【滋賀・琵琶湖】風景もポートレートも楽しむ撮影スポット7選!

【滋賀・琵琶湖】風景もポートレートも楽しむ撮影スポット7選!

はじめまして。滋賀在住のフォトグラファー・Masa(@masa_nikonist)です。地元・滋賀を中心に、主にフィルムカメラで風景を生かしたポートレートを撮影しています。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

みなさんは「地元」といえば、どんな風景を思い浮かべますか? 私の地元・滋賀の象徴は、琵琶湖と大自然です。時間を見つけては琵琶湖を1周するドライブに出かけるのですが、季節や時間帯で光の入り方が違ったり、道を1本入るだけで絶景が広がっていたり、毎回のように発見があります。

今回は、琵琶湖と大自然がつくり出す美しい撮影スポットと、風景を魅力的に写すコツをお伝えします。滋賀においでになった際には、ぜひ訪れてみてください!

 

滋賀県のオススメ撮影スポット7選

滋賀には、琵琶湖を中心に地域を東西南北で区切る考え方があり、この記事でも琵琶湖の西側を「湖西」、東側を「湖東」として、エリアごとにお気に入りのスポットを紹介していきます!

穏やかでどこか懐かしさを感じるところも滋賀の風景の魅力で、フィルムのレトロな雰囲気と相性抜群。レンズは焦点距離50mmと28mmの単焦点レンズがあれば十分です。

【湖西エリア】自然を満喫できる癒やしスポット

湖西には、透明度の高い琵琶湖や広い空など、滋賀の自然に浸れるスポットがたくさんあります。

「近江舞子」さわやかな澄んだ湖と白い砂浜

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

琵琶湖の水泳場の中で特に人気の近江舞子。夏場は京都や大阪からもたくさんの人が訪れてにぎわいますが、シーズンオフの間は静かで撮影しやすい穴場スポットになります。

 

オススメポイント:透明感のある琵琶湖

琵琶湖は北に行くほど透明度が上がります。ここは白い砂浜もきれいなので、琵琶湖のさわやかな風景を堪能するのにぴったりです。暖かい季節には、水に足を入れて撮影したりするとより透明感が伝わります。淡水なのでべたべたしないのもいいですね。

 

撮影のポイント

  • 場所:水泳場の北側では湖にせり出した山を背景に入れることができ、風景のアクセントになります。
  • 時間帯:午前中~12時頃は逆光気味になるので、ふんわりと透明感のある写りに。
  • 構図:空・湖・砂浜を入れつつ、モデルさんが引き立つように撮るなら焦点距離50mm。風景のみを撮る場合は、28mmで撮るとより広さが伝わります。
  • 設定:湖に近づいて撮る場合は、水面の反射に露出を取られて暗くなりがちなので、適正だと思う明るさよりシャッタースピードを1段遅くして撮るのがポイントです。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

浜辺から北側の山に向かってカメラを向けると、風景に奥行きが出てのどかな空気感が伝わる写真に。湖から少し離れて背景を水面と砂浜だけにすると、よりモデルさんが際立ちます。露出はモデルさんに合わせますが、湖の白とびが心配な場合は、暗めでもう1枚撮っておくと安心です。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

水泳場全体に沿うように松林があり、午前中は手前に木漏れ日ができてとてもきれいですよ。

 

近江舞子中浜水泳場
滋賀県大津市南小松地先
https://oumi-maiko.info/
※詳細はHPをご確認ください。

 

「湖岸緑地」豊かな緑と琵琶湖のコラボが楽しめる

F3、Ai Nikkor 28mm F3.5/撮影地:桂浜園地

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5/撮影地:桂浜園地

 

湖西の湖岸緑地はドライブしているだけでも気持ちよく、季節によって違う表情を楽しめるのも魅力です。

 

オススメポイント:琵琶湖と四季の自然

湖岸緑地内の「桂浜園地」は、琵琶湖を背景に大きな木が並ぶ風景が撮影できます。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:桂浜園地

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:桂浜園地

 

また、春にはハマダイコン、秋にはヒガンバナが一面に広がります。上の写真は11月末だったのでもう咲いていませんが、緑のじゅうたんと躍動感のある木々が、おとぎ話の森のような雰囲気です。

