富山県のオススメ撮影スポット12選 – 「富山の本気」を撮り続ける写真家が出会った地元の絶景

富山県のオススメ撮影スポット12選 – 「富山の本気」を撮り続ける写真家が出会った地元の絶景

みなさん、こんにちは! 富山在住のフォトグラファー・イナガキヤスト(@inagakiyasuto)です。「富山の本気」をテーマに地元の風景を撮影しています。

地元を本格的に撮るようになったのは、2020年の春。新型コロナの影響で外出が制限されていたときに「写真で楽しんでいただこう」と過去に撮影した富山の風景写真をSNSにアップしたところ、想像を超える反響がありました。そこから自分自身、改めて地元の魅力について考えるようになったのです。

今回は、そんな私の地元・富山県のオススメ撮影スポットを紹介します。

 

立山連峰を望む撮影スポット8選

富山は、普段生活している街の背景に壁のようにそびえ立つ立山連峰、また海越しから見える立山連峰が、他にはない魅力だと感じています。

さまざまな位置から立山連峰を撮影できますが、その中でもオススメの8か所を紹介します。

【新湊大橋】巨大建造物と立山連峰のコラボ

新湊大橋の後ろに、そびえ立つような立山連峰を撮ることができます。2本の主塔は高さ127m、大きな人工物と大きな山の組み合わせに惹かれます。

  • オススメ時期:12月~4月頃に立山連峰に雪が積もり、特に印象的です。

 

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S+Z TELECONVERTER TC-2.0x

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S+Z TELECONVERTER TC-2.0x

 

撮影のポイント

  • 場所:奈呉の浦大橋の歩道から、新湊大橋と立山連峰がよく見えます。
  • 光:立山連峰に光が当たるお昼過ぎ以降に。
  • 設定や構図:新湊大橋を主題に、立山連峰を引き寄せるには300~400mmほどの望遠で。橋と山どちらもはっきり写すためにできるだけ絞ります(写真では350mm・F16)。

 

新湊大橋 撮影場所:奈呉の浦大橋

富山県射水市港町23-10

注意点:通行の邪魔にならないように、また同じ場所を占有しないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。

【雨晴海岸】立山の迫力を間近に感じる象徴的な場所

富山は海越しに3000m級の山々が見えるという世界でも珍しい地形なのですが、雨晴海岸はそれを見るのに最適な場所です。特に前景の女岩と遠景の立山連峰という、レイヤーとなる位置関係も撮る上でのポイントになります。

  • オススメ時期:立山連峰に雪が積もっている12月~4月頃

 

Z 5、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

Z 5、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

 

撮影のポイント

  • 場所:海岸の中でも雨晴駅に近い位置からが、女岩と剱岳が重なって見えます。海岸には突堤があり、そこを写すかでも位置を調整します。
  • 光:山がきれいに見えるよう、光が正面から当たりはじめる昼過ぎ頃から。
  • 設定や構図:理想は400mm程度の望遠で立山連峰を引き寄せ、手前から奥まで全体にピントを合わせます(写真では400mm・F16)。上の写真では立山連峰・女岩に加え、突堤にいた人で構成しました。

 

雨晴海岸

富山県高岡市太田17

注意点:晴れた週末は混雑します。同じ場所を占有しないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。
周辺スポット:近くに道の駅があり、美味しいカフェやお土産屋さんもあります。海岸沿いを氷見線が走るので、そちらの撮影も楽しいです。

【氷見】特別な島と見守るような立山連峰

雨晴駅から北上した氷見市にはいくつかの島があり、その奥には雄大な立山連峰が広がります。

  • オススメ時期:立山連峰に雪が積もる12月~4月頃

 

<唐島>

Z 7II、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

Z 7II、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

 

氷見市中央部の海岸沿いでは、氷見漁港の守り神として信仰される「唐島」を間近に臨みます。

 

撮影のポイント

  • 場所:比美乃江公園の中央駐車場付近からが、唐島と立山連峰をバランスよくとらえられます。
  • 光:山にしっかりと光が当たる昼過ぎ以降。
  • 設定や構図:立山連峰の横の広がりを見せつつ、大きさも出すために120mm程度が適しています。唐島と剱岳を中心に、どっしりしたイメージで空を多めにして、被写体は下のほうに配置しました。

 

