新潟県のオススメ撮影スポット12選 – 地元の写真家が厳選!息をのむほど美しい四季の風景

新潟県のオススメ撮影スポット12選 – 地元の写真家が厳選!息をのむほど美しい四季の風景

こんにちは。新潟在住の写真家、yuki(@sty830)です。

これまで旅記事やPhoto Diaryとして地元・新潟の風景をお届けしてきましたが、今回は季節ごとにオススメな新潟の撮影スポットを紹介したいと思います。

新潟は有名な観光地は少ないですが、豊かな自然と広大な風景に恵まれ、四季折々の素晴らしい光景を見せてくれます。

 

 

新潟県のオススメ撮影スポット12選

いつもは何気なく通り過ぎる場所も、輝く特別な時期があります。そのタイミングで出会えたときの喜びは、言葉では言い表せないほど。そんな知る人ぞ知る期間限定の景色を紹介します。

①春【加治川堤】人々の想いがこめられた桜並木

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

昭和40年代に水害に見舞われ、景観が失われた桜の名勝地「加治川堤」。多くの声を受けて復元が進み、現在では約2000本の桜並木が美しい春を届けてくれます。

 

オススメポイント:土手や公園に咲くバリエーション豊かな桜

ここまで贅沢に桜を感じられるところは他にはあまりないと思います。加治川堤と隣接する加治川治水記念公園で咲く桜の木の数やロケーションの広さ、土手との高低差などのバリエーションを生かすことができ、散策しながら自分のお気に入りの場所を探すのが楽しいスポットです。

  • オススメ時期:4月上旬~中旬 ※その年の開花状況によります。

 

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

撮り方のポイント

  • 場所:1枚目は土手の上で。公園近くは川のカーブが大きいため、それに沿って桜が背景に入ってきます。2枚目は土手の下に降りて撮影しています。
  • 設定や構図:スケール感を出す広角撮影に加え、中望遠を使って自分ならではの切り取り方を見つけるのも楽しいです。土手沿いでは圧縮効果も期待できます。なお、空が白っぽい場合、桜と一体化しないようにアンダー気味に撮影して編集で調整するのがポイントです。

 

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

こちらは公園内で、24mmでスケール感を出しました。奥に見える濃いピンクの陽光桜が、大きな桜の中でアクセントになっています。小雨でしたが、しっとりとした情感のある光景になりました。

 

加治川治水記念公園
新潟県新発田市真野原463-1

注意点:見頃時期の土日はかなり混雑するので、周囲の人の迷惑にならないように注意しましょう。可能なら平日の早朝がオススメです。

周辺のオススメ:新発田には、新発田城や大友稲荷 奥の院、瑞雲寺など城下町らしい情緒溢れる場所が数多くあります。

②春【弥彦村】営みのそばにある美しい桜

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

「越後文化発祥の地」と言われる弥彦村は、彌彦神社の門前町・北国街道の宿場町として人が行き交い、栄えてきた文化があります。春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は白銀世界と1年を通じて美しい風景と出会える場所です。

 

オススメポイント:神社や駅周辺に咲く立派な桜

弥彦村には、神社や駅などの周辺にとても立派な桜がたくさんあります。この場所の営みと一緒に桜を撮ることで、弥彦ならではの1枚になります。

  • オススメ時期:4月初旬~中旬頃 ※その年の開花状況によります。

 

撮影のポイント

  • 場所:上の写真は、彌彦神社の桜苑です。すぐ近くの駐車場の上にある県道の歩道から撮影しています。
  • 時間帯:撮影する後ろ側は山のため、太陽が高くなる日中がオススメです。
  • 設定や構図:鳥居の全景が見えるよう離れた地点に立つため、望遠レンズを使います(写真は100mm以上)。道路沿いにも桜があるため、前ボケで画面を桜で埋め尽くすのがポイントです。

 

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

こちらは先ほどの場所から車ですぐの、弥彦駅付近の光景。線路の両脇を大きな桜が彩ります。村の駐車場が近くにある、県道29号の歩道から見下ろすように望遠で狙いました。1時間に1本程度ですが、終着駅のため駅内に電車が止まっていることも多いです。

 

彌彦神社
新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2

注意点:神社やその周辺は人の行き来が多いため、周囲の迷惑にならないように、また長時間同じ場所を独占しないようにしましょう。

周辺のオススメ:神社周辺は足湯やお土産屋、美術館など見どころが多いです。弥彦山ロープウェイに乗ると、標高634mから日本海と越後平野を見渡せるので、その景色をぜひ見ていただきたいです。