 

撮影のポイント

  • 場所:桂浜園地内には駐車場がいくつかあり、1枚目の大きな木は一番南側にある駐車場の付近にあります。2枚目の写真は、Google mapで桂浜園地を検索してピンが立つ位置の周辺です。ここは特にヒガンバナが群生する場所でもあります。
  • 時間帯:午前中には透明感のある琵琶湖と木漏れ日の風景が楽しめます。
  • 構図:木の大きさを強調するときは、焦点距離28mmのレンズが効果的です。人を含めた風景全体の空気感を出したい場合は、50mmで撮影します。
  • 設定:風景全体をくっきり写すために、F8~11程度に絞って撮影します。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:中庄浜

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:中庄浜

 

湖岸沿いをさらに北上すると、「中庄浜」の付近に桟橋のようなものが湖に2本突き出た場所があります。そこに立ってもらうと湖に包まれるような幻想的な雰囲気に。右端に有名なパワースポットの竹生島が入る角度で撮影しました。

湖岸には、釣りなどを楽しんでいる人もいます。撮りたい場所に先客がいても、湖岸緑地にはきれいな場所がたくさんあるので、散策しながら自分だけのスポットを探してみましょう。

 

湖岸緑地
滋賀県高島市今津町桂~マキノ町中庄
https://www.seibu-la.co.jp/park/kogan/
※詳細情報はHPをご確認ください。

 

「びわこ箱館山」フォトジェニックなびわ湖のみえる丘

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

びわこ箱館山は、カメラを持って訪れる人が多い大人気スポットです。冬はスキー場として営業していて、夏と秋の約4か月間は、色とりどりの花と絶景を楽しめます。駐車場に車を止めたら、ゴンドラに乗って山頂駅へ。片道8分の旅は、景色に見とれていると本当にあっという間です。

 

オススメポイント:青空に映える虹のカーテン

びわ湖のみえる丘は写真を撮りたくなる景色の宝庫ですが、代表的なのが“虹のカーテン”。滋賀は地形的に虹が出やすいと言われており、実際に見ることも多いのですが、その虹を高島市の名産である織物・高島ちぢみで表現されています。

 

撮影のポイント

  • 場所:展望テラス寄りの端に立ってもらうと、空の抜け感も加わり清々しい風景に。
  • 時間帯:ゴンドラが動き出す朝9時~10時までに訪れると、比較的人が少なく撮影しやすいです。また、午前中は琵琶湖方面の景色が順光に近い状態になるので、空や自然を鮮やかに撮れます。
  • 構図:焦点距離50mm程度あれば、7色の織物を画面いっぱいに写せます。低い位置からあおり気味でカメラを構え、ポツン構図でスケール感を表現。風で織物がなびいた瞬間を狙うとモデルさんの存在感も出るのでオススメです。
  • 設定:F8~11で風景全体にピントを合わせます。

 

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5

 

コキア・ダリア・ひまわりといった季節の花が楽しめるエリアもあります。上の写真は、2021年7月中旬に訪れたときの写真で、まだ小さいコキアが整列している様子がかわいらしいです。夏場、日陰のない高原では帽子が必須ですが、真上に投げてもらうなど撮影アイテムとして活用すると、空間の広さや楽しそうな雰囲気が伝わります。

 

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5

 

リフトに乗ってびわ湖のみえる丘よりさらに上に行くと、見晴台のテラスから琵琶湖を一望できます。巨大なブランコは高さが6mもあり、空に向かって漕ぎ出すと気分はアルプスの少女です。ブランコを撮るときは、28mmのレンズで全体をとらえて奥に振りきった瞬間を狙いましょう。

 

びわこ箱館山
滋賀県高島市今津町日置前
開園時間:9:00~17:00
https://www.hakodateyama.com/green/
※営業日はシーズンごとに異なります。詳細情報はHPをご確認ください。

 

【湖東エリア】撮影地が気になる!個性的なスポット

ここからは湖東エリアに入ります。湖西は自然風景が主体でしたが、湖東はかわいい建物などと一緒に撮れるスポットが多いです。Instagramに写真をアップすると「撮影地はどこですか?」と聞かれるお気に入りの場所も特別にご紹介します!