唐島 撮影場所:比美乃江公園

富山県氷見市栄町7

注意点:同じ場所を占有しないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。

 

<虻が島>

Z 7II、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

Z 7II、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

 

氷見市北西部に浮かぶ虻が島。富山で最大の島で、男島と女島の二つが連なりひょうたん形をしています。

 

Z 7II、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

Z 7II、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

 

撮影のポイント

  • 場所:灘浦海岸沿い(旅館はしもと屋付近)から南東側を向くと、虻が島の背景に立山連峰の剱岳が重なります。
  • 光:山にしっかりと光が当たる昼過ぎ以降。
  • 設定や構図:1枚目はできるだけ立山連峰を大きく表現するため350mmに、2枚目は連峰の横の広がりを強調するため120mmに。虻が島と剱岳を中心に配置し、絞って遠景までピントを合わせています。

 

虻が島 撮影場所:灘浦海岸

富山県氷見市中田728

注意点:通行の邪魔にならないように、同じ場所を占有しないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。

【内川】日本のベニスと呼ばれる情感豊かな港町

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

 

射水市にあるどこか懐かしさを感じる内川は、「日本のベニス」と呼ばれています。漁船が停泊している運河と民家の距離が近く、東側の奥には立山連峰を望むことができます。

  • オススメ時期:12月~4月は立山連峰に雪が積もり印象的です。6月頃には内川の奥に太陽が沈むようになり、美しい夕景を堪能できます。

 

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

 

撮影のポイント

  • 場所:内川には橋がいくつかあり、1枚目は中の橋から立山連峰のある東側を向き、2枚目は中新橋から太陽の沈む西側を向いて撮影しています。
  • 設定や構図:1枚目は遠景の立山連峰を望遠(写真では135mm)で引き寄せ、F8以上で全体をはっきりと写し出しました。2枚目は、夕日を真ん中に配置し、20mm以下の広角でスケール感たっぷりに撮影しています。

 

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

 

春には、内川両岸の桜並木が満開に。南東方向に進むと万葉線が走っていて、望遠で切り取ることで、桜・電車・立山連峰という色彩豊かな風景を1枚に収めることができます。

 

内川

富山県射水市中央町1~3(1、2枚目)、二の丸町1(3枚目)

注意点:同じ場所を占有しないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。
周辺スポット:先ほど紹介した新湊大橋の撮影ポイントと近いので、セットで行くのがオススメです。

【海王丸パーク】立山連峰を背に佇む美しい帆船

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

 

海王丸パークは、「海の貴婦人」と称される「海王丸」を中心にしたベイエリアです。きれいに整備された公園から海王丸と立山連峰、新湊大橋などを見ることができます。

  • オススメ時期:1年中楽しめますが、立山連峰に雪が積もる12月~4月頃がさらに美しいです。

 

Z 5、NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

Z 5、NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

 

撮影のポイント

  • 場所:パーク内の駐車場P2入口近くからが、船を真正面にとらえられます。
  • 光:午前中は逆光で、昼以降からきれいに船や山に光が当たります。
  • 設定や構図:F14程度ですべてくっきりと。山を引き寄せるために望遠を使用します。1枚目は160mmで、船の高さと山の横の広がりの両方を表現。2枚目は手前の止まっていたバスを生かし、35mm判換算375mmでバス・人・船・山を思い切り圧縮して1枚に収めています。

 

海王丸パーク

富山県射水市海王町8番地
http://www.kaiwomaru.jp/
※開園時間など詳細はHPをご確認ください。

注意点:通行の邪魔にならないように、同じ場所を占有しないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。
周辺スポット:パーク内は食事できる場所もあるので、ゆったりと過ごすことができます。

【呉羽山展望台】立山連峰から昇る美しい朝日

富山市中心市街地とその後ろに立山連峰を望めるスポットです。日中~夜景と時間ごとに楽しめ、連峰から昇る朝日もぜひ見ていただきたいです。

  • オススメ時期:年中オススメですが、特に立山連峰に雪が積もる12月~4月頃。

 

Z 5、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

Z 5、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

 

撮影のポイント

  • 場所:東側を向くと立山連峰が見え、その後ろから朝日が昇ります。
  • 設定や構図:朝日を中心に、雲の様子も生かすため24mmの広角で、F16と全体にピントを合わせて撮影。雲、朝日で染まる空、富山の街並みを、三分割を目安に構成しています。