③春【井栗の桜並木】のどかな中にある見事な桜

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

井栗地区の布施谷川沿いにある、地域コミュニティの方々が植えた約200本の桜の木。春には見事な花を咲かせ、「井栗の桜並木」として親しまれています。

 

オススメポイント:桜の美しさが際立つ風景

ここの第一印象は、「昔ながらの雰囲気が残されたとても貴重な桜並木」です。河川敷はコンクリートなどの舗装がされていないですし、手すりや標識などもなく、今となっては珍しいくらい素朴なところ。だからこそ、桜の美しさが際立ちます。田園地帯の中にあるため開けていて、撮りやすいロケーションです。

  • オススメ時期:4月初旬~中旬 ※その年の開花状況によります。

 

撮影のポイント

  • 場所:太陽の向きに合わせて、桜が順光気味になる位置に。人を入れる場合は対岸から撮影することで、桜並木の奥行きやロケーションのスケール感が出しやすいです。対岸に渡る橋も多くあり、そこを生かすこともできます。
  • 設定や構図:空と桜、並木と川など、撮りたい要素を絞って構図を考えることが大切です。角度によっては民家や工場が入りやすい場所もあるので、下から上を狙うアングルにするのがポイントです。

 

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

ここでは、桜並木が川に映ります。リフレクションは、風が弱いタイミングを狙いましょう。

 

井栗の桜並木
新潟県三条市井栗3丁目6

注意点:地域の方々が暮らし、大切に管理されている場所です。撮影や河川敷に下りるときなどは十分に配慮が必要です。

④夏【佐和田海水浴場】佐渡の広大な海をひとりじめ

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

 

佐渡島はとにかく海がきれいで、海岸線を車で走るのが気持ちいいです。中でも佐和田海水浴場が紹介したいスポット。入江のため、内海のように波が穏やかな海岸です。

 

オススメポイント:海に突き出た桟橋

「あめやの桟橋」という桟橋の先端に立つと、海と空を全身で感じることができます。両側に山があり、雲が出やすいのも特徴です。

  • オススメ時期:初夏~真夏

 

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

 

撮影のポイント

  • 場所:人を入れる際は桟橋の先端に立ってもらい、手前から撮影します。
  • 設定や構図:桟橋を真正面にとらえる構図に加えて、2枚目のようにアングルを変えると桟橋の表情が変わって見えます。スケール感と人の存在感を出すために2枚とも35mmで撮影していますが、望遠で人を主体に背景の抜け感を生かした撮影も楽しめます。

 

佐和田海水浴場
新潟県佐渡市河原田本町

注意点:夏のシーズンなど多くの人出があるため、マナーを守り、桟橋は譲り合いながら撮影しましょう。

⑤夏【湯沢高原パノラマパーク】雲の上の植物園

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

ロープウェイで登った先に広がる別世界。湯沢高原パノラマパークは、グリーンシーズンには自然豊かな場所へと変わり、季節の色彩で迎えてくれます。

 

オススメポイント:標高約1000mに咲く季節の植物

標高約1000mの高原は空が近く、季節の花と空とのコントラストが非常に美しいです。特に夏は爽やかで、心地よくてオススメ。緑のコキアも印象的です。

  • オススメ時期:4月末~11月頃のグリーンシーズン

 

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

撮影のポイント

  • 場所:1枚目のコキアの群生はロープウェイで登ったパノラマステーションエリアにあります。エリアによって咲く花が違うので、散策も楽しんでみてください。
  • 時間帯:午前中の光がきれいで、朝イチのロープウェイで登頂するのがベスト。
  • 設定や構図:ローアングルから撮ることで、足元の植物と空の魅力を生かすことができます。高原は天気が変わりやすいので、雲の表情や太陽の位置は意識して撮影しましょう。

 

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

パノラマステーション近くの「雲の上のカフェ」には、足湯もあります。癒やされながら、絶景を堪能できます。

 

湯沢高原パノラマパーク
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢490
https://www.yuzawakogen.com/green/
※グリーンシーズン営業期間やロープウェイの利用など、詳細は上記HPをご確認ください。

注意点:高原内には立ち入り禁止のエリアもあります。ルールを守って大切な自然を守りながら撮影を楽しみましょう。

⑥夏【山本山】2年に一度現れるひまわりの絨毯

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

標高336mの山本山は、越後三山や信濃川を眺められるビューポイント。その中腹にある展望広場「沢山ポケットパーク」の真向かいに花畑が広がっています。ここが珍しいのは、1年ごとに菜の花・ひまわりと植えられる花が変わることです。