「ローザンベリー多和田」羊が暮らすメルヘンな世界

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

ローザンベリー多和田は、約60種類のバラが咲くローズガーデンをはじめ、さまざまな体験や食事も楽しめる施設です。四季折々の美しい自然はもちろん、建物がどれもかわいくて撮りたくなる場所があちこちにあります。

 

オススメポイント:絵本に迷いこんだような庭

季節の花とアンティークのオブジェが調和した7つのガーデンを楽しめるエリア。5月下旬から6月上旬は特にたくさんの種類のバラが咲いていて、メルヘンな世界が広がります。

 

撮影のポイント

  • 場所:ローズガーデン内の小屋は壁までバラで覆われていて、窓の前に立ってもらうとよりかわいらしい雰囲気になります。
  • 構図:密集して咲く花の前や室内で撮るシチュエーションが多いので、レンズは焦点距離50mm程度が適しています。
  • 設定:屋外では、モデルさんをしっかり写しつつ、花畑のふんわりとした空気感を表現するためにF2.8~4程度に設定。室内では、明るく写すために開放F値で撮影します。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

Ⓒ SHAUN THE SHEEP AND SHAUN'S IMAGE ARE ™ AARDMAN ANIMATIONS LTD. 2022

 

こちらは、英国クレイアニメ「ひつじのショーン」の世界観を楽しめる「ひつじのショーン ファームガーデン」での1枚。ストーリーに登場する牧場主の家を再現した建物があり、その中のバスルームで撮影しました。14時前後に窓から光が差しこむため、明るくさわやかな雰囲気で写せます。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

羊とポニーの放牧場がありエサやり体験もできるなど、友達・家族・恋人、誰と来ても楽しめるスポットです。ぜひ、美しい自然とかわいらしい世界観を満喫してください!

 

English Garden ローザンベリー多和田
滋賀県米原市多和田605-10
営業時間:通常/10:00~17:00(最終受付16:30)、冬季/10:00~16:00(最終受付15:30)
休園日:火曜日(祝日の場合は営業)、年末年始・臨時休業あり
https://www.rb-tawada.com/
※詳細情報はHPをご確認ください

注意点:エサやりなどの体験は受付数に限りがあり先着順のため、時間を調べて行きましょう。

 

「湖岸緑地」素朴でかわいい穴場スポット

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:湖岸緑地 柳川

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:湖岸緑地 柳川

 

湖東エリアの湖岸緑地は、地元だからこそ知っている穴場的なスポットがたくさんあります。

 

オススメポイント:湖岸の小さな公園

ここは、「湖岸緑地 柳川」を徒歩で探してやっと見つけたスポットです。琵琶湖の目の前に滑り台とブランコがポツンとある不思議な光景に、Instagramでは「撮影地を教えてほしい」というDMが多く寄せられます。

 

F3、Ai Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:湖岸緑地 柳川

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:湖岸緑地 柳川

 

撮影のポイント

  • 時間帯:湖東の湖岸緑地は夕焼けがきれいなので、15時頃から撮影をはじめます。
  • 構図:ちょうどいい余白を残しつつ、遊具全体を撮れる焦点距離50mmのレンズを使います。
  • 設定:F8~11程度に絞ると、湖の奥の陸地まで写せます。

 

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5/撮影地:あのベンチ

F3、AI Nikkor 28mm f/3.5/撮影地:あのベンチ

 

周辺には、誰が名づけたのか「あのベンチ」という通称がすっかり定着している人気のスポットも。道路を挟んで焦点距離28mmで木全体を収めると、大きさが伝わります。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:南三ツ谷公園

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:南三ツ谷公園

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:南三ツ谷公園

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4/撮影地:南三ツ谷公園

 

BBQやキャンプスポットとしても人気の「南三ツ谷公園」も、ぜひ立ち寄ってみてください。夏以外は、砂浜に人がいることはほとんどないので撮影しやすく、この辺りは水中木が多いのも特徴です。近年は水位が低く木の根元まで地上に出ていますが、独特な形は風景のアクセントになります。