 

呉羽山展望台

富山県富山市安養坊他
終日無料開放、駐車場あり

注意点:寒い日の夜は道が凍結してスリップしやすいので、運転には十分に気をつけましょう。また、防寒対策も忘れずに。
周辺スポット:富山市中心市街地に近く、いろいろなお店があります。

【にゅうぜんフラワーロード】春だけ現れる花の楽園

ミルフィーユのように広がった花畑と背景の雪山の組み合わせが圧巻です。入善町の特産品であるチューリップの他、色とりどりの花が咲き誇り、春の訪れを体感できます。特徴的なのが、毎年場所が変わること。いつも新鮮な気持ちで楽しめます。

  • オススメ時期:4月中旬頃~末頃 ※チューリップの満開時期は年によって異なります。

 

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

 

撮影のポイント

  • 場所:年によって会場は変わりますが、背景に立山連峰が入る位置から撮影しています。
  • 光:周囲の風景も鮮やかに写し出す上で、順光気味に。
  • 設定や構図:花畑から奥の山までを望遠で圧縮させ、絞って全体にピントを合わせます(写真では135mm・F11)。フラワーロードの象徴である、チューリップを手前に多く写すのがポイントです。

 

にゅうぜんフラワーロード

<2023年開催情報>入場無料
会期:4月8日~4月下旬
会場:富山県下新川郡入善町東五十里65番地
https://www.town.nyuzen.toyama.jp/flowerroad/index.html
※詳細は、HPで更新される情報をご確認ください。

注意点:歩ける場所以外には踏み入らない、同じ場所を占有しないなど周囲の迷惑にならないようにしましょう。人気スポットのため、平日のほうが撮影しやすいです。なお2023年は、4/15~4/16は車で会場へ乗り入れできず、周辺駐車場から無料のシャトルバスが運行しています。
周辺スポット:入善町にある舟見城址館から見える黒部川扇状地や富山湾の風景もオススメです。

【立山黒部アルペンルート】紅葉で色づく立山連峰を横断

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

立山黒部アルペンルートは、3000m級の立山連峰を駆け抜ける、総延長37.2km・最大高低差1975mの山岳観光ルートです。四季をしっかりと感じることができ、特に紅葉シーズンがオススメです。

  • オススメ時期:9月~11月頃が紅葉シーズン ※ルート内でも場所ごとに見頃時期が異なります。

 

<黒部平>

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

駅の一つ・黒部平にはパノラマテラスがあり、高い位置から紅葉とロープウェイが行き来する光景を堪能できます。また、地上からは青空を駆けるロープウェイが圧巻です。

 

撮影のポイント

  • 場所:駅から地上に出て、見上げて撮影。
  • 光:午前中が、斜め前から光が当たり立体感が出ます。
  • 設定や構図:ロープウェイをしっかり止めて写すためにシャッタースピードは1/200秒以上を確保。紅葉の絨毯の上を飛ぶように移動するロープウェイをとらえるため、青空部分に重なるタイミングでシャッターを切りました。

 

<室堂>

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 6、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

アルペンルートで最も標高の高い室堂。雪の大谷や、「北アルプスで最も美しい火山湖」と呼ばれるみくりが池など、ダイナミックな自然風景と出会えます。

 

Z 6、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

Z 6、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

 

撮影のポイント

  • 場所:1枚目は山荘を少し下った位置から、2枚目はみくりが池の北西部から山荘方向を向いて撮影しています。
  • 光:順光気味になる午後が撮りやすいです。
  • 設定や構図:1枚目は標準で、吸いこまれるような青空を多く入れ、手前の建物との比較で山の雄大さを強調しています。2枚目は池全体が写るよう14mmの超広角で、ローポジションにより池の映りこみをとらえました。

 

<黒部ダム>

Z 6、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

Z 6、NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

 

黒部ダム駅を降りてトンネルを抜けると、壮大な風景が目の前に広がります。青空に映える黒部ダムと紅葉が美しく、名物の観光放水は迫力満点です!
※観光放水の期間や実施時刻はこちらをご確認ください。

 

撮影のポイント

  • 場所:展望台休憩所から、ダムを一望できます。
  • 光:午前中が、きれいに光が当たります。
  • 設定や構図:F16と全体にピントを合わせ、14mmの超広角で、ダムと黒部湖、紅葉に加え青空を入れることで、爽やかなイメージを狙いました。