 

オススメポイント:いろんな角度から楽しめるひまわり畑

斜面になっているので背の高いひまわりも一望でき、中央に通路もあるため、いろんな角度からひまわり畑を堪能できます。見頃は8月上旬ですが、満開になる少し手前が個人的にはオススメ。混雑を避けられますし、満開を待つと先に咲いたひまわりが枯れはじめ茎が茶色になり出すからです。

  • オススメ時期:ひまわりが咲く奇数年の8月頃

 

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

撮影のポイント

  • 場所:中央の通路に立ってもらい、脇から狙うと全体をひまわりで埋め尽くすことができます。下の写真のように通路を真正面からとらえても印象的です。とにかく広いので撮影ポイントはたくさんあります。
  • 時間帯:日中はかなり人が多いため、畑を独占するような撮り方をしたい場合は早朝がオススメです。
  • 設定や構図:通路に立つ人を脇から狙う場合は、遠いため望遠で狙います(上の写真は100mm程度)。なお、寄り引きとバリエーションを出す中で、構図に取り入れるひまわりの量や大きさをしっかり意識することが大切です。

 

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

D700、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

 

この場所は地形的に霧や雲の中に入ることも多く、平地のひまわり畑とはひと味違う風景に出会える可能性があります。

 

山本山花畑
新潟県小千谷市山本山沢山ポケットパーク向かい
https://www.city.ojiya.niigata.jp/soshiki/norin/yamamotoyama-himawari.html
※開花状況などは上記HPよりご確認ください。

注意点:ひまわりと菜の花は隔年交代で咲き(奇数年がひまわり、偶数年が菜の花)、2023年がひまわりの年です。通路はありますが、ひまわり畑内には入れません。

周辺のオススメ:小千谷はへぎそばが有名で、「へぎそば処わたや」が特にオススメです。

⑦夏【落水海水浴場】街明かりが海を優しく彩る

D700、AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

D700、AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

 

新潟県にある数ある海岸の中でも、この落水海水浴場は対岸に街明かりが見えるとても珍しい場所です。

 

オススメポイント:夕暮れの海と街明かり

街明かりを生かした撮影がこの場所ならではの魅力。夕暮れ時が、より美しく感じられます。

  • オススメ時期:夏

 

撮影のポイント

  • 場所:地形的に、左手側の街が背景になるように位置を取ります。
  • 時間帯:真っ暗よりも空の明るさが残る夕暮れ時。
  • 設定や構図:街明かりを玉ボケとして生かすには、望遠で開放F値の小さなレンズを選択します。手持ちでお互い動きながら撮る場合は、ISO感度を高めに。海水浴場自体は暗いため、花火やランプなど光源を持ってもらうのがポイントです。

 

D700、AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

D700、AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

 

落水海水浴場
新潟県長岡市寺泊山田地内

注意点:風の強い日や波の高いときは海に近づかないように。夜はあたりが真っ暗なので、ライトなど手元や足元を照らすものが必要です。花火を使う場合は、マナーを守り、後始末をしっかり行いましょう。

周辺のオススメ:近くには寺泊魚の市場通り(魚のアメ横)があります。海岸に来る前に立ち寄ってみてください。

⑧秋【佐渡見平】コスモス畑から見る青い日本海

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

地主の黒崎さんが丹精こめて育てたコスモス畑で、晴れた日には遠くに佐渡が見えるということで「佐渡見平」と名付けられたそうです。

 

オススメポイント:海を臨むコスモス畑

コスモス畑と海のコラボを楽しめる珍しいスポットです。夏の終わり頃から咲きはじめ、9月中旬頃には満開に咲き誇るコスモスを見せてくれます。

  • オススメ時期:9月中旬~10月中旬頃

 

撮影のポイント

  • 場所:道路から少し下ったところに畑があるので、撮影者は高い位置からでも、コスモスと同じ目線でも撮れます。
  • 時間帯:夕暮れ時以外は常に光が当たる場所です。
  • 設定や構図:この場所は、海や空のブルーの入れ方がポイントです。上の写真は地形がよくわかるように海の割合を多く、下の写真では人を中心に空・海・コスモスの構成にしています。なお、コスモス畑を挟んだ位置で撮るため望遠で距離を詰め、すべてが一気に咲くわけではないので手前をぼかすなどの工夫もしています。

 

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

D700、AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR

 

佐渡見平コスモス畑
新潟県柏崎市笠島
https://www.youtube.com/watch?v=NpR7lXYsiKs
※行き方は上記動画をご確認ください。