 

湖岸緑地
滋賀県彦根市石寺町~南三ツ谷町
https://www.seibu-la.co.jp/park/kogan/
※詳細情報はHPをご確認ください。

 

「豊郷小学校旧校舎群」建築好きにも見てほしい趣深い校舎

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

アニメや映画のロケ地として使われ、一般の方も自由に見学できる豊郷小学校旧校舎群。ここは天気が悪いときにも撮影できる貴重なスポットです。建設当時「東洋一の小学校」と言われた校舎の造りはとても美しく、国の登録有形文化財にもなっています。

 

オススメポイント:光がきれいに差しこむ廊下

本校舎にある長い廊下には大きな窓がたくさんあり、木の温かい雰囲気とレトロ感が漂います。

 

撮影のポイント

  • 時間帯:13時~14時頃は、窓から光が差しこんできれいです。
  • 設定:どの部屋も光がよく入るので、F2程度で明るく撮れます。特に廊下は日当たりがよく、奥がボケすぎないようにF4程度に絞っても適正露出で写せました。天候が悪い場合は、開放F値で露出を確保します。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

アニメファンが聖地巡礼で訪れる本校舎内の部屋には、自由に使える黒板やオルガン、アフタヌーンティーのセットがあり、さまざまなパターンで撮影できます。他にも講堂や図書館もあり、長時間楽しめるスポットです。滋賀に来たのに雨…そんなときには、ここを思い出してください!

 

豊郷小学校旧校舎群
滋賀県豊郷町石畑518
見学時間:9:00~16:00
休館日:年末年始
https://toyosato-kanko.jp/
※詳細情報はHPをご確認ください。

注意点:行事などで貸し切りになっている場合もあるので、観光協会HPの「お知らせ」でチェックしてから訪れましょう。

 

「沖島」レトロな空気感を楽しみのんびり過ごす

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

沖島は、世界的にも珍しい湖にある有人島で、約250人が暮らしています。車もコンビニもないタイムスリップしたような空間は、時間の流れがゆったりとしていて「ずっとここにいたい」と思える魅力があります。滋賀の中で、フィルムカメラのレトロ感を生かせる一番のスポットかもしれません。

 

オススメポイント:のどかな沖島漁港

堀切港から船に乗り、約10分で沖島の玄関口「沖島漁港」に到着です。島の人の仕事道具であり、交通手段でもある漁船がたくさん係留されていて、島に来たという実感が湧きます。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

レトロな風景はどこも画になるので、あちこちで立ち止まってしまいます。何気ない道を切り取っても、湖面のきらめきが美しくドラマチックな雰囲気です。

 

撮影のポイント

  • 場所:1枚目は沖島漁業協同組合付近、2枚目は漁港から島の南側へ向かう細い道です。
  • 時間帯:昼過ぎ~夕方の斜光で湖がきらきら輝きます。
  • 撮影:焦点距離50mmのレンズで、気軽にスナップを楽しむように散策するのがオススメです。湖沿いの船をとめる場所や塀の直線で放射線構図をつくると奥行きが出ます。
  • 設定:島の暮らしの雰囲気を写すために、F5.6程度に絞ります。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

港から湖沿いを東側に向かって20分ほど歩くと、厳島神社にたどり着きます。実は、この鳥居は水中に立っているんです。近年は琵琶湖の水量が少ないため地続きになっているので、近くに立ってもらって撮りました。湖と山ののどかな光景に、真っ赤な鳥居が映えますね。

 

沖島
滋賀県近江八幡市沖島町
おきしま通船:1日12便(日曜10便)
https://montekite.com/
※詳細情報はHPをご確認ください。

注意点:堀切港まで車で来た際は、来島者専用駐車場(有料)を利用。年末年始などは船の運行時間が異なるので、事前に沖島のHPで時刻表や運行情報を確認しましょう。また、撮影する際は、島民の方のプライバシーにご配慮ください。

 

 

滋賀を1日で満喫するオススメルートを紹介!