 

立山黒部アルペンルート

(立山駅)富山県中新川郡立山町芦峅寺
https://www.alpen-route.com/index.php
※詳細は、HPをご確認ください。

注意点:立山駅~黒部ダム間は往復約4時間、滞在時間も含めると、7時間程度はみておいたほうがいいです。撮影の際は、同じ場所を占有しないなど周囲の迷惑にならないようにしましょう。利用マナーについてはこちらをご確認ください。
周辺スポット:室堂バスターミナルや山小屋などお土産や食事できる場所がたくさんあります。
>NICO STOP記事では、さらに見どころを紹介しています。
https://nicostop.nikon-image.com/entry/travel/z/2020/11/19/1

まだまだある富山のオススメ撮影スポット4選

立山連峰と撮影できるスポットを紹介してきましたが、富山にはまだたくさんのオススメスポットがあります。今回は4か所ピックアップしました。

【閑乗寺公園】キャンプで夕景・星空を堪能

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

標高約300mの高原にある閑乗寺公園は、展望広場から砺波平野に広がる農村・散居村を一望でき、キャンプ利用もできます。日中は爽やかな空と田園風景、夕方は散居村に夕日が沈み、朝はやわらかい光が差しこみます。

  • オススメ時期:年中オススメですが、5月頃には田んぼに水が張られ、リフレクションが美しいです。

 

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
Z 5、(左)NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S、(右)NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

撮影のポイント

  • 場所:展望広場から眼下に散居村が広がります。
  • 光:朝と日中は順光、夕方にかけて逆光になります。
  • 設定や構図:絞って遠景までくっきりと、広角で散居村の広がりと前景・空も入れることで場所の魅力が伝わります。全体の1/3から半分程度に地上を入れるとバランスがいいです。なお、逆光となる夕日撮影では、白とび・黒つぶれに注意しましょう。

 

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

 

キャンプで宿泊すると、夜景や星空撮影を思う存分楽しめます。

 

撮影のポイント

  • 場所:自身がキャンプ利用しているサイトから。
  • 光:月明かりが強いと星が見えにくいため、月の入り後に。新月前後であれば時間を気にせず撮影できます。
  • 設定:開放で星空をできるだけ明るく。星空をワンショットで撮る際は、「500ルール」(500÷焦点距離=上限露出時間)と呼ばれている目安を超えないようにシャッタースピードを設定し、極力ISO感度を低くしてノイズの発生リスクを抑えます(写真では、14mm・30秒・F2.8・ISO1600)。
  • 構図:夏だったため天の川が垂直に立つタイミングで、キャンプサイトの真ん中から伸びているような位置関係を狙いました。

 

閑乗寺公園

富山県南砺市井波外2入会1番地
http://kanjojikouen.com/
※詳細は、HPをご確認ください。

注意点:同じ場所を占有しない、夜や朝方は騒がないなど、周囲の迷惑にならないようにしましょう。
>NICO STOP記事では、さらに見どころを紹介しています。
https://nicostop.nikon-image.com/entry/lifestyle/toyamacamp/2021/08/31/1

【庄川峡】緑豊かな川を遊覧船で巡る

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

 

富山を縦断する庄川の上流では、庄川峡遊覧船で渓谷の自然美を間近に感じられます。

  • オススメ時期:グリーンシーズンに加え、紅葉や雪のシーズンなど年間通してオススメです。

 

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

 

撮影のポイント

  • 場所:船上から。
  • 光:空や川の色をはっきり出すために、逆光にならない向きで撮影。
  • 設定や構図:船からの撮影では、ブレないようにシャッタースピードは1/100秒以上を確保します。両川岸や空を広く入れるため、24mm以下の広角に。川の中央から水面近くを撮れるのは船上だからこそです。

 

庄川峡遊覧船

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

Z 5、NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

 

富山県砺波市庄川町小牧73-5
http://www.shogawa-yuran.co.jp/
※詳細は、HPをご確認ください。

注意点:船上の限られたスペースでは、同じ場所を占有しない、通行の妨げにならないなど、他の利用客の迷惑にならないように。また、機材を落とさないように注意しましょう。
周辺スポット:閑乗寺公園から車で10分弱なので、セットで巡れます。