注意点:地主の方が大切に育てられているコスモス畑です。コスモスの取り扱いには十分注意しましょう。

⑨秋【津南見玉公園】大地の生命力を感じる

D700、AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED

D700、AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED

 

津南見玉公園には「石落し」と呼ばれる絶壁や池、ブナ林と、圧倒される大自然があります。

 

オススメポイント:自然がつくる造形美と色彩美

池のまわりや絶壁、林など公園全体が紅葉で美しく色づきます。特に紅葉がある程度落ちてくると、落ち葉の絨毯で林全体が明るくなります。

  • オススメ時期:10月下旬~11月上旬頃

 

D700、AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED

D700、AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED

 

撮影のポイント

  • 場所:駐車場から歩き進んだところに池があり、奥に石落しが見えます。その周辺もブナ林などがあり自然豊かです。
  • 時間帯:周囲が山に囲まれているので、日が高くなってからでないと光が入りません。また、石落しは午後に日陰になってくるため、日が入る午前がオススメです。
  • 設定や構図:目の前に広がる大自然に戸惑うこともありますが、欲ばりすぎずテーマを絞ることが大切です。1枚目はリフレクション+石落しを70mmで切り取り、2枚目はブナ林のスケール感を28mmで表現しました。

 

津南見玉公園
新潟県中魚沼郡津南町秋成見玉
https://www.town.tsunan.niigata.jp/site/kanko/midama-park.html
※詳細は上記HPをご確認ください。

注意点:大自然がそのまま残っている場所なので、動きやすい服装で。野生動物が生息しており、進入禁止の場所もあるため、十分に注意しましょう。

⑩冬【白鳥の郷公苑】冬の川を優雅に泳ぐ白鳥

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

 

三条市を流れる五十嵐川には、毎年11月下旬頃から白鳥がやってきます。目の前で白鳥を見ることができ、人に慣れているようにも感じられます。

 

オススメポイント:白銀世界の中に佇む白鳥の美しさ

雪であたり一面が白く染まる中、真っ白な白鳥たちが川に佇む光景はとても美しいです。

  • オススメ時期:例年1月上旬~下旬頃に雪が積もりやすい

 

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

D700、AI Zoom Nikkor 35-70mm F3.3-4.5S

 

撮影のポイント

  • 場所:白鳥の郷公苑前の五十嵐川。河原に下りて白鳥に近づいての撮影も可能ですし、土手の上など高い場所からも俯瞰で撮れます。
  • 時間帯:冷えこむ日の朝は光と空気がきれいでオススメ。日中は近くの田んぼに餌を探しに、川からいなくなることもあるそうです。
  • 設定や構図:白鳥はかなり動くので、シャッタースピードは速めに設定しておきましょう。河原から左手側を狙うと、赤い橋をアクセントにすることもできます。

 

白鳥の郷公苑
新潟県三条市森町1774番地1
https://www.city.sanjo.niigata.jp/sanjonavi/see_do/nature/swan/2282.html
※白鳥の飛来状況などはHPをご確認ください。

注意点:遠くから望遠で撮影している方も多いので、白鳥の近くに長時間いるのは避けたほうがいいでしょう。また、積雪時は運転に十分注意が必要ですし、河原まで下りる階段も滑りやすいので靴は雪道に対応できるものが安全です。

周辺のオススメ:近くに「いい湯らてい」という温泉施設があり、冷え切った身体を温めるのに◎。

⑪冬【スノーピーク】雪がキャンプ場につくる絶景

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

三条市にあるスノーピークの本社には、キャンプ場が隣接されています。小高い丘陵地帯の広大な大地に美しい木々が並び、1年を通して四季それぞれの自然を満喫できる場所です。スノーピークのショップもあり、キャンプ用品のレンタルなども充実しています。

 

オススメポイント:雪の日も楽しめるキャンプ場

ここは、新潟では珍しく冬季も営業しています。雪が降ると、景色は一変。真っ白に染まった大地と大きな木々、自然のスケールの大きさを感じられます。開けた場所なので、晴れた日がとにかく心地いいです。

  • オススメ時期:例年1月上旬~下旬頃に雪が積もりやすい

 

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

撮影のポイント

  • 場所:A~Hまでサイトがあり、それぞれの風景を堪能できます。写真を撮影したのはお客様専用駐車場からほど近いBとC。Bは平坦な場所が多く、Cは傾斜が多く、バリエーション豊かな撮影を楽しめます。
  • 設定や構図:風景のスケール感を出すには広角寄りを使いますが、ただ広いだけの写真にならないように、主題を明確にするのがポイントです。また、傾斜を生かすことで、空だけを背景にしたり、地面の影に注目することができます。