今回紹介した7スポットは、琵琶湖大橋(赤のピン)を始点にして、時計回りに琵琶湖を1周できる順番になっています。車があれば撮影や食事をしながらでも、1日で余裕をもってまわれますよ。沖島(緑のピン)へ行くなら半日ほどを予定して、のんびり過ごすとリフレッシュできます。

 

【おまけ】撮影の持ち物と現像時のオーダー

滋賀の撮影スポットはいかがでしたか? 最後に、私の撮影時の持ち物について紹介します。お世話になっている写真店やオーダーについてもお伝えするので、滋賀で撮った写真を現像する際には参考にしてみてください!

 

【滋賀・琵琶湖】風景もポートレートも楽しむ撮影スポット7選!

 

  • カメラ:半年ほど前からF3を愛用中です。しっかりとした重厚感で、1枚1枚と丁寧に向き合うフィルムの醍醐味を強く感じられます。
  • レンズ:基本は50mmの単焦点。琵琶湖など広い景色を撮る場合には、焦点距離28mmの広角を使います。悪天候の場合や室内で撮影する際は、開放F値の小さいレンズが活躍します。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4
F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

左:FUJIFILM PRO400H、右:Kodak PORTRA400

 

  • フィルム:時間帯や天候を気にせず使えるISO400がメインです。天気がよく、日中だけで撮り切れそうな日はISO100も使っています。ロケーションによっても使いわけていて、花と人を撮るときは、寒色寄りの発色をするFUJIFILM PRO400Hで透明感のある色合いに。琵琶湖や空をメインで写すときは、青の色味が好みなKodak PORTRA400を使うことが多いです。
  • 露出計:F3の内蔵露出計でも十分ですが、特に光が難しいシーンや失敗したくないときには、被写体に当たる光を測って適正露出を算出する「入射光式の単体露出計」を使っています。

 

フィルム現像時のポイント

なるべくロケーションに合った写りのフィルムを使いたいのですが、近頃は手に入りにくいものもあり、選択肢が限られます。そのため、安価でどこでも買えるフィルムで撮って、写真店でイメージに近づくようにオーダーすることも多いです。

 

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

F3、AI Nikkor 50mm f/1.4

 

お世話になっている写真店は、山本写真機店とエビスカメラ。「空を透明感のある色に」「原色が濃くならないように」とお伝えして、湖岸のさわやかな空気を感じる色味に仕上げてもらっています。

Photographer's Note

はじめはデジタルで風景を撮影していましたが、写真仲間と一緒に撮影へ行くようになり、撮り合いをする中で風景ポートレートがメインになっていきました。その頃にInstagramでいいなと思う写真がすべてフィルム写真であることに気づいて、自分でも撮ってみようとNikonのフィルムカメラを購入。最初はフィルムの装填もうまくできず、苦労したのもいい思い出です。

それからフィルムで撮り続けて約7年。1枚1枚丁寧にシャッターを切る瞬間や、現像が仕上がってくるまでの時間、写真からそのときの空気感まで思い出せるところなど、すべてに魅了されています。

 

日本一大きな湖・琵琶湖は、滋賀ならではの風景をつくり出します。冬の間は花や緑が少ないですが、湖岸は人が少なく、ゆったりと美しい風景を満喫できるので私は好きです。

地元の人しか知らない、マイナーだけど写真を撮りたくなるようなスポットは、みなさんの身近にもたくさんあるはずです。有名な場所に行くのも楽しいですが、地元ならではのスポットをぜひ探してみてください。

 

 

※こちらに掲載している情報は、2022年1月13日現在のものです。
※本記事の「近江舞子」「湖岸緑地」以外のスポットの写真は、過去に撮影されたものです。
※新型コロナウイルスの感染症対策に十分にご留意いただくとともに、政府、自治体など公的機関の指示に従った行動をお願いいたします。

Supported by L&MARK

 

 

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F3

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AI Nikkor 50mm f/1.4

AI Nikkor 28mm f/3.5

AI Nikkor 28mm f/3.5

Masa

滋賀在住のフォトグラファー。地元の風景を生かしたポートレートを、主にフィルムカメラで撮影している。四季の自然とさわやかな琵琶湖を背景にした透明感のある写真が人気を集めている。