【稲葉山】霧に包まれる幻想的な夜景

県西に位置する稲葉山からは、砺波平野の散居村、立山連峰、富山湾まで眺められます。そして、盆地状の砺波平野は年に何度か霧が発生し、稲葉山からは幻想的な風景を見ることができます。

  • オススメ時期:盆地は秋冬に霧が発生しやすいといわれています。さらに、12月~4月頃は、山に雪が積もりより美しい風景に。

 

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

Z 5、NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

 

撮影のポイント

  • 場所:稲葉山の展望広場から南方を向くと、ひと際高いクロスランドタワーが見え、背景には五箇山が入ります。
  • 光:月明かりが明るいタイミングが撮りやすいです。
  • 設定や構図:夜のため開放にし、長時間露出で写し出しました(写真ではF2.8・15秒)。構図のポイントは、クロスランドタワーを中央に配置して雲海の中に浮かんでいるように。200mmの望遠で画角内に五箇山を収め、奥行きを出しています。

 

稲葉山 展望広場

富山県小矢部市田川30
終日無料開放、駐車場あり

注意点:寒い日の夜は道が凍結してスリップしやすいので、運転には十分に気をつけましょう。また、防寒対策も忘れずに。

【五箇山 相倉合掌造り集落】昔話に出てきそうな原風景

Z 7II、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

Z 7II、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 

世界遺産にもなっている合掌造りが集まる場所で、日本昔ばなしの世界にタイムスリップした感覚になります。特に雪の積もった合掌造り集落は、水墨画のように美しいです。

  • オススメ時期:年中オススメですが、雪が合掌造りの雰囲気とよく合います。

 

Z 7II、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

Z 7II、NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

 

撮影のポイント

  • 場所:展望台から。合掌造り集落の駐車場から徒歩10分ほどの位置にあります。
  • 設定や構図:展望台からは標準域でも十分です(1枚目は32mm、2枚目は63mm)。1枚目は手前の枝を雪景色の額縁に、2枚目は通りかかった赤色の車をアクセントにしました。

 

五箇山 相倉合掌造り集落(展望台)

富山県南砺市相倉

注意点:現在も生活の場です。屋敷内や田畑への無断立ち入りや、日没から早朝までの間は、見学をご遠慮ください。また、火に弱い建物であり、集落内での歩きタバコは禁止されています。冬は雪が多く寒いので防寒着やブーツが必要です。
周辺スポット:相倉合掌造り集落は宿泊や食事できる場所があるのでゆっくり過ごせます。

Photographer's Note

富山は自然豊かで、四季をしっかり感じられる素晴らしい場所です。いらした際は、観光パンフレットに載っているような有名な場所に行ってみるのもいいですし、ふらっといろんな場所に出かけるのもオススメです。富山県では眺望が素晴らしい場所が「とやまビューポイント」として設定され、Google Mapsにも登録されています。

 

私自身、今後も立山連峰をはじめ富山の風景を、さまざまな時期・時間・気象条件で撮ってみたいと考えています。

地元を撮るようになって実感したのは、地元だからこそ出会えるタイミングがあること。有名な撮影スポットであっても誰も見たことがない写真を撮影できます。

地元のよさを再発見してもらったり、県外や海外の方に少しでも興味を持ってもらえるように、これからも「富山の本気」を発信していきたいです。

 

Nikon機材を使ってみて

Z 5、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

Z 5、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

 

これまで Z 5・Z 6・Z 7IIを使用しましたが、Z シリーズははじめてでもすぐに使えるほど、メニューや操作がわかりやすいです。扱いやすい重さ・サイズ感も気に入っています。

また描写がとてもよく、Z マウントレンズは想像以上に素晴らしい表現をしてくれます。特に、NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR Sは400mmという望遠が使え、描写は非常にシャープ。今回新たに使用したNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sは広角から120mmをカバーしてくれて、これ1本あれば大体撮れるという安心感があります。

 

 

※こちらに掲載している情報は、2023年3月2日現在のものです。
Supported by L&MARK

 

 

イナガキヤスト

イナガキヤスト

富山県在住のフォトグラファー。家族写真の他、「富山の本気」をテーマに地元の風景を撮り続けている。ファミリーキャンプで「カシャッとな」運営。T&D×東京カメラ部「Try & Discover フォトコンテスト2019」優秀賞、土屋鞄 2019ランドセルフォトコンテスト大賞、長野県観光インスタアワード優秀賞。