお店の方もカメラが趣味。「どういう写真を撮るんですか?」「私もそういう雰囲気が好き!」と、注文することも忘れて写真の話で盛り上がってしまいました。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

お店の方との話に花が咲き、いつのまにかみなさん顔なじみになるそうです。そうして仲良くなったお客さんがいろんなお土産を置いていくようで、キャンドルホルダーもそれぞれ別の方がヨーロッパで買ってきてくれたものなんだとか。

テイストの違う雑貨が並んでいるのがおもしろくて、一緒に写しました。ガラス細工をほのかに照らす火のゆらぎもかわいい。一つ一つはテイストが違う雑貨たちですが、この空間の中で不思議な一体感を持っているのは何でだろう?きっと、このお店を好きな人たちのかけらが集まっているからなのかもしれません。

 

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Nikkor-N Auto 24mm F2.8

 

ステンドグラスからの光が気持ちいい奥の席に座り、じっくり見渡してみると、いろんな国のお土産が置かれ、お店の方が撮った写真やこのお店でつながったアーティストたちの作品も飾られていました。そして、少し遠くに目を向けると、違う模様のステンドグラスや大きなシェードがかわいいランプ。いろんなところに新しい発見があって、お料理を待つ時間も楽しくなります。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

店内を見渡しているうちに、コーヒーの香りがしてきました。このときは、ブレンドコーヒーと一緒にみんちゃんがプリンを注文。最近、喫茶店に行くとプリンを必ず頼んでしまうらしい。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

壁一面のコレクションの中から私たちに合ったカップを選んでくれて、一杯ずつ丁寧にいれてくれます。その様子を眺めているのも素敵な時間です。ステンドグラスからのやわらかい光とコーヒーの湯気が、この喫茶店らしい雰囲気を醸し出していました。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

プリンを一口わけてもらいました。スプーンを入れてみると少しかため。ビターなカラメルで甘すぎず大人な味です。「うちに来る男性のお客さんが注文するのは、ほとんどプリンなんですよ」というのも、わかる気がしました。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

プリンを満喫し、ほどよい苦味のコーヒーで一息ついていると、なんだかいい香り…。どうやら他のお客さんがフレンチトーストを頼んだみたいです。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

お店全体に広がる芳醇な香りに、私たちも我慢しきれず。頼むはずじゃなかったフレンチトーストをお願いすると、「香りにつられちゃったかな」と…お店の方のかわいい一言にやられました。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

トーストは厚みがありますが、ほどよいふわトロ感! メープルシロップをかけると、ちょうどいい甘さになります。過度な盛り付けはせず、とてもシンプルな中に、奥深さとやさしさが内包されているような感じ。お店の雰囲気そのものだなと思いました。

 

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Nikkor S Auto 5cm F2

 

光と香りに包まれる、やさしく私たちを受け入れてくれるような落ち着ける場所。それはきっと、お店の方の人柄なんだと思います。次また来るときは、ここで撮った写真をプリントして、お店の方に見てもらいたいな。

 

 

— ANOTHER SIDE STORY —

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(左)Nikkor-N Auto 24mm F2.8、(右)Nikkor S Auto 5cm F2

 

店内のいたるところにアンティークのランプがあり、灯りを見ていると時間を忘れてしまいそうです。たまにはランプを主人公に撮る写真もいいかもしれません。

— photo&text by nano


平均律
東京都目黒区鷹番3-7-5 2F
TEL:080-3496-0272
営業時間:水〜日曜日13:00〜18:00
定休日:月・火曜日(月曜日が祝日の場合は営業)
http://heikinritsu.dreamlog.jp/
https://www.facebook.com/heikinritsu.kissa

※お店での撮影はお店の方に許可を得てから、お店や他のお客様に迷惑にならないようご注意ください。また、撮影のみのご利用はご遠慮ください。

※こちらに掲載している情報は2019年6月13日現在のものです。

 

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Z 6

製品ページ ニコンダイレクト
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Nikkor S Auto 5cm F2

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Nikkor-N Auto 24mm F2.8

※Z シリーズカメラでNIKKOR Fレンズをご使用するにはマウントアダプターFTZを装着する必要があります。
※フォトグラファーの作品性を尊重して機材を選択・撮影しています。
※AI改造済みのNIKKOR-S Auto 5cm F2およびNIKKOR-N・C Auto 24mm F2.8でなければFTZに装着できませんので、ご注意ください。

nano

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Instagramで作品を投稿。グループ展やメディア執筆など、幅広く活動中。「日常と非日常の中にある曖昧さ、そして感情を丁寧に表現したいと思っています」