 

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

スノーピーク Headquarters キャンプフィールド
新潟県三条市中野原456
営業時間:9:00~19:00(水曜定休)
https://www.snowpeak.co.jp/locations/hq/
※詳細は上記HPをご確認ください。

注意点:積雪時は運転に十分注意し、靴は雪道に対応できるものにしましょう。キャンプの利用客がいますので、他の方の迷惑にならないように配慮が必要です。

⑫冬【魚沼の里】郷愁漂う里山の雪景色

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

八海山の麓にある魚沼の里は、清酒「八海山」を製造する酒蔵を中心に、カフェや売店、クラフトビールやそば屋などおしゃれなお店がたくさんある複合施設です。

 

オススメポイント:懐かしさを感じる素朴な里山風景

春には桜が咲き、夏はひまわり、秋はそば畑、そして冬には雪景色と四季それぞれの表情を見せてくれます。特に冬は、厳しい寒さの中に郷愁漂う風景が現れます。

  • オススメ時期:例年1月上旬~下旬頃に雪が積もりやすい

 

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

撮影のポイント

  • 場所:1枚目は駐車場から八海山雪室に向かう道。2枚目は駐車場そばにある池です。道や池を囲むように木々が並んでいます。
  • 設定や構図:木々の大きさや広がりを表現するためには広角を使います。池の周囲にはフェンスがあるため、画角に入らないようアングルを調整するのもポイントです。モデルさんを入れて撮る場合、アクセントになる色のマフラーなどを入れると際立ちます。

 

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

Z 5、NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

 

こちらは、そば屋の裏側に広がる風景を撮影したもの。撮る位置を変えるだけで、雪景色の表情の違いをとらえられます。

 

魚沼の里
新潟県南魚沼市長森
https://www.uonuma-no-sato.jp/
※各施設や店舗の営業時間など詳細は上記HPをご確認ください。

注意点:積雪時は運転に十分注意し、靴は雪道に対応できるものにしましょう。

Photographer's Note

改めて写真を見返してみると、新潟の四季はさまざまな表情を見せてくれ、とても魅力的だと感じました。

 

まだまだある新潟のオススメスポット

以前、Photo Diaryで紹介した秋の美人林冬の山古志も、季節ごとに美しい風景を見せてくれます。ぜひご覧ください。

 

Z 7、AI Nikkor 50mm f/1.4S
Z 7、AI Nikkor 50mm f/1.4S
Z 7、AI Nikkor 50mm f/1.4S

左:美人林、右:山古志

 

魅力的な風景に出会うには、いいシーズンだけその場所に行くのではなく、オフシーズンや普段の移動のときから自分なりにイメージしておくことが大切です。「ベストシーズンを知り、ベストタイミングに出会える」。それは1年を通してその場所の季節の流れを知ることでもあるので、これからも自然との関わりを常に持って大切にしていきたいと考えています。

まだ撮りに行ったことのない場所もたくさんありますが、ベストのタイミングで見たことのない場所も多いため、極めるにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

風景撮影にオススメなNikon機材

カメラをはじめた頃からNikonを使い続けていますが、故障やトラブルもなく、“撮りたいときに撮りたいように撮らせてくれる”信頼性がかなり高いと感じています。これは自然の中で撮影する上でとても重要なこと。素直な色を出してくれますし、撮影してモニターで確認する時点でいつもイメージ通りの画を見せてくれるので、非常に付き合いやすいです。

レンズの選択については、新潟は広大な風景が多いため、全景を収める広角と、自分らしく切り取る中望遠域、そして光や雰囲気を演出できる標準単焦点があると、撮影を存分に楽しめます。県外から来る方で荷物を抑えたい場合、24-70mm+70-200mmの2本、もしくは夜撮影がなければ24-200mm f/4-6.3でも十分だと思います。

 

※こちらに掲載している情報は、2022年1月25日現在のものです。
※「スノーピーク Headquarters キャンプフィールド」「魚沼の里」の Z 5で撮影した写真以外は、過去に撮影されたものです。
※新型コロナウイルスの感染症対策に十分にご留意いただくとともに、政府、自治体など公的機関の指示に従った行動をお願いいたします。

 

 

Supported by L&MARK

 

 

yuki

yuki

新潟県出身、在住の写真愛好家。豊かな自然の風景写真のほか、ロケーションを活かしたポートレートも撮影する。新潟の色鮮やかな四季を追いかけながら、日々写真愛好家として活動